リーガルリリーは「ジョニー」でライブをスタートし、そのままなだれ込むように「たたかわないらいおん」へ。新曲「ハイキ」では軽やかなグルーヴが構築された。たかはしほのか(Vo, G)がエレキギターからアコースティックギターに持ち替えて演奏したのは「overture」。8曲目「教室のドアの向こう」の終わりまでMCを挟まずに、3人はひたすらに音をかき鳴らした。
この日初のMCを経て、リーガルリリーは5月にリリースしたミニアルバム「where?」より、ライブ初披露となる新曲「管制塔の退屈」を演奏。間奏では観客のシンガロングが会場に響き渡った。その後3人は「ライナー」「アルケミラ」を勢いよくプレイ。太陽が徐々に沈み始めた頃には「GOLD TRAIN」「東京」を届けた。スピーカーから川のせせらぎと虫の声が流れると、たかはしの朗読が始まる。そして「ハナヒカリ」が演奏され、会場は幻想的な空気に包まれた。
「1997年12月10日。私はこの世界の空白を1つ奪いました。そしていつかまたこの空白を返すまでのお話です」というたかはしの言葉を経て、リーガルリリーは代表曲の1つ「1997」を演奏。「2023年7月2日 日比谷野音 私は泣くことしかできなかった」と、たかはしは今この瞬間の感情をそのまま音楽へと流し込むようにポエトリーリーディングを届けた。その後、3人はライブ終盤を駆け抜けるように「リッケンバッカー」「はしるこども」をパフォーマンスしてステージを去った。
鳴りやまない拍手に呼ばれて、3人が再びステージに登場。たかはしはバンドを始めるきっかけとなった場所だという日比谷公園大音楽堂の舞台で「このステージに立つために、毎日音楽をやってきました。ありがとうございます。まさか家の扉とここがつながっているなんて。扉をノックする音を自分の好きな音で鳴らせば、その扉を開くことができると思います。皆さんもそれぞれの音で扉をノックして開けてくれてありがとう」と思いを語った。
3人はアンコールで「魔女」を演奏したのち、夏の夜にふさわしい重厚なバラード曲「蛍狩り」を披露。美しい轟音を夜の野音に響かせ、ライブを締めくくった。
またリーガルリリーはたかはしの誕生日である12月10日に毎年恒例の対バン企画「cell,core」を東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)で開催することを発表した。
リーガルリリー「リーガルリリー YAON 2023」2023年7月2日 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)セットリスト
01. ジョニー
02. たたかわないらいおん
03. ハイキ
04. トランジスタラジオ
05. 僕のリリー
06. 地球でつかまえて
07. overture
08. 教室のドアの向こう
09. 管制塔の退屈
10. ライナー
11. アルケミラ
12. 若者たち
13. GOLD TRAIN
14. 東京
15. the tokyo tower
16. ぶらんこ
17. ハナヒカリ
18. ノーワー
19. 1997
20. リッケンバッカー
21. はしるこども
<アンコール>
22. 魔女
23. 蛍狩り
リーガルリリー「cell,core 2023」
2023年12月10日(日)東京都 Zepp Shinjuku(TOKYO)
ぶっちー(Aqua Blue) @miml2012
「毎日これを当たり前にしたい。
ノックを自分の好きな音で鳴らそう。」
すばらしいメッセージをもらった、最高のライブだった。 https://t.co/t30EKZzpza