8月にリリースした2ndアルバム「ルール」を携えて行われた本公演は、NOMELON NOLEMONにとって史上最大規模となったライブ。
SEに合わせて観客が手を叩き、みきまりあ(Vo, G)とツミキを歓迎する。ステージ中央に姿を現した2人は、ボーカルとドラムのみという緊張感漂う編成で「ルール」を披露。れあいと尋瀬が加わると、鮮烈なライトがフロアを駆け巡る中、「INAZMA」「ハイド・アンド・シーク」が演奏された。ツミキがドラムを離れてギターを手に持つと「透明水曜日」がスタート。シンプルな8ビートに乗せてさわやかなアンサンブルが届けられる。「イエロウ」が始まるとツミキはギターからキーボードにパートチェンジ。マルチプレイヤーである強みを生かして観客を魅了していく。
ステージに颯爽と運ばれてくるDJブース。四つ打ちのバスドラムが鳴り響き、場内はさながらクラブのような様相を呈する。みきまりあとツミキはサングラスを着用し「ゴー・トゥ・ヘヴン」でジャンプ。複雑な振付を難なく踊りこなすファンと、一緒になって踊り騒いだ。
れあいと尋瀬が再び合流して始まったのは「rem swimming」「バッド・ラヴ」。真っ赤なライトがステージを照らした「RED」を経て、4人はアッパーチューン「syrup」「SUGAR」を畳みかける。みきまりあはNOMELON NOLEMONとして活動してきた2年間を回顧し「応援してくれる皆さんの声に、背中を押された2年間だったなと思います。私は人に何かを伝えることがすごく苦手で、うまく伝わらなかったり、勘違いされてしまったりすることが多いんですけど、こうやってライブで皆さんと同じ時間を共有してるときは、音楽でつながれてる気がします」と話し「フイルム」と「moonshadow」を丁寧に歌い上げた。
本公演のタイトル、そして2ndアルバムのタイトルに掲げた“ルール”について「ルールは守るものでもなく、破るものでもなく、作るもの」と語るツミキ。「ルールって本当はないはずなんです。自分の思ったように動いて、それによって何かを感じ取って、人間は生活していく。でもそういう取捨選択ができないような世の中になってきた気がして。ルールが自分にとって本当に正しいかどうかって、立ち止まって考えないとなかなかわからない」と彼は思いを打ち明ける。この日のラストナンバーは「SAYONARA MAYBE」。場内にシンガロングが響き渡り、華々しい空気の中、みきまりあとツミキはステージをあとにした。
NOMELON NOLEMON「RULE」2023年10月6日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)セットリスト
01. ルール
02. INAZMA
03. ハイド・アンド・シーク
04. 透明水曜日
05. ブリーチ
06. イエロウ
07. ゴー・トゥ・ヘヴン
08. NAZONAZO
09. rem swimming
10. バッド・ラヴ
11. RED
12. syrup
13. SUGAR
14. フイルム
15. moonshadow
16. 雨にうたえば
17. SAYONARA MAYBE
みきまりあ @_M_panda
「ツミキは大忙し」←かわいい笑 https://t.co/jYSIq0yaSz