日向坂46影山優佳、やりたいことを詰め込んだ卒業セレモニー「辺りを照らせるあたたかい星に」

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日向坂46のイベント「影山優佳卒業セレモニー」が7月19日に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催された。

影山優佳(撮影:上山陽介)

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日向坂46(撮影:上山陽介)

日向坂46(撮影:上山陽介)[拡大]

影山優佳は2016年5月、前身グループのけやき坂46のメンバーとして活動をスタート。しかし昨年12月、耳の感覚が鋭く、コンサートなど大きな音がする環境下での活動が難しいことを報告した。そして「明るく楽しく自分を生きるために、新しい自分を見つけていく必要があると思った」などの理由から卒業を決意。卒業セレモニーは彼女のやりたいことを詰め込んだ内容で、その模様は全国のおひさま(日向坂46ファンの呼称)に向けて生配信された。

「影山優佳卒業セレモニー」クイズコーナーの様子。(撮影:上山陽介)

「影山優佳卒業セレモニー」クイズコーナーの様子。(撮影:上山陽介)[拡大]

この日の影アナは影山と高橋未来虹が担当。影山はキャプテン佐々木久美の呼び込みでステージ後方から姿を現し、大きな歓声に迎えられた。最初のコーナーは、影山にまつわるクイズに、期ごとにチームを組んだメンバーが答えるというもの。数々の珍回答が生まれる中、「入れ替わってみたいメンバー」という問題では高橋が「私?」という回答で鮮やかに正解しポイントを獲得。最終結果は2期生と3期生の同点優勝で、影山と同期の1期生は気まずそうに身を寄せ合った。

左から影山優佳、佐々木美玲。(撮影:上山陽介)

左から影山優佳、佐々木美玲。(撮影:上山陽介)[拡大]

次に行われたのは、毎週金曜にTOKYO FMで放送されている番組「日向坂46のほっとひといき!」の公開収録。影山はかつて佐々木美玲と交代制でこの番組のパーソナリティを務めており、今年3月に卒業した。収録中、佐々木の特技である“韻なしラップ”をムチャぶりされ、影山があわてて赤面するひと幕も。また影山がさまざまな専門家になりきってリスナーの相談に答えるコーナーでは、趣味の勉強で培った豊富な知識をフル活用しながら早口で意見を述べ、佐々木から「私の1年分のブログの文字より多い!!」と驚かれた。

影山優佳(撮影:上山陽介)

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幕間の映像にて、メンバーからの質問に答える形でピッチングやリフティングなどに挑戦した影山。続いてのコーナーでも彼女はメンバーからのさまざまな質問に回答した。「保有資格の数」「苦手なものはあるの?」「何回見ても解けない問題は?」など、メンバーが影山の優秀さの秘密を探る傾向にある中、松田好花は「自分の好きなパーツは?」と質問して彼女を照れさせる。「左のえくぼ。えくぼって、かわいくない?」と恥ずかしそうに答えた影山は、コーナー終了が近づき「もっとみんなと話したくなった!」と名残惜しそうにした。

「影山優佳卒業セレモニー」ライブパートの様子。(撮影:上山陽介)

「影山優佳卒業セレモニー」ライブパートの様子。(撮影:上山陽介)[拡大]

その後、イベントはライブパートへ。衣装チェンジした1期生は、けやき坂46時代の楽曲「永遠の白線」「おいで夏の境界線」を連続で披露した。2018年6月から2020年5月まで学業のために活動を休止していた影山。「おいで夏の境界線」の活動には不参加となった彼女は「最後にみんなで一緒にやりたかった」とこの選曲の理由を説明した。さらに影山は東村芽依、高瀬愛奈と「夏色のミュール」、金村美玖、富田鈴花、上村ひなのと「その他大勢タイプ」というユニット曲をキュートに歌い踊る。全員が参加した「誰よりも高く跳べ!」のパフォーマンス終盤、影山は「飛べー!」と叫んで飛び跳ね、メンバーや観客と一体になった。

ここでステージ上のモニターには影山のインタビュー映像が映し出される。2019年2月の改名、2021年12月の東京・東京ドーム公演の開催など、重要なタイミングも活動休止していた影山は、葛藤を抱えていたことなどを正直に吐露する。インタビュー最後の「日向坂46とは?」という質問には「私のすべての行動原理でした。まとめると、『大好き』。私が存在することを認めてくれた場所」と答えた。

影山優佳(撮影:上山陽介)

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そんな映像を経て、真っ赤なドレスに身を包んだ影山がステージに登場。彼女はこれまでの歩みや、ファン、メンバー、スタッフへの気持ちをしたためた便箋6枚におよぶ手紙を読み上げた。完璧主義で自分への不安を感じることがあったものの、「常に輝き続ける必要はない」ということをファンから教わり、気持ちが穏やかになったと語った影山。彼女は最後に「一番星とは夕暮れのときに空を見上げて、あなたが一番はじめに見ることのできた星です。そうです。あなたがはじめて認識した星です。あなたにとっての一番星は何ですか? 先ほどみなさんから輝き続ける必要はないと教えてもらったと話したんですけど、あなたが方向だったり目標だったりを見失ってしまったときにパッと辺りを照らせる、そんなあたたかい星に私はなりたいです」と豆知識を交えてファンにメッセージを贈った。

「影山優佳卒業セレモニー」の様子。(撮影:上山陽介)

「影山優佳卒業セレモニー」の様子。(撮影:上山陽介)[拡大]

そこへ1期生メンバーが登場し、驚く影山。「ない段取りだったから……」と戸惑う彼女に、キャプテン佐々木が「最後に歌おうよ」と提案する。そして、影山と1期生メンバーは急遽アカペラで「ひらがなけやき」を歌った。それまで極めて明るく振る舞っていた影山だったが、「1期生でいられて幸せだった」と口にした途端、涙をにじませてしまう。続いて4期生から順番に影山へ感謝を伝え、1人ひとり花を渡していく。影山は柔らかい表情でその言葉の数々を噛み締めた。キャプテン佐々木は「かげが日向坂46にもたらしてくれたのは、何にも変えがたい景色で。愛は全員にちゃんと伝わってるから。こうして送り出せてうれしいし、大変なことがあったのに帰ってきてくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。自分のことを一番に考えて素敵な人生を歩んでください」と影山の背中を押した。

「影山優佳卒業セレモニー」の様子。(撮影:上山陽介)

「影山優佳卒業セレモニー」の様子。(撮影:上山陽介)[拡大]

そして最新シングル「One choice」より別れを歌った「友よ 一番星だ」を歌唱し、影山を送り出した日向坂46。影山は最後に会場中のファンとアイコンタクトをして手を振り、「これからも日向坂46をよろしくお願いします」と伝えて自身の卒業セレモニーに幕を下ろした。

※高橋未来虹の高ははしご高が正式表記。

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「影山優佳卒業セレモニー」2023年7月19日 東京国際フォーラム ホールA セットリスト

01. 永遠の白線
02. おいで夏の境界線
03. 夏色のミュール
04. その他大勢タイプ
05. 誰よりも高く跳べ!
06. ひらがなけやき
07. 友よ 一番星だ

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Elias(エリアス) @eliasrising39

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