初日のワンマン以外は全国各地でゲストを招いて対バンライブを繰り広げてきたブッタ。ツアーファイナルは大野宏二朗(Dr)と交流がある
サバシスター
「ファイナル呼んでくれてありがとうございます!」というなち(Vo, G)の挨拶で始まったサバシスターのライブ。スケボーを盗られたときの心境を歌った「スケボー泥棒!」といった楽曲でオーディエンスの心をつかんだ彼女たちは、ツアーのホストであるブッタとの交流について「宏二朗さんと道でよく会う」「宏二朗さんがレコーディングのときにカントリーマアムを抱えて遊びに来てくれた」と明かす。さらになちはプレーリードッグのぬいぐるみ・しげちゃんを観客に見せたり、入稿ミスをしたまま完成してしまったグッズを紹介したり、自由奔放なパフォーマンスと軽快なトークでフロアを和ませた。「どのライブも特別だけど、ファイナルに呼んでもらうのは特別にうれしい」と改めてブッタへの感謝を述べた彼女は「サバカン~サバシスターより感謝を込めて~」で、その気持ちをバンドサウンドに乗せて歌い上げる。最後にサバシスターは駆け抜けるように「サバシスター's THEME」を演奏し、ブッタの出番へとつないだ。
リアクション ザ ブッタ
「ツアーファイナル渋谷! どうぞよろしく」と佐々木直人(B, Vo)が声をかけると、木田健太郎(G, Cho)の爽やかなギターフレーズで始まる「Voyager」でライブの口火を切った。TikTokで話題となり、バンドの代表曲となった「ドラマのあとで」の演奏時には佐々木が「みんな歌えるか」とシンガロングを促すひと幕も。客席から上がる歌声に耳にし、笑顔を浮かべた佐々木は「今回のツアーまで、歌を委ねたことがなかった」と、声出し可能なライブがようやく日常に戻ってきたことを喜んだ。
ライブ終盤、佐々木の「この瞬間を待ち望んでいた」という言葉から披露されたのは、イントロにシンガロングのパートが組み込まれた「ヤミクモ」。彼の合図に合わせて一斉に歌声が上がると、会場内は心地よい一体感に包まれた。コロナ禍で思うようにライブができなかった時期を振り返った佐々木は「なんにもできなかったこと、あるじゃない。ライブができなくて、家にいるしかなくて。すごく苦しかったけど、どうにか自分を前に向かせるためにも書いた曲がある」「今日はその答え合わせをしたい」と「Seesaw」を演奏。ファンの反応を見て、”答え合わせ”に満足げな表情をした佐々木は笑顔でステージをあとにした。
熱烈なアンコールに応え、再びステージに現れたブッタは、未発表の新曲を演奏することを予告。佐々木が「女の子になった気持ちで書いた」という新曲は華やかなブラスのサウンドが同期で鳴らされ、バンドの新境地を感じさせるサウンドにオーディエンスは喜びの声を上げていた。さらにアンコールでは11月より今年2度目の全国ツアーが開催されることが発表され、会場内は祝福ムードに。ライブの最後にブッタが演奏したのは、バンドのアグレッシブな一面を表した楽曲「Fantastic Chaos」。木田はツアーの終わりを惜しむかのように最後まで歪んだギターのサウンドを響かせ、深い余韻の中でツアーは幕を閉じた。
リアクション ザ ブッタ「リアクション ザ ブッタ Tour 2023」2023年7月14日 shibuya eggman セットリスト
サバシスター
01. アイリー
02. スケボー泥棒!
03. ヘイまま!プリーズコールミー
04. しげちゃん
05. ジャージ
06. ナイスなガール
07. タイムセール逃してくれ
08. サバカン~
09. サバシスター's THEME
リアクション ザ ブッタ
01. Voyager
02. Loopy
03. リード
04. ドラマのあとで
05. You
06. Colorful
07. あいかぎ
08. オンステージ
09. ヤミクモ
10. Seesaw
<アンコール>
11. クッキーアンドクリーム
12. Fantastic Chaos
コージロー リアクション ザ ブッタ @kojiro_RTB
7/14のツアーファイナルのライブレポート上がりました。是非ご一読を。
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