「syudou Live Tour 2023『露骨』」は、syudouが6月にリリースした1stアルバム「露骨」を携えて行ったツアー。8月24日に大阪・Zepp Namba(OSAKA)、25日に愛知・DIAMOND HALL、31日にZepp DiverCity(TOKYO)でライブが開催され、最終公演でsyudouはパワフルなパフォーマンスを披露してファンを沸かせた。
開演時刻を過ぎると、SEに乗せた「露骨、始めます」という言葉とともにsyudouとバンドメンバーが登場。syudouはホリエマム(Dr)、長島涼平(B /
syudouは「一番伝えたいのは、今日を最高の夏にしようって話! 熱いライブやろうと思います」と宣言し、「たりねぇ」「いらないよ」「アンチテーゼ貴様 -改-」を畳みかけるように披露。syudouが「跳ぼうぜ、東京!」と呼びかけるとオーディエンスのジャンプで会場が揺れる。「ギンギラギン」ではミラーボールの光にフロアが照らされ、syudouが真っ赤な照明を浴びながらシャウトした。
MCでsyudouはこの日が初音ミクの誕生日であることに触れつつ「彼女へのリスペクトを込めて」と前置きして、ボカロPとして発表してきた楽曲を続けてパフォーマンス。「フラミンゴ」では初音ミクカラーのギターをかき鳴らし、「ビターチョコデコレーション」ではハンドクラップを誘い一体感を生み出した。syudouが「次の曲も一緒に歌おうぜ」と声をかけてから歌唱した「邪魔」では、場内にファンの大合唱が響いた。酒をモチーフにした「コールボーイ」ではsyudouが片手にグラスを持ちながら歌唱してオーディエンスの目線を奪った。
syudouはZepp DiverCity(TOKYO)はさまざまなライブを観た思い入れのある会場だというエピソードを語りつつ、目薬を差す。お決まりの仕草で客席から歓声が上がったところで、syudouが会社を辞めたときに作った曲だという「笑え」を披露。原曲よりもさらにストレートで無骨にアレンジされたサウンドに乗せ、syudouは力強く歌い上げた。
後半はsyudouがシンガーソングライターとしての思いを伝えるエモーショナルな楽曲が用意された。syudouは「今、幸せなことはたくさん起きてるんですけど、それでもしんどいことがたくさんありまして」と現在の思いや劣等感を抱えていることを明かす。その後「向き合った先にある景色っていうのは、向き合い続けた人間にしか見えないと思ってまして」と語ってからドラマチックな「恥さらし」を歌唱。さらに間髪をいれず「取扱注意」で早口のフロウを披露した。
syudouは「アルバムを作ろうとなったときに、ただカッコつけてるだけじゃない、誠心誠意、皆さんと正直に向き合った曲を作りたいと思って、『恥さらし』とかアルバムの曲を作らせていただいて。そういうまっすぐに自分の内面を出すという意味で『露骨』というタイトルにさせていただきました。お客さんとの強固な信頼関係が築けたと思います」と語り、その言葉に応えるように歓声と拍手が響いた。
アンコールでsyudouは、Ayase、syudou、すりぃ、ツミキの同世代ボカロPが集結したユニット・DREAMERSによるコンピレーションアルバム「龍宮城」に収録されている新曲「やっちゃったわね」を披露。さらにテレビアニメ「チェンソーマン」第5話エンディングテーマ「インザバックルーム」でオーディエンスを盛り上げた。
会場が熱気に包まれる中、syudouは「また絶対にツアーをやりたいと思ってるから、そのときはみんなまた、一緒に来てくれますか? まだまだデカい夢はあるんで、いずれやるであろう武道館でまた全員集合したいと思ってます」と展望を語る。その後「みんなマジ人生がんばってこうな!」と呼びかけ、ラストに「結局」を歌ってライブを締めくくった。
「syudou Live Tour 2023『露骨』」2023年8月31日 Zepp DiverCity(TOKYO) セットリスト
01. 狼煙
02. へべれけジャンキー
03. たりねぇ
04. いらないよ
05. アンチテーゼ貴様 -改-
06. ギンギラギン
07. フラミンゴ
08. ビターチョコデコレーション
09. 邪魔
10. コールボーイ
11. 笑え
12. 恥さらし
13. 取扱注意
14. ギャンブル
15. アタシ
16. 笑うな!
17. 爆笑
<アンコール>
18. やっちゃったわね
19. インザバックルーム
20. 結局
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長島涼平 @ryoheeey
ライブレポートの自分の名前表記にバンド名が入ってるところ、バンドマンの自分としてはとても嬉しい!
あーマジで最高のツアーでした!
また集合しましょう!! https://t.co/0yidEFBAhF