aikoが全30公演のツアー完走、制限時間ギリギリまで30曲を駆け抜ける

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aikoの全国ツアー「Love Like Pop vol.23」の最終公演が9月28日に東京・NHKホールにて行われた。

「Love Like Pop vol.23」9月28日公演の様子。(撮影:岡田貴之)

「Love Like Pop vol.23」9月28日公演の様子。(撮影:岡田貴之)

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今年7月にデビュー25周年を迎えたaiko。このツアーで彼女は5月より全国19会場にて計30公演を行った。本記事では、9曲ものダブルアンコールを含む全30曲が披露された、3時間超におよぶツアーファイナルの模様をレポートする。

記憶にも記録にも残る最終日

「Love Like Pop vol.23」9月27日公演の様子。(撮影:岡田貴之)

「Love Like Pop vol.23」9月27日公演の様子。(撮影:岡田貴之)[拡大]

開演時刻ちょうどにスポットライトで照らされた真っ赤な緞帳が上がると、そこにはバンドメンバーを従えたaikoの姿が。彼女が最新アルバム「今の二人をお互いが見てる」のオープニングナンバー「荒れた唇は恋を失くす」でライブをスタートさせると、会場はいきなり弾けるようなハンドクラップの音であふれ返る。さらにaikoは「雲は白リンゴは赤」で「男子! 女子! そうでない人!」というお決まりのコールを放ち、序盤から会場のボルテージを容赦なく高めていった。その後彼女は「夢のダンス」「果てしない二人」でしっとりした歌声を届けたのち、色とりどりのレーザーの中で「磁石」をパフォーマンスした。

「Love Like Pop vol.23」9月27日公演の様子。(撮影:岡田貴之)

「Love Like Pop vol.23」9月27日公演の様子。(撮影:岡田貴之)[拡大]

MCでaikoは「記憶にも記録にも残る最終日を一緒に作りましょう」と意気込みつつ、「楽しい時間を一緒に過ごそうね。お願いします」と深く一礼。「ぶどうじゅーす」「ワンツースリー」と最新アルバムの収録曲を連続で披露し、複雑に上下するメロディに揺らぎのある歌声を乗せた。また中盤ではピアノによる弾き語りも行われ、aikoは切なく響く調べに乗せて「のぼせ」「ハニーメモリー」を歌唱。悲哀の帯びた歌声を聴かせ、歌唱後には弾き語りという形でのパフォーマンスについて「曲を最初に作ったときの形でみんなに聴いてもらえるのは幸せで贅沢なことやなって思います。聴いてくれてありがとうございました」と真摯に語った。その後「気付かれないように」や、各バンドメンバーのソロパートが設けられた「アップルパイ」など、ゆったりしたリズムの楽曲が演奏されたのち、「あたしの向こう」のエネルギッシュなステージングで会場の空気は再沸騰。本編ラストナンバー「ハナガサイタ」ではaikoが最前列の観客から受け取ったタスキと扇子を身に付けて歌唱するというファンサービスを見せながら、疾走感のあるパフォーマンスで会場のムードを最大限まで引き上げ、颯爽と舞台から姿を消した。

客席へと降りて行き……

「Love Like Pop vol.23」9月28日公演の様子。(撮影:岡田貴之)

「Love Like Pop vol.23」9月28日公演の様子。(撮影:岡田貴之)[拡大]

鳴り止むことのない「aiko! aiko!」というコールを受けて、ライブは「玄関のあとで」でアンコールに突入。スモークが大量に焚かれた幻想的な空間から、しなやかな歌声がホール中に伸びていく。その後aikoは「telepathy」から「58cm」へとシームレスに続け、オーディエンスを目一杯飛び跳ねさせる。ダブルアンコール1曲目「夏服」でたおやかなサウンドと優しい歌声がホール中に満ちていったのも束の間、彼女は「愛の病」「夢見る隙間」とキラーチューンを怒涛の勢いで連発し、オーディエンスを圧倒。さらに「エナジー」では客席へと降りて行き、通路を練り歩きながらパフォーマンス。ハイタッチしたり、時に頭をポンポンしたり、ファンと直接コミュニケーションを取っていくと、狂喜乱舞する観客たちの興奮が会場中に広がっていく。そのままaikoはライブの定番ナンバー「be master of life」を披露。最前列の観客に押し上げられる形で再びステージへと上がり、「男子! 女子! そうでない人! 全員! 今めっちゃ楽しい人!」と声をかけると、客席からは大きな歓声が沸き上がった。

終わらないダブルアンコール

「Love Like Pop vol.23」9月28日公演の様子。(撮影:岡田貴之)

「Love Like Pop vol.23」9月28日公演の様子。(撮影:岡田貴之)[拡大]

会場のボルテージが最高潮に達した最中、ライブは勢いそのままに「キラキラ」へ突入。と思いきや、aikoはイントロで「楽器の音色が違ったぞ。まだライブやめたくないんやな」とバンドメンバーの演奏をストップさせる。そして11月22日にニューシングル「星の降る日に」をリリースすることを発表し会場を沸かせたのち、気を取り直して「キラキラ」を披露。ホール中のオーディエンスが左右に手を降り、客席がチアフルなムードに包まれる。ここまでダブルアンコールだけで7曲を歌唱したaikoだが、その勢いは止まることなく、なだれ込むように「ボーイフレンド」の演奏がスタート。疾走感あふれるパフォーマンスに食らいつくように、オーディエンスは全力でハンドクラップを鳴らしながら飛び跳ねた。そしてライブ中たびたび会場の使用制限時間に言及してきたaikoは「ライブが終わったらすぐ外出てください(笑)」と冗談混じりに伝えつつ、駆け抜けるように「ストロー」を披露。制限時間ギリギリまで惜しみなく全力でライブを繰り広げたaikoは最後に「これからもこのバンドメンバーと楽しくライブを続けていきます。皆さんもこれからaikoの音楽を続けて聴いてください。よろしくお願いします」と語り、公演時間約3時間、披露楽曲30曲におよぶツアーファイナルを締めくくった。

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セットリスト

aiko「Love Like Pop vol.23」2023年9月28日 NHKホール

01. 荒れた唇は恋を失くす
02. さらば!
03. 雲は白リンゴは赤
04. 夢のダンス
05. 果てしない二人
06. 磁石
07. ぶどうじゅーす
08. ワンツースリー
09. 号泣中
10. のぼせ
11. ハニーメモリー
12. マント
13. アンドロメダ
14. ポニーテール
15. 気付かれないように
16. アップルパイ
17. あたしの向こう
18. ハナガサイタ
<アンコール>
19. 玄関のあとで
20. telepathy
21. 58cm
<ダブルアンコール>
22. 夏服
23. 未来を拾いに
24. 愛の病
25. 夢見る隙間
26. エナジー
27. be master of life
28. キラキラ
29. ボーイフレンド
30. ストロー

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aiko official🥔 @aiko_dochibi

【お知らせ②】
音楽ナタリーにて、先日ファイナルを迎えたaiko Live Tour『Love Like Pop vol.23』のライブレポが公開になりました!ぜひご覧ください!

https://t.co/MmrXUe2gMK

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