=LOVE、≠MEに続く、指原莉乃がプロデュースを手がける第3のアイドルグループ≒JOY。2022年3月にお披露目され、グループ名が≒JOYに決定したことが発表されてから約1年半、彼女たちは=LOVE、≠MEとの合同コンサート、夏のアイドルフェス、東京・山野ホールでの「≒JOY 特別公演」、舞台「≒JOY☆FAIRY LIVE STAGE『ミルモでポン!』」など、着実にステージ経験を重ねてきた。1stコンサートは昼夜2公演にわたって行われ、急成長中の≒JOYの大舞台を見届けようと、大勢のファンが会場に集まった。
グループのイメージカラーである黄色の衣装、ロゴマークのデザインに取り入れているティアラを身に着けてステージに姿を現した≒JOYは、このコンサートでお披露目となった「Overture」に合わせてしなやかなダンスパフォーマンスを披露。観客が色とりどりのペンライトを振り、盛大な歓声をステージに送る中、昨年発表された初オリジナル曲「≒JOY」で勢いよくライブの幕を開けた。その後は=LOVE、≠MEの楽曲のカバーが続き、ステージ上の広い階段、客席間を移動するゴンドラを使った大規模なホール会場ならではの演出が繰り広げられる。=LOVE「樹愛羅、助けに来たぞ」ではオリジナルで齋藤樹愛羅が担っているセンターの役割を山野愛月が務め、間奏で馬跳びに挑戦。空手経験者の江角怜音が瓦割りをするひと幕もあり、コンサート序盤からエンタテインメント性の高いライブが展開された。
メンバー1人ずつ元気いっぱいに自己紹介し、コール&レスポンスで会場の温度を高めた≒JOYは、続いてユニットに分かれてのカバー曲のブロックへ。まずはステージ上に炎が噴き上がる中、江角、藤沢莉子、村山結香がAKB48「野蛮な求愛」をクールかつパワフルにパフォーマンス。1人でステージに登場した天野香乃愛は、指原プロデューサーがかつてソロデビュー曲として発表した楽曲「それでも好きだよ」で高いアイドル力を発揮する。大信田美月、高橋舞、山田杏佳、山野は「ロマンティックいか焼き」、大西葵は「きっかけ」とそれぞれ乃木坂46の人気曲をカバー。大西は特に高い歌唱力を誇るメンバーの1人で、彼女の伸びやかで力強い歌声に会場中の観客が夢中になった。逢田珠里依、市原愛弓、小澤愛実によるSTU48「暗闇」のパフォーマンスでも、3人が響かせる迫真の歌声に盛大な拍手が送られた。
ユニットのコーナーが終わると、≒JOYはセーラー服衣装に着替え、再びメンバー全員で先輩グループの楽曲をカバー。=LOVE「あの子コンプレックス」「僕らの制服クリスマス」、≠ME「ポニーテール キュルン」など、シリアスな楽曲からキュートなクリスマスソングまで多彩なナンバーを見事に歌い踊り、幅広い表現力を身に付けていることを観客に示した。
山野がメンバーの悩み相談にのる和やかな幕間映像を挟み、ライブの後半で披露されたのは最新曲「その先はイグザルト」。この曲は自分が信じてきた道を突き進むことに葛藤を感じつつも、それを超えた先に「イグザルト=上質な歓び」があることを歌ったナンバーで、センター江角を中心に真に迫るようなパフォーマンスが展開されると、そのまま激しいロックナンバー「超孤独ライオン」へとなだれ込む。このブロックからえんじ色の制服衣装に身を包んだ≒JOYは、「大空、ビュンと」「今日も君の夢を見たんだ」「笑って フラジール」とオリジナル曲を畳みかけ、場内をさわやかな空気で満たした。
その後、江角が次の曲振りを始めようとすると、指原プロデューサーからの手紙が渡される。その内容は≒JOYのリーダーが小澤に決定したことを告げるもので、この発表を受けて目から涙をあふれさせる彼女のもとにメンバーが駆け寄って祝福するという、感動的な光景がステージ上に広がった。≒JOY結成後の昨年6月に途中加入した小澤は観客からも祝福の声援を受けつつ、「アイドルを続けてこうやってステージに立てているのも幸せですし、そのグループが≒JOYなのも幸せです」「大好きなグループに貢献できるようにがんばります」と決意を述べ、「みんな横一列でかんばろうね!」と笑顔でメンバーに呼びかけた。そして≒JOYはライブ本編の最後に、指原プロデューサーが新たに書き下ろした新曲「きっと、青い」をパフォーマンス。晴れやかな笑顔でステージをあとにした。
アンコールでは=LOVE「『部活中に目が合うなって思ってたんだ』」「スタート!」のカバーが連続で披露される。「スタート!」は、このコンサートが≒JOYにとってのスタート地点となることにちなんで今回のセットリストに。2階と3階も含めて客席通路に登場したメンバーは、手を振りながら会場の隅々に笑顔を振りまき、その喜びをファンと分かち合った。
昼の部では12月から初のライブツアーが行われることが発表されたが、夜の部にも大きなサプライズが。お披露目からの日々を振り返る映像が上映されたのち、ソニーミュージックからのメジャーデビューが決定したこと、2024年1月17日にメジャー1stミニアルバムがリリースされることが特報映像内で明らかになった。驚きと歓喜の声を上げつつ、感激の涙を流した≒JOYはファンへの感謝の思いを言葉にして伝えると、始まりの曲「≒JOY」をラストに再び披露。「Wow oh oh oh …」とシンガロングを繰り広げて観客と心をひとつにした。最後のMCでは江角が「成長し続けていくようにがんばるので、これからも≒JOYについてきてください!」と客席に向かって呼びかけ、大盛況のうちに記念すべき1stコンサートの幕を閉じた。
≒JOY「はじめまして、≒JOYです。」2023年9月3日 パシフィコ横浜 国立大ホール セットリスト
SE. Overture
01.
02. 届いてLOVE YOU♡(オリジナル:=LOVE)
03. 樹愛羅、助けに来たぞ(オリジナル:=LOVE)
04. 「君の音だったんだ」(オリジナル:≠ME)
05. スイートシックスティーン
06. 野蛮な求愛(オリジナル:AKB48) / 江角怜音、藤沢莉子、村山結香)
07. それでも好きだよ(オリジナル:指原莉乃) / 天野香乃愛
08. ロマンティックいか焼き(オリジナル:乃木坂46) / 大信田美月、高橋舞、山田杏佳、山野愛月
09. きっかけ(オリジナル:乃木坂46) / 大西葵
10. 暗闇(オリジナル:STU48) / 逢田珠里依、市原愛弓、小澤愛実
11. あの子コンプレックス(オリジナル:=LOVE)
12. いらない ツインテール(オリジナル:=LOVE)
13. 僕らの制服クリスマス(オリジナル:=LOVE)
14. ポニーテール キュルン(オリジナル:≠ME)
15. 探せ ダイヤモンドリリー(オリジナル:=LOVE)
16. その先はイグザルト
17. 超孤独ライオン
18. 大空、ビュンと
19. 今日も君の夢を見たんだ
20. 笑って フラジール
21. きっと、青い
<アンコール>
22. 「部活中に目が合うなって思ってたんだ」(オリジナル:=LOVE)
23. スタート!(オリジナル:=LOVE)
24. ≒JOY
≒JOY 1stツアー
2023年12月25日(月)福岡県 Zepp Fukuoka
2023年12月26日(火)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2024年1月4日(木)愛知県 Zepp Nagoya
2024年1月12日(金)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
※高橋舞の「高」は、はしご高が正式表記。
ねこちん🐾 @25_neko_25
#ニアジョイ1stコンサート
#音楽ナタリー さん、詳しいライブレポートやセットリストや素敵なお写真ありがとうございます😆🙌
余談ですがカメラマンさんがメジャーデビュー決定!の瞬間を撮ってるとこを近くでお見かけしておりました
これあの時の写真だ~ってなんか嬉しくなりました☺️
#ニアジョイ https://t.co/PesdksAA5D