電波ソングで会場を支配したでんぱ組.inc
この日、OCHA NORMAは「同世代」と「先輩」というテーマのライブナタリー2公演に登場。昼にFRUITS ZIPPER、夜にでんぱ組.incとツーマンライブを行った。昼と同様、夜公演も新宿BLAZEは大勢の観客による熱気でいっぱいに。先攻を務めた“先輩アイドル”でんぱ組.incは「でんぱれーどJAPAN」などを序盤に畳みかけ、場内をあっという間に唯一無二のカオスな世界観で支配する。フロアで声援を響かせるオーディエンスはもちろん、会場後方の関係者エリアで見学していたOCHA NORMAメンバーも、めまぐるしい展開の楽曲、ハロー!プロジェクトとは異なるエネルギーを放つパフォーマンスに夢中になっていた。
ハロプロのオーディションに落ちた経験がある古川未鈴や空野青空を中心に、MCでも会場を大いににぎやかすでんぱ組.inc。彼女たちは「古代アキバ伝説」「オーギュメンテッドおじいちゃん」といった秋葉原の街を舞台にしたお得意の電波ソングを歌ったかと思えば、「くちづけキボンヌ」をメロウに響かせ、結成15周年の貫禄を漂わせる。終盤には「プレシャスサマー!」「でんでんぱっしょん」と鉄板曲を連発し、約40分間のライブを一気に駆け抜けた。
高いパフォーマンススキルを発揮したOCHA NORMA
でんぱ組.incからバトンを受け取ったこの日のホストOCHA NORMAは、1曲目「オチャノマ マホロバ イコイノバ ~昭和も令和もワッチャワチャ~」からキレのあるダンスを見せつける。ハロプロ固有の高いパフォーマンススキルとユーモアの効いた歌詞、その絶妙なコントラストででんぱ組.incのファンの心を早々につかんだ。
その後もベートーヴェン「交響曲第5番」のエッセンスをちりばめたスウィング調の「運命CHACHACHACHA~N」や、ハロプロらしい“クセ”を感じられる楽曲「ウチらの地元は地球じゃん!」、Berryz工房のカバー曲「CHA CHA SING」が迫力ある歌とダンスで披露され、フロアの高揚感は右肩上がりに増していく。さらに、陽気な空気を漂わせる「ちょっと情緒不安定?…夏」、マイナー調の「素肌は熱帯夜」という対照的な夏曲を受け、大きな歓声がこだまする新宿BLAZE。ラストは「シェケナーレ」が晴れやかに響きわたった。
エンディングトーク
ライブ後には2組がステージにそろい、エンディングトークを展開。会場後方でペンライトを振りながらOCHA NORMAのライブを全力で楽しんでいたでんぱ組.incの空野は、この日誰よりも早く事務所に来てペンライトの点灯を確認していたことをメンバーからバラされた。また彼女はOCHA NORMAの田代すみれに「すーちゃんって何時に寝てるの?」と質問し、「美しい女って何時に寝てるんだろうって」と語るなど、オタクっぷりを発揮して会場に笑いを起こしていた。一方、小学生3年生の頃、でんぱ組.incの古川未鈴が出演していたテレビ東京系「おはスタ」の視聴者だったというOCHA NORMAの北原ももは、ステージ上で古川と握手を交わして感激。お互いへのリスペクトの心が垣間見えるツーマンライブは、大盛況のうちに幕を閉じた。
セットリスト
「ライブナタリー“OCHA NORMA × でんぱ組.inc”」2023年9月24日 新宿BLAZE
でんぱ組.inc
01. でんぱれーどJAPAN
02. バリ3共和国
03. 古代アキバ伝説
04. オーギュメンテッドおじいちゃん
05. くちづけキボンヌ
06. ONE NATION UNDER THE DEMPA
07. プレシャスサマー!
08. でんでんぱっしょん
OCHA NORMA
01. オチャノマ マホロバ イコイノバ ~昭和も令和もワッチャワチャ~
02. 運命CHACHACHACHA~N
03. ウチらの地元は地球じゃん!
04. ラヴィ・ダヴィ
05. CHA CHA SING
06. ちょっと情緒不安定?…夏
07. 素肌は熱帯夜
08. この地球の平和を本気で願ってるんだよ!
09. シェケナーレ
🦀ピンキー!☆ 藤咲彩音🐼 @PINKY_neko
ナタリーさんのライブレポキター!!!!! https://t.co/XLrasUVRzj