WANIMAがエルレ、UVER、ワンオク、KREVA、アジカン、モンパチと熊本熱狂させた主催フェス2日目

50

1865

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 383 1465
  • 17 シェア

WANIMA主催の野外音楽フェスティバル「WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2023」が9月2、3日に熊本・熊本県農業公園カントリーパークで開催。この記事では2日目公演の模様をレポートする。

WANIMAのライブの様子。(Photo by Yukihide "JON..."Takimoto)

WANIMAのライブの様子。(Photo by Yukihide "JON..."Takimoto)

大きなサイズで見る(全40件)

1日を通して薄く雲が広がっていた初日と打って変わって2日目は快晴。前節ではWANIMAのKENTA(Vo, B)が「めちゃくちゃ晴れました! ありがとうございます!」と喜び、くまモンやメンバーとともに観客を盛り上げた。2日目では昨年も「ワンチャンフェス」を沸かせたWANIMA、MONGOL800ONE OK ROCKUVERworldに加えて、初出演となるASIAN KUNG-FU GENERATIONKREVAELLEGARDENの計7組がエネルギッシュな音色でカントリーパークを彩った。

踊るMONGOL800。(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])

踊るMONGOL800。(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])[拡大]

左からMONGOL800のサポートメンバーのKuboty(G)、パーティダンサーの粒マスタード安次嶺ピンク、キヨサク(Vo, B / MONGOL800)。(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])。

左からMONGOL800のサポートメンバーのKuboty(G)、パーティダンサーの粒マスタード安次嶺ピンク、キヨサク(Vo, B / MONGOL800)。(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])。[拡大]

後藤正文(Vo, G / ASIAN KUNG-FU GENERATION)(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])

後藤正文(Vo, G / ASIAN KUNG-FU GENERATION)(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])[拡大]

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブの様子。(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブの様子。(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])[拡大]

照りつける日差しのもと、2日目のトップバッターを務めたのはMONGOL800。温かな歌詞が印象的なヒットソング「あなたに」でライブをスタートさせ、歌詞を「あなたがいれば熊本でいいさ!『ワンチャンフェス』でいいさ!」と歌い替えて観客を沸かせた。昨年6月にWANIMAとのスプリットEP「愛彌々」をリリースしたMONGOL800。彼らはこのEPより、WANIMAに提供した「LAST PARADISE」をセルフカバーした。ここでMONGOL800は音源を流して演奏はせず、サポートを含むメンバー全員で踊るという斬新なパフォーマンスを披露。ステージにはWANIMAも登場してダンスに加わり、エンディングのような雰囲気を漂わせて次のアクトにバトンを渡した。続くASIAN KUNG-FU GENERATIONもキラーチューンを連発。四つ打ちのリズムがキャッチーな「君という花」、サビのソウルフルな歌唱が印象的な「リライト」で観客を熱狂させつつも、太陽が真上に昇る猛暑の中で、後藤正文(Vo, G)は「体調最優先で、自分らしく自由に楽しんでくださいね」と気遣った。その後7月にリリースしたアルバム「サーフ ブンガク カマクラ(完全版)」の収録曲「江ノ島エスカー」、後藤が「みんなが聴きたそうなやつ」と前置きしたエモーショナルな「ソラニン」などを披露してステージをあとにした。

KREVA(Photo by Keiichiro Natsume)

KREVA(Photo by Keiichiro Natsume)[拡大]

KREVA(Photo by Keiichiro Natsume)

KREVA(Photo by Keiichiro Natsume)[拡大]

Taka(Vo / ONE OK ROCK)(Photo by @hamanokazushi)

Taka(Vo / ONE OK ROCK)(Photo by @hamanokazushi)[拡大]

ONE OK ROCK(Photo by @hamanokazushi)

ONE OK ROCK(Photo by @hamanokazushi)[拡大]

サングラス姿のKREVAは「パーティーはIZUKO?」で颯爽とライブを開始し、「日本で一番盛り上がってるイベントはここだと思うんですよ! 東京でもこんなことないぞ! 多分な!」「全員で最高にしましょうよ!」と観客を扇動。ジャケットを脱ぐ際に歓声が上がり、KREVAは「“いいバカ”なの?」と笑った。彼はバンドが多いイベントの中でラッパーとしての矜持を見せると宣言し、攻撃的なショートチューン「基準」で高速ラップを炸裂させる。さらに「ひとりじゃないのよ」でSONOMIとデュエットし、夏の終わりにぴったりな「イッサイガッサイ」、シンガロングを誘う「Na Na Na」などで会場を盛り上げた。次なるアクトであるONE OK ROCKの登場に観客は大興奮。「Save Yourself」でTaka(Vo)がマイクスタンドを投げ、ステージから身を乗り出した。Toru(G)とRyota(B)も髪を振り乱し、熱狂を加速させる。重厚なリフの「Deeper Deeper」では観客がヘッドバンギング。TakaはWANIMAへのリスペクトを口にしつつ、「しっかりとぶっ倒れるくらい楽しんでください!」と述べ、エド・シーランとの共作曲「Renegades」で合唱を巻き起こす。新曲「Make It Out Alive」に続き、「キミシダイ列車」ではTakaが観客の眼の前を駆け抜けるなど、白熱したステージが展開された。

真太郎(Dr / UVERworld)(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])

真太郎(Dr / UVERworld)(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])[拡大]

TAKUYA∞(Vo / UVERworld)(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])

TAKUYA∞(Vo / UVERworld)(Photo by SARU[SARUYA AYUMI])[拡大]

UVERworldのパフォーマンスは真太郎(Dr)の迫力のあるドラムプレイでスタート。彼らが「7th Trigger」を気迫に満ちた表情で演奏し始めたのとほぼ同時に、眩いばかりの日差しが差す中、大粒の雨が降り注ぎ狐の嫁入りに。続く壮大な「AVALANCHE」ではスモークの演出も相まって幻想的な光景が生み出された。「IMPACT」ではTAKUYA∞(Vo)が客席エリアの最前列の柵前で熱唱しオーディエンスの目線を奪う。その後、「俺たちが今一番伝えたい曲、心を込めて『ワンチャンフェス』に届けます」と説明し、TAKUYA∞は観客に語りかけるように「EN」を力強く歌い上げた。なお、UVERworldのライブが終わる頃には雨は上がっていた。

細美武士(Vo,G / ELLEGARDEN)(Photo by Tsukasa Miyoshi[Showcase])

細美武士(Vo,G / ELLEGARDEN)(Photo by Tsukasa Miyoshi[Showcase])[拡大]

時代を彩った人気曲を連投し、観客のボルテージを引き上げたのはELLEGARDEN。疾走感のある「Space Sonic」や悲恋を歌う「Supernova」を経て、「Salamander」の特徴的なギターリフが響いた瞬間、にわかに歓声が上がった。バンドが鋭く攻撃的なサウンドを鳴らしてオーディエンスを痺れさせたところで、リーダーの生形真一(G)は「このフェスに呼んでくれてありがとうございます」と感謝を述べつつ、「仲良く楽しくとかそういうバンドじゃないんで、今日も自分たちのスタイルでやります」と力強く宣言。ELLEGARDENはその後も勢いを落とさず「虹」でカントリーパークを爆発的な盛り上がりに導いた。

生形真一(G / ELLEGARDEN)(Photo by Tsukasa Miyoshi[Showcase])

生形真一(G / ELLEGARDEN)(Photo by Tsukasa Miyoshi[Showcase])[拡大]

細美武士(Vo,G)は会場を見渡しつつ、「一緒に1つの願い事をしよう。簡単なヤツでいいんだ。どんなことでもいい」と語りかけつつ、「俺はそうだなあ。お前らが自分の人生にブッ刺さるロックを見つけて、楽しく生きていけますように」と願い「Make A Wish」の演奏へとつなげる。場内には細美とオーディエンスの歌声が響き渡り、感動的なムードで満たされた。星がきらめくような光景を彷彿とさせる「スターフィッシュ」を経て、ELLEGARDENはラストに昨年12月にリリースしたアルバム「The End of Yesterday」の収録曲「Strawberry Margarita」でバンドの新たなモードを提示し、存分に会場を温めて大トリのWANIMAにバトンを託した。

KENTA(Vo, B / WANIMA)(Photo by Yukihide "JON..."Takimoto)

KENTA(Vo, B / WANIMA)(Photo by Yukihide "JON..."Takimoto)[拡大]

ヘッドライナー級アクトたちによるライブが終わり、いよいよ大トリを飾るWANIMAの出番に。彼らは「火の国 ワンチャンフェス!」と短く歌ってから、まず「BIG UP」を投下した。KENTA(Vo, B)は「古い歌です!」と話してショートチューン「昨日の歌」を熱唱した。オーディエンスの熱量を全身で受け止める3人は、続けて人気曲「Hey Lady」を演奏。さらなる興奮を誘ったあと、KENTAは「ここホントに熊本なん?」とその盛り上がりぶりに驚きつつ、「35分ノンストップでやるわ!」と宣言。「Japanese Pride」「エル」とWANIMAの粋な部分が詰まったような熱い楽曲が続く中、熊本の空がだんだんと夕焼けに染まっていく。1日目とはガラリと変えたセットリストでライブを進めるWANIMAは、「眩光」のイントロを演奏。KENTAが「お前らが倒れそうなときは俺が支える。なんで俺ら3人が熊本で音を鳴らしているのか。2023年のWANIMAを受け取ってくれ!」と叫んだ。KENTAが「よし! FUJI、KO-SHIN、行こう!」とメンバーに声をかけ、3人は通り雨が降ったこの日の天気にぴったりな「雨あがり」を熱く届ける。そして「いいから」でさらに熱いパフォーマンスを見せたWANIMAは、ラストナンバー「ともに」で会場いっぱいの大合唱を巻き起こした。

WANIMA(Photo by Yukihide "JON..."Takimoto)

WANIMA(Photo by Yukihide "JON..."Takimoto)[拡大]

アンコールでは、KENTAが「“さしより(とりあえず)”いけるか?」と熊本弁で話し、ステージにMONGOL800を招き入れる。WANIMAとMONGOL800は優しく力強い響きのコラボ曲「愛彌々」を披露。モンパチのライブでおなじみのダンサー・粒マスタード安次嶺ピンクも加わり、大きく盛り上がった。KENTAは「いろんな人に支えられながら、今日このステージに立っています」と感謝の言葉を述べつつ、熊本地震が起きたときに作ったという楽曲「りんどう」について説明。群生しないで個々に咲くという熊本県花のりんどうになぞらえて、「俺たちもそれぞれの場所で夢を叶えてもいい。熱いことはダサいことじゃない。熱く、強く、優しく生きような。ともに、弱い者で強くなろう」と話した。同曲の演奏中、観客がスマートフォンのライトを掲げると、場内が美しく彩られた。そして「ここにいる全員に!」とKENTAが声を張り上げ、ラストナンバー「THANX」へ。WANIMAは感謝の気持ちを込めて全力の演奏をオーディエンスに届け、再会を胸に「ワンチャンフェス」を締めくくった。

音楽ナタリーでは、終演直後にKENTAに2度目の「ワンチャンフェス」を無事に終えた率直な感想を聞いた。全力を出し切った様子のKENTAは「死んだらダメなんやけど死ぬ気でやらせてもらいました。きっとこの2年目の『ワンチャンフェス』をいつか振り返ったときに、『踏ん張ってようやれたな』って感じると思うし、自分たちの自信にもつながりました」と語った。

KENTA(Vo, B / WANIMA)終演後コメント

俺らだけの力じゃなくて、たくさんのアーティストの力を借りてやれました。「ワンチャンフェス」の目標が、大好きなアーティストを呼んで、今まで支えてくれた人たちを招待して地元・熊本で開催するというもので。今回もその目標を目指して、死んだらダメなんやけど死ぬ気でやらせてもらいました。きっとこの2年目の「ワンチャンフェス」をいつか振り返ったときに、「踏ん張ってようやれたな」って感じると思うし、自分たちの自信にもつながりました。そんな2年目やったと思います。

この記事の画像(全40件)

「WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2023」2023年9月3日 熊本県農業公園カントリーパーク セットリスト

MONGOL800

01. あなたに
02. Love song
03. OKINAWA CALLING
04. PARTY
05. 小さな恋のうた
06. DON'T WORRY BE HAPPY
07. LAST PARADISE

ASIAN KUNG-FU GENERATION

01. 君という花
02. リライト
03. 荒野を歩け
04. 江ノ島エスカー
05. ソラニン
06. 転がる岩、君に朝が降る

KREVA

01. パーティーはIZUKO? ~2019 Ver.~
02. OH YEAH
03. 基準 ~2019 Ver.~
04. ひとりじゃないのよ feat.SONOMI
05. イッサイガッサイ ~2019 Ver.~
06. Na Na Na ~2019 Ver.~
07. 音色 ~2019 Ver.~

ONE OK ROCK

01. Save Yourself
02. Wonder
03. Deeper Deeper
04. Renegades
05. Make It Out Alive
06. キミシダイ列車
07. Stand Out Fit In

UVERworld

01. 7th Trigger
02. AVALANCHE
03. IMPACT
04. PRAYING RUN
05. Touch off
06. EN
07. THEORY

ELLEGARDEN

01. Space Sonic
02. Supernova
03. チーズケーキ・ファクトリー
04. Salamander
05. ジターバグ
06. 虹
07. Make A Wish
08. スターフィッシュ
09. Strawberry Margarita

WANIMA

01. BIG UP
02. 昨日の歌
03. Hey Lady
04. Japanese Pride
05. エル
06. 眩光
07. 雨あがり
08. いいから
09. ともに
<アンコール>
10. 愛彌々
11. りんどう
12. THANX

全文を表示

読者の反応

ASIAN KUNG-FU GENERATION Info @AKG_information

#ワンチャンフェス ありがとうございました🔥 https://t.co/zTZtN5dL0g

コメントを読む(50件)

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 WANIMA / ASIAN KUNG-FU GENERATION / ELLEGARDEN / KREVA / MONGOL800 / ONE OK ROCK / UVERworld の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。