WOODZが初の日本単独公演を開催、ファンと交わした「健康」「幸せ」「自分を愛する」約束

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WOODZのワールドツアー「2023 WOODZ WORLD TOUR OO-LI」が現地時刻7月14日にブラジル・サンパウロにて終幕した。

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「2023 WOODZ WORLD TOUR OO-LI」横浜公演の様子。

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2019年に本名であるチョ・スンヨン名義でMnetの人気オーディション番組「PRODUCE X 101」に出演し、最終順位5位でデビューメンバーに選ばれた経歴を持つWOODZ。初のワールドツアーである「2023 WOODZ WORLD TOUR OO-LI」で、彼は5月の韓国・ソウル公演を皮切りに、インドネシア、マレーシア、フィリピンでのライブを経て、6月27日に大阪・Zepp Namba、28日に神奈川・KT Zepp Yokohamaで2日間、初の日本単独公演を行った。本稿では、28日に開催された横浜公演の模様をレポートする。

「2023 WOODZ WORLD TOUR OO-LI」横浜公演の様子。

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開演時間を少し過ぎた頃、WOODZは無数の白のライトが交差するステージの下手側から、透明感あふれる繊細な歌声を響かせながら会場に姿を現した。彼は一歩、また一歩とゆっくり進み、ステージ中央で立ち止まって本格的にパフォーマンスを開始。サングラスで目元を隠して無骨なライダースジャケットを羽織り、バックバンドを従えながらロックスターさながらの佇まいで「Busted」を歌い上げ、ライブの幕を開けた。

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「お元気ですか? 本当に会いたかったです」と彼が日本語で挨拶すると、大きく沸き立つオーディエンス。「2階見えますか? 後ろも見えますか?」などと直接話しかけられたときはもちろん、「Love Me Harder」のパフォーマンス中にWOODZが不意にサングラスを外したときやMC中に水を飲んだり、汗を拭いたりしたときなど、MOODZ(WOODZファンの呼称)は彼の一挙一動に反応し、歓喜の悲鳴を上げる。ファンからの熱烈なリアクションを浴び続けたWOODZが「水を飲むのも楽しいです、汗をかくのも楽しいです。皆さんのおかげですね」と照れ笑いを浮かべると、MOODZからはさらなる歓声が送られた。MCでは、ファンが手に持つ「生きてるだけでペン(ファン)サービスだ」といったボードを読み上げたり、客席から差し出されたインスタントカメラをそっと受け取り自撮りをするなど、彼がファンとの交流を存分に楽しむ場面もあった。

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「風変わりなステージをお見せしますよ。皆さん、楽しんでいきましょう」とライブを再開させたWOODZ。満点の星空を表現した映像を背に披露された「CHASER」では、エモーショナルな歌声を力強くも切ないメロディに乗せ、広い音域と高い歌唱力で観客を魅了する。続く「Who Knows」では、ダンサーが彼の四方八方を囲い込むトリッキーなダンスの演出も。「Trigger」「Multiply」では、WOODZからマイクを向けられたMOODZが彼が期待する以上のシンガロングを届けるなど、オーディエンスもまた彼のステージに華を添える。WOODZもまた、自身の曲をパフォーマンスするときだけでなく、NewJeans「Hype Boy」とONE OK ROCKの「The Beginning」「Wherever you are」という3曲のカバーを披露するブロックでも隙あらば客席にマイクを向けて何度もファンの歌声を引き出した。

「2023 WOODZ WORLD TOUR OO-LI」横浜公演の様子。

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「On my own」「Sour candy」とポップで明るいナンバーが繰り広げられたのち、ハイテンションなアッパーチューン「BUMP BUMP」がシームレスに投下され、会場は幸せなムードでいっぱいに。この曲のラストには銀テープが噴出され、会場のボルテージは最高潮に達した。そうした会場の陽気な空気感は、その後披露された「Drowning」で一変。パフォーマンスの後半、WOODZの飾り気のないまっすぐなボーカルは徐々に熱がこもり、感情をむき出しにさせるかのような激しい声色に変化する。ファンもまた彼のボーカリストとしての魅力が浮き彫りになるようなパフォーマンスを食い入るように見つめ、その歌声に酔いしれた。

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「Drowning」のラストには、WOODZへの愛が記された紙のスローガンを、MOODZが一斉に掲げてみせるサプライズ演出が。これを受けてWOODZは「僕の肯定の最終形態もMOODZです」とレスポンスし、「皆さんのおかげでこうやって公演ができています。このような機会をくださって本当に感謝しています」とファンに感謝する。そして、「またここに戻ってコンサートをするので、それまで健康でいてくださいね」と温かな声色で約束して本編を終えた。

「2023 WOODZ WORLD TOUR OO-LI」横浜公演の様子。

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彼の本名「スンヨン」に由来する愛称である「スヨヨ」コールによってステージに呼び戻されたWOODZは「I hate you」でアンコールへ突入。終盤には、本公演の開催に至るまでの彼の足取りをたどった映像がサプライズで映し出され、感激のあまりWOODZの口数が少なくなってしまうひと幕も。彼は「僕が初めて日本に来たときは、1人で50分しか(ライブが)できなかったんです」と振り返り、「大変なときに常に寄り添ってくれた方々に本当に感謝しています」とまっすぐ感謝を述べた。

「2023 WOODZ WORLD TOUR OO-LI」横浜公演の様子。

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会場内がしんみりとしたムードに包まれる中「あまりにも急な感動タイムになってしまいましたけど、皆さん失敗ですよ、僕を泣かせるのは」といたずらに微笑んで場を和ませる。そして「また会う日までに絶対に守らなきゃいけないこと、『健康』『幸せ』『自分を愛する』」と、MOODZに向けて“次に会うまでの3つの約束”を告げる。これを伝えたいあと、WOODZは「準備できましたか? 一緒に!」と、「健康」「幸せ」「自分を愛する」という3つのフレーズをMOODZとともに復唱。「(約束は)守らないといけませんよ! わかりましたか?」と満足げな表情で呼びかけ、客席にとびっきりの優しい笑顔を向けた。

「2023 WOODZ WORLD TOUR OO-LI」2023年6月28日 KT Zepp Yokohama セットリスト

01. Intro + Busted
02. HIJACK
03. Love Me Harder
04. WAITING
05. Chaser
06. Who Knows
07. Dirt on my leather
08. Trigger
09. Hype boy (NewJeans) + The Beginning (ONE OK ROCK) + Wherever you are (ONE OK ROCK)
10. Multiply
11. ABYSS
12. Kiss of fire
13. Feel like
14. On my own
15. Sour candy
16. Bump Bump
17. Drowning
18. Journey
19. I hate you
20. Better and Better
21. Ready to fight

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