UNISON SQUARE GARDEN、オーディエンスの歓声に包まれて届けた最新アルバム「Ninth Peel」の世界

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UNISON SQUARE GARDENの全国ツアー「UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2023 "Ninth Peel"」のファイナル公演が、7月9日に愛知・日本特殊陶業市民会館フォレストホールにて開催された。

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

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このツアーは4月にリリースされた最新アルバム「Ninth Peel」を携え、全国22公演にわたって開催。アルバムの収録曲はもちろん、過去に発表した楽曲もふんだんに加えた多彩なセットリストが展開された。またこのツアーはマスク着用のもと観客の声出しOKの公演として行われ、ひさびさにオーディエンスの歓声に彩られたツアーとなった。

1曲目に披露されたのは「夢が覚めたら(at that river)」。柔らかなライティングの中で斎藤宏介(Vo, G)が力強いストロークとともに届ける歌声、アウトロで斎藤と田淵智也(B)、鈴木貴雄(Dr)が繰り広げる壮大なアンサンブルに、オーディエンスは息を呑んで聴き入った。そして斎藤の「UNISON SQUARE GARDENです、ようこそ!」という言葉に続き、キラーチューン「シュガーソングとビターステップ」が早くも披露される。観客は笑顔で腕を上げ、3人が奏でる軽快なサウンドに身を投じていった。

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

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続いては「Ninth Peel」の収録曲「ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ」へ。ステージ後方では「Ninth Peel」のロゴが点滅し、ソリッドな音像を彩る。さらに同じくアルバム収録曲で、すでにライブではおなじみの「Nihil Pip Viper」も軽やかに披露された。

鈴木が刻む温かなリズムが牽引した「City peel」、流麗なメロディとベースラインが独自のハーモニーを生み出した「静謐甘美秋暮抒情」、逆光に照らされた3人がヘヴィかつシリアスなサウンドを届けた「WINDOW開ける」と、その後も「Ninth Peel」の収録曲から過去の楽曲まで、幅広い時代のナンバーがパフォーマンスされていく。予想もつかない緩急自在の展開に引き込まれていた観客たちだが、続く「シューゲイザースピーカー」でそのテンションは大爆発。目まぐるしい展開で翻弄する「アンチ・トレンディ・クラブ」、そして「MIDNIGHT JUNGLE」「Phantom Joke」といったアッパーチューンによって、その熱気はピークへと達した。

左から田淵智也(B)、鈴木貴雄(Dr)。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

左から田淵智也(B)、鈴木貴雄(Dr)。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])[拡大]

斎藤が奏でるメロウなギターで始まったセッションから「Numbness like a ginger」そして「お人好しカメレオン」が披露され、会場はセンチメンタルな空気に包まれる。その後は鈴木によるドラムソロへ。ハイレベルなテクニックを惜しげもなく披露する鈴木のパフォーマンスに、オーディエンスから感嘆に近い歓声が起こったところで「スペースシャトル・ララバイ」の伸びやかなアンサンブルが展開された。

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

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「放課後マリアージュ」の心地よいリズムが客席を揺らしたのち、ライブ本編はいよいよ終盤へ。「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」「カオスが極まる」でオーディエンスの雄叫びのような大合唱が響き渡る。ラストナンバー「恋する惑星」では、バンドのロゴやアルバムジャケットを模したさまざまなイラストのイルミネーションが現れ、華やかなアンサンブルとともにエンディングを彩った。

左から田淵智也(B)、斎藤宏介(Vo, G)。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

左から田淵智也(B)、斎藤宏介(Vo, G)。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])[拡大]

アンコールを求める観客の手拍子に即座に応え、3人はステージに再登場。そして演奏された「ガリレオのショーケース」では、田淵が斎藤との距離を詰めてステージ袖へ追いやり、2人とも演奏中に姿を消してしまうという、自由で楽しげな様子が客席を沸かせる。ツアーの最後を飾ったナンバーは「kaleido proud fiesta」。斎藤の「かくしてまたストーリーは始まる」という歌声に乗せ、ユニゾンの新たな旅立ちを彩るように客席の照明が点灯された。

全曲の演奏を終えた3人は大きく手を振りながらステージをあとにする。最後に残った鈴木は客席の大歓声を両手で受け止めて握り締め、「Ninth Peel」のジャケットにも登場するリンゴをかじるような仕草を見せて再び喝采を起こした。

このファイナル公演終了後にはニューシングル「いけない fool logic」のリリース、そして10月からのライブハウスツアー「TOUR 2023“Ninth Peel”next」の開催も発表された。公式ファンクラブでは7月18日18:00までチケットの先行予約を受け付けている。

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「UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2023 "Ninth Peel"」2023年7月9日 日本特殊陶業市民会館フォレストホール セットリスト

01. 夢が覚めたら(at that river)
02. シュガーソングとビターステップ
03. ミレニアムハッピー・チェーンソーエッヂ
04. Nihil Pip Viper
05. City peel
06. 静謐甘美秋暮抒情
07. WINDOW開ける
08. シューゲイザースピーカー
09. アンチ・トレンディ・クラブ
10. MIDNIGHT JUNGLE
11. Phantom Joke
12. Numbness like a ginger
13. お人好しカメレオン
14. スペースシャトル・ララバイ
15. 放課後マリアージュ
16. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
17. カオスが極まる
18. 恋する惑星
<アンコール>
19. ガリレオのショーケース
20. kaleido proud fiesta

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