BiSは5月14日に東京・中野heavysick ZEROで本ツアーの初日公演を開催。同公演より新メンバーとしてシオンエピック、イコ・ムゲンノカナタ、クレナイ・ワールズエンドを迎えた6名体制がスタートした。7月12日には中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES、THE SPELLBOUND)プロデュースによる新体制初シングル「イーアーティエイチスィーナーエイチキューカーエイチケームビーネーズィーウーオム」をリリースし、各地で同曲を披露してきた。
ツアーファイナルのステージに上がったBiSは「はじめまして! 私たち、新生アイドル研究会BiSです! よろしくお願いします!」と挨拶し、初期ナンバー「LET'S GO どうも」で勢いよくライブをスタートさせた。新メンバー3人は、不安と緊張でいっぱいのツアー初日に比べると伸び伸びとした雰囲気。ライブ定番曲「STUPiD」では割れんばかりの声援が沸き起こるフロアを見渡しながら笑顔を見せていた。また研究員は、近くにいる人同士で肩を組んだり、「teacher teacher teacher」で振付にある手遊びをし合ったりと、自由にライブを楽しんだ。BiSは4曲目のTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT「スモーキン・ビリー」カバーでもアクセル全開。この曲ではシオンががなるように力強いシャウトを響かせた。さらに「LIQUIDROOM! まだまだこれから! 全力で楽しんでいきましょう」というクレの呼びかけから、BiSは疾走感あるパンクチューン「BASKET BOX」、青春パンクテイストのエモーショナルな楽曲「GOiNG ON」、ドラマチックな展開のロックチューン「FOOL PROOF」を連投。ツアー初日では実力を発揮しきれなかったイコが芯のある力強い歌声を響かせるなど、6人はそれぞれにこのツアーを通して成長していることをパフォーマンスでしっかりと示した。
「Hey boy hey girl」で盛り上がったあと、ナノ3は「今日はツアーの東京・LIQUIDROOMに来ていただいてありがとうございます! 今日こんなにもたくさんの研究員に会えることを楽しみにしてきました!」と話してから、メンバー1人ひとりにここまでの感想を求めた。クレは「こんなに人がたくさんいて最高です!」、イコは「こんなでかい会場で、こんなに人がいっぱいでド緊張しております! でも楽しいです!」、シオンは背中に書かれた“PSYCHO”の文字を見せて「PSYCHOなだけに最高です」、ヒューガーは「みんなの顔が奥までよく見えます!」、トギーが「アッチアチで最高です! でも汗かき足りてないんじゃない?」と順番にコメント。トギーの言葉に続けて、ナノ3が「もっと汗かけるよな! LIQUIDROOM! 最高に熱いライブにしていきましょう!」と叫んだ。
ライブ中盤に披露された「thousand crickets」は、後半にひたすらスクワットをするという過酷な振付がある楽曲。真顔でスクワットをし続けたメンバーだったが、シオンは必死の形相でなんとかほかの5人に食らいつく。研究員も全員スクワットを行っていたこともあり、場内は異様な熱気に包まれた。熱い余韻が残る中、BiSはメロディアスなアッパーチューン「I WANT TO DIE!!!!!」、ピアノのリフレインが印象的な「つよがりさん」を披露。シオンがすでに体力を使い果たした雰囲気で虚空を見つめる中、ナノ3やヒューガーがライブ終盤においてもキレのあるダンスを繰り出すなど、ライブが進むにつれてステージにいる6人の表情のコントラストがはっきりとしていく。そんな中、トギーが「次の曲は新体制になって初めてリリースした新曲です。BiSは研究員がいないとBiSじゃないし、研究員がいるからこうやってBiSとして生きることができています。本当にいつもありがとうございます。次に歌う曲はBiSと研究員のそんな関係を歌った曲なので、一緒に、最高に愛し合いましょう」と話してから、6人で最新シングルのカップリングで中野雅之がプロデュースを手がけた楽曲「僕の目を見つめて 君の世界になりたい」を披露。洗練されたサウンドのダンストラックに観客の体が揺れた。続けて爆発力あるギターロックチューン「DA DA DA DANCE SONG」のイントロが流れ、ヒューガーが「研究員! ここにいる全員で飛んで! 飛んで! 飛びまくれ!」と絶叫。この曲ではメンバーと研究員が一斉に両手を掲げてジャンプして盛り上がった。そしてラストにBiSは研究員への愛が込められた楽曲「LOVE」を披露。ステージにいるメンバーとフロアにいる研究員は、お互いに手や体で形作ったハートを送り合った。
アンコールでは「イーアーティエイチスィーナーエイチキューカーエイチケームビーネーズィーウーオム」が披露された。中毒性のあるギターリフに乗せ、高揚感のあるメロディとずっしりとしたビートがライブハウスを支配した。続く第3期BiSの代表曲「BiS-どうやらゾンビのおでまし-」では、間奏明けの「もしも世界に正解あったなら逃げることないはずなのに」のソロパートをイコが歌唱。新体制でのエモーショナルなボーカルリレーが感動を誘った。そしてメンバー6人が来場者に向けてそれぞれ挨拶し、ライブはラストナンバー「CARTAiN CALL」でフィニッシュ。メンバーが挨拶をしてステージを去っていく途中でまたしても同曲が流れ、2度目の「CARTAiN CALL」になだれ込む。BiSは最後まで全力投球のパフォーマンスを展開し、熱狂のままにライブを大団円へと導いた。
なお終演時の挨拶でBiSは、11月8日にニューシングル(タイトル未定)をリリースすること、9月から新規ツアー「INCREDIBLE BiS TOUR」を行うことを発表した。新体制になって勢いを増しているBiSの今後の展開を楽しみにしておこう。
BiS メンバーコメント
イコ・ムゲンノカナタ
今日はLIQUIDROOMに来てくれて本当にありがとうございます。私は大好きな、憧れのBiSに加入して、たくさんの場所を回って、イコ・ムゲンノカナタとして生きていく覚悟ができました。歌ったり踊ったりするのが好きで、何よりBiSが大好きで。ツアーでたくさんの場所を訪れて、たくさんの人と出会って、一緒の時間を過ごせたことが幸せです。出会ってくれてありがとう。私はこのツアーを通して、この6人と研究員でどこまでも行けると思ったし、どこまでも行きたい。どうかこれから始まる“BiS新時代”をどうぞよろしくお願いします!
クレナイ・ワールズエンド
いろんなところをツアーで回ってきて、その土地ならではの景色、人の優しさ、ごはんのおいしさとかいろいろ感じました。挨拶をしっかりする、表情ははっきり、ダンスは大きく……いろいろと成長できた2カ月間でした。そしてこれまで見えなかったメンバーのいいところも悪いところも見えました。この6人ならどこまでも行けると思います。もっと大きなステージで、もっとたくさんの研究員がいるステージで歌いたいです。私は合宿で努力してBiSに入って本当によかったです。今は研究員の皆さんの応援があってがんばれています。これからもよろしくお願いします。
シオンエピック
私はWACKに入って、BiSに入って、こんなにうれしいと思ったり、楽しいと思ったりできる場所があると知りました。今が一番楽しいし、毎日楽しくて、そんな生活を送るのは初めてなのですごく幸せです。研究員の皆さんとか自分のことを応援してくれる人がいるのは、不思議な感じがするけど、これからもがんばるのでよろしくお願いします。
ナノ3
このツアーは新体制になって初めてのツアー。こうやってたくさんライブができること、全国各地でたくさんの研究員に会えることがうれしいし、楽しくてあっという間のファイナルでした。BiSは新体制になる前、ライブがない期間があって、そのとき私は寂しくて、ライブがしたくて、研究員に会いたくてたまらなかったです。たくさんライブができて、いろんな新しい出会いがあって、新しい研究員に出会えることは当たり前じゃないと思っています。今日もこれからもこの一瞬一瞬を大切に過ごしたい。私は以前まで周囲の人にたくさん助けられてやってきたので、新体制になって環境が変わって、思うようにいかないこともありましたし、悩むこともありました。でもBiSが大好きで、BiSのことを考えていられる時間が幸せです。BiSでがんばれるってだけですごく幸せな気持ちになります。BiSはまだまだたくさんの課題があるけど、それはもっと変わっていけるからだと信じて、これからも6人で力を合わせて支え合って、研究員の力も借りてがんばっていきたいです。BiSはまだまだ上を目指しているので、これからも研究員と一緒にどんな時間も楽しんで、もっと大きくなっていきたいです。
ヒューガー
今日のLIQUIDROOMを迎えられたのは、新体制の始まりを温かく見守って、熱く応援してくれたおかげです。ツアーでは新体制のよさをどうやったら伝えられるか、どうやったらグループが大きくなれるか、もがいた期間でもありました。でも新メンバーの3人はライブを重ねるごとに楽しんでいることがわかったし、成長していたし、私も負けていられないと刺激を受けました。トギーとナノ3はBiSを毎日引っ張ってくれているし、新体制になってから尊敬する気持ちがさらに増しました。新たな始まりとかリスタートってちょっと怖いし、不安やし、覚悟も必要だけど、「全部、大丈夫やで」と私たちを明るく迎えてくれる研究員には感謝の気持ちでいっぱいです。いつか今日のライブを私は観たんだぞと、みんなにとって誇りだと思ってもらえるように、これからも6人でがんばっていきます。しぶとくあきらめず、何があっても笑顔でがんばりたいです。この先も一緒に過ごしてくれたらうれしいです。
トギー
今日はいろんな選択肢がある中でBiSのライブに来るという選択をしてくれてありがとうございます。LIQUIDROOMでライブをするのは3期BiSにとって2回目。前回のLIQUIDROOMでのライブ(2020年2月)のあとすぐコロナ禍になって、「ここからBiS、登っていくぞ!」ってときに道を阻まれてしまい、ちょっと悲しい思い出がこの場所にはありました。でもそういう経験があったからこそ、明日は当たり前に来るものじゃない。1日1日を大事にして生きていかなきゃいけないんだなってこの場所が教えてくれました。今のBiSはまだ始まったばかりだし、この先どうなるかを考えてもまだわからない。でもこの6人で支え合って、ぶつかり合って出したことが正解だと思って、これからもがんばっていきます。BiSは研究員がいないとBiSじゃないから、これからも一緒にBiSを作って言ってくれますか? ありがとう。これからもよろしくお願いします!
BiS「3 balls and 2 strikes TOUR」2023年7月18日 LIQUIDROOM セットリスト
01. LET'S GO どうも
02. STUPiD
03. teacher teacher teacher
04. スモーキン・ビリー(THEE MICHELLE GUN ELEPHANTカバー)
05. BASKET BOX
06. GOiNG ON
07. FOOL PROOF
08. Hey boy hey girl
09. 少年の歌
10. thousand crickets
11. I WANT TO DIE!!!!!
12. つよがりさん
13. 僕の目を見つめて 君の世界になりたい
14. DA DA DA DANCE SONG
15. LOVE
<アンコール>
16. イーアーティエイチスィーナーエイチキューカーエイチケームビーネーズィーウーオム
17.
18. CURTAiN CALL
19. CARTAiN CALL
※記事初出時、セットリストの一部に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
ムラ👶モン @murachang0911
泣いちゃうじゃん! https://t.co/kMpZ9M9AMV