「SUMMER SONIC」のオーディション企画「出れんの!? サマソニ!? 2019」のファイナリスト、テレビ朝日系「関ジャム完全燃SHOW」の「プロが選ぶ年間マイベスト10曲」特集への選出などで各方面から注目を浴びているa子。彼女にとって初の単独公演となった「FEED MY BODY」のチケットはソールドアウトし、会場には多くのファンが詰めかけた。定刻を少し過ぎた頃、真っ赤に染まったステージにa子とバンドメンバーのシルエットが浮かび上がると、場内は大きな拍手に包まれる。a子はオープニングナンバーとして「どろり」をセレクト。幻想的なサウンドと憂いを帯びたボーカルでオーディエンスを惹き付け、繊細かつメランコリックな世界へと導いた。彼女は「ジェラシー」「シニスター」といった浮遊感漂うダンスナンバーを続けて披露。腕利きのバンドメンバーが紡ぐ盤石な演奏を浴びた観客は、ゆったりと体を揺らして楽曲を楽しんだ。
この日のライブでは、美しいライティングだけでなく、ステージ後方のスクリーンに楽曲の世界観に合わせた映像が映し出されるなど、聴覚と視覚の両方に訴える演出も見どころとなった。a子はライブ中盤、2020年発表のデビューEP「潜在的MISTY」から「CHAOS」「肺」をプレイ。ダークなサウンドと深度を増していくその世界に、オーディエンスはじっくりと浸っていた。その後a子はキラーチューン「暴く春」で再び会場のテンションを引き上げると、男女の恋の移り変わりを描いたポップナンバー「愛はいつも」、オルタナティブロックをベースにエレクトロなどの要素も加味した「水泡」を続けてパフォーマンスした。
13曲目「bye」の演奏を終えたところで、ここまでMCなしで一気に駆け抜けてきたa子が「はじめまして。a子です。初のワンマンライブ『FEED MY BODY』にお越しいただきありがとうございます」と挨拶。グッズ紹介を挟みつつ、12月に初の東阪ツアー「l'm crazy now, over you」が開催されることがアナウンスされると、フロアからは大きな歓声が沸き起こった。a子は“本物の恋”をテーマに書き下ろしたという「太陽」でライブを再開すると、6月にリリースしたばかりのミドルナンバー「あたしの全部を愛せない」、感情的なボーカルを炸裂させる未発表の新曲を歌唱。最後は真っ赤なライティングの中で「熱帯夜」をしっとりと歌い上げ、フィードバックノイズと深い余韻を残してステージをあとにした。
東阪ツアー「l'm crazy now, over you」のチケット先行予約は、イープラスにて7月31日23:59まで受付中。
※記事初出時より一部表記を変更いたしました。
a子「FEED MY BODY」2023年6月28日 東京都 WWW セットリスト
01. どろり
02. ジェラシー
03. シニスター
04. somewhere
05. 情緒
06. 天使
07. As I landed on Mars
08. CHAOS
09. 肺
10. 暴く春
11. 愛はいつも
12. 水泡
13. bye
14. 太陽
15. あたしの全部を愛せない
16. ※新曲
17. 熱帯夜
a子 Live Tour 2023「l'm crazy now, over you」
2023年12月16日(土)大阪府 Shangri-La
2023年12月26日(火)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
a子のTV・ラジオ出演情報
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Ami @414amia
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