父親の影響で生粋のヤクルトファンだという柏木は、2015年のクライマックスシリーズでの館山昌平氏のピッチングを見て、一層ヤクルトにのめり込んでいったという。そして柏木は2019年に館山氏と雑誌の企画で対談した際に、氏からグローブをプレゼントされ、いつかそのグローブを手に始球式のマウンドに立ちたいという夢を持ち続けていた。
始球式の前に柏木は、6月に配信リリースしたソロデビュー曲「From Bow To Toe」を披露。館山氏の選手時代の背番号「25」のユニホームを身にまとった柏木は、自身の名前をコールされると、憧れの神宮球場のグラウンドへと駆け上がった。柏木はダンサーを引き連れて、グラウンドでパワフルなパフォーマンスを展開。「世界で一番楽しもうよ」と晴れやかな歌声を夕暮れの神宮球場に響かせた。
その後、柏木は館山氏の名前が刻まれた大切なグローブを手に、マウンドへと上がった。始球式のバッターは阪神の近本光司選手、キャッチャーはヤクルトスワローズの松本直樹選手が担当。柏木が力を込めて投球すると、その球は見事にノーバウンドで松本捕手のミットに収まり、スタンドから歓声が沸き起こった。
始球式を終え、報道陣の前に姿を現した柏木は「父がちょっと40年以上ヤクルトのファンでして。父の影響で試合を観ていたときに気になる選手がいて、その方が館山昌平選手でした。もう完全にひと目惚れといいますか、『この方、カッコいい!』と思いました。館山さんはトミージョン手術を何度もされて、怪我から復帰されていて。自分はそのとき難聴になったりして、どうしていいかがわからないなと悩んでいたんですけど、館山さんの投球を見るとパワーがもらえたんです」と改めて館山氏との出会いを振り返った。
この日着用したグローブについて尋ねると、柏木は「2019年に館山さんが引退されるときに、雑誌で対談をさせていただきまして。館山さんとキャッチボールをさせてもらったり、お互いのことをいろいろお話しさせてもらいました。そのあと、館山さんが車でお帰りになるときに『ちょっと待ってて』と。急に車からグローブを出してくれて、『もしよかったら。ぜひこのグローブで神宮の始球式に出てね』とおっしゃってくれたんです。それが館山さんとの約束です。4年越しでその夢をちゃんと叶えられました」と話す。そして「始球式が決まった時点で、館山さんにはご連絡させていただきました。『応援してます。大丈夫だよ』というふうに言っていただいて、昨日も『明日がんばってきます』と連絡させてもらったら、『仕事があって球場には行けないけど、ちゃんとテレビで応援するね』と言ってくださりました」と笑顔で語った。
最後に柏木はこの日の投球について「ちょっと球が上に抜けたんですけど、ちゃんとノーバウンドで投球できたので、それは本当によかったです」と振り返り、「また出させてもらう機会があったらいいなと思いますね」と神宮での2回目の登板に向けて意気込んだ。
柏木ひなたマネージャー @hinata_k_staff
ナタリーさんの写真、流石です👏👏
素敵な写真ありがとうございます❗️
個人的には「グラウンドに向かう柏木ひなた。」がお気に入りです🤩
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