虹コン、結成9周年ワンマンでTDCホールを満員に！“予科生”昇格決定に大粒の涙

虹のコンキスタドールの結成9周年を記念したワンマンライブ「虹のコンキスタドール 9th Anniversary Live ～虹コンは9に止まれない！～」が7月8日に東京・TOKYO DOME CITY HALLで開催された。

2014年に結成された虹コンは、一瞬たりとも立ち止まることなくこの9年間を駆け抜け、現在は学業を優先し活動休止中の石原愛梨沙を除く総勢18人体制で活動中。虹コンの本領が発揮される夏本番の季節に向けてスタートダッシュを切るべく、満員のTOKYO DOME CITY HALLのステージに臨んだ。オープニングでは「Overture」に合わせて虹色のレーザーがステージから客席に向けてまっすぐに伸び、場内をスタイリッシュに彩る。そのレーザーの向こう側にそろい立った虹コンは、ライブの序盤に「響け！ファンファーレ」「ジャポニジフェス」「やるっきゃない！2015」の3曲を披露。2段のステージを存分に駆使したにぎやかなパフォーマンスで会場に興奮をもたらした。

自己紹介を終えたメンバーは「虹コンって言えば何を思い浮かべる？」と客席に問いかけ、すぐさま返ってきた「夏！」という声を聞いてにんまり。「虹コンが最高の夏を持ってきました！」と意気揚々と宣言し、2015年から毎年欠かさずに発表している夏曲をメドレー形式で披露していく。2015年リリースの「THE☆有頂天サマー!!」を皮切りに計8曲ものサマーチューンが次から次に畳みかけられ、客席の虹コンだいすきマン（虹コンファンの呼称）が叫ぶコールも相まってあふれんばかりの熱気が生み出された。このメドレーのラストを締めくくったのは、ANAとのコラボレーションソングで、このライブの開催日に配信リリースされた今年の夏曲「マイレージラブサマー」。繰り返される「会いたい」というフレーズがさわやかに響きわたった。

怒涛のメドレーが終わると、“予科生”の石浜芽衣と栗原舞優が「付き合いたいメンバーは？」「一番うるさいメンバーは？」など、メンバーが事前に答えたアンケートの結果を発表。会場に笑いと和やかな空気が広がったが、続くブロックで再び客席を高揚感が包み込む。「奇跡100％」では隈本茉莉奈がピアノ、原田珠々華と澤村光彩がアコースティックギターを生演奏。この初の試みに虹コンだいすきマンは驚きつつ、歌とともに響く優しい音色にじっと聞き入った。隈本は続く「夢の輪郭」でもピアノを演奏し、楽曲の持つ情感を増幅させる。そしてライブはそのエモーショナルなムードのまま人気曲「in(door) the Summer」へと続いた。

ライブ終盤のブロックは、この日が初披露となったJA全農とのタイアップソング第3弾「キョーリョク・パートナー」でスタート。ストレートな歌詞と伸びやかな歌声、肩車などを取り入れた斬新な振付のギャップに大きな拍手が起こった。虹コンは勢いそのままに「戦場の聖バレンタイン」「chaos and creation」などのアッパーチューンを連発。グルーヴィなナンバー「ジャスナウ！」の前にはダンストラックが盛り込まれ、クールなステージングに客席が沸き立つ。「†ノーライフベイビー・オブ・ジ・エンド†」では鶴見萌がシャウトしながらCO2を発射して観客を圧倒し、「さよならタイガー」でもメンバーの迫真のパフォーマンスに会場中の視線が釘付けになった。

その後のMCでは結成9周年を迎える心境を口々に語る中、鶴見が「優ちゃんってさー、9年前って何してたの？」と最年少の川端優に迫るようする場面も。川端の「ランドセルをしょっていて、小学1年生でした」という答えを受け、メンバーたちは改めて9年という年月の長さを実感。鶴見は「こうして新しい仲間も入ってくれて、9年間ずっとバトンをつなげられてることって奇跡だなって思っちゃった」と感慨深げに語った。改めて虹コンだいすきマンに感謝の思いを伝えた虹コンは「初めて虹を見つけた日のことを今でも覚えてますか」を晴れやかに歌い上げる。続く「BE MYSELF」は、アイドルを卒業した10年後の虹コンメンバーが昔を懐かしみながら歌っているという内容の楽曲。感傷的な歌詞をムードを振り払うように力強い歌とダンスを届けた彼女たちは、その勢いに乗ってキラーチューン「トライアングル・ドリーマー」をパフォーマンスし、「10年目もよろしくお願いします！」と笑顔で叫んだ。そして会場の虹コンだいすきマンもその声に応えるように、“ガチ恋口上”をステージに向かって全力で届けた。

アンコールでは10年目の活動にまつわる朗報が続々発表された。まず「キョーリョク・パートナー」が8月25日に配信リリースされること、「虹のコンキスタドール 9th Anniversary Live ～虹コンは9に止まれない！～」の映像が10月にWOWOWプラスでオンエアされること、9月から12月にかけて「虹のコンキスタドール LIVE TOUR 2023『マイレージラブツアー！Supported by ANA』」が開催されることが明らかに。会場全体のテンションが上昇する中、石浜、栗原、原田、尾林結花、的場華鈴が“予科生”から“本科生”に昇格することが続いて発表されると、メンバーと虹コンだいすきマンは声を上げて歓喜した。昇格が決まった5人は涙を流しながら喜び、特に2022年4月の東京・日本武道館公演をもって一度グループを卒業するも、同年6月に予科生としてグループに復帰した虹コンの元リーダー的場は大粒の涙を目からあふれさせていた。

場内が祝福のムードであふれる中、アンコールで虹コンが歌ったのは、挫けずに夢を追う気持ちをつづった「ココロPRISM」。ラストはメドレーで披露していなかった夏曲「世界の中心で虹を叫んだサマー」が披露され、アイドルとしての青春を歌った歌詞に呼応するようにして銀テープが客席に放たれた。