BiSH、神聖なる福岡・宮地嶽神社から愛を込めて 初披露曲やレア曲を含むセットリストに清掃員歓喜

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“楽器を持たないパンクバンド”BiSHが、昨日6月22日に福岡・宮地嶽神社でKDDI主催によるオンラインライブ「音楽と行こう」に出演した。

BiSH(Photo by sotobayashi kenta)

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2015年3月に結成されたBiSHは、これまでに大規模会場でのワンマンライブをいくつも成功させたほか、多数のロックフェスにも出演。2021年には「第72回NHK紅白歌合戦」への出場を果たす。今年6月29日に東京・東京ドームでのワンマンライブをもって、解散することが決定している。「音楽と行こう」は音楽ライブによる地域経済への貢献を目的とした企画。BiSHは「夢に向かう光の道」をテーマに、「何事にも打ち勝つ開運の神」として知られる宮地嶽神社でライブを行った。本公演の模様はuP!!!とTELASAで生配信されたほか、解散日となる6月29日21:00までアーカイブ配信されている。

BiSH(Photo by sotobayashi kenta)

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19:30にライブはスタート。夕陽が沈み、時折風が吹き抜ける中、宮地嶽神社は厳かな雰囲気に。「FiNAL SHiTS」のピアノバージョンをBGMにセントチヒロ・チッチ、アイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dが境内に現れ、特設ステージに上がる。ステージのバックには本殿に掛けられた宮地嶽神社のシンボル的な存在である大注連縄(おおしめなわ)が存在感を放っている。境内には3月発売のラストCDシングル「Bye-Bye Show」初回限定盤を購入した人の中から抽選で招待された清掃員(BiSHファンの呼称)が集結。BiSHはそんなラッキーなオーディエンスを前に、吉井和哉(THE YELLOW MONKEY)プロデュースによるナンバー「Bye-Bye Show」でライブをスタートさせた。代表曲「BiSH-星が瞬く夜に-」になだれ込み、チッチは「宮地嶽神社にお集まりの皆さん、そして生配信をご覧の皆さん! 今日はBiSHとして最後の生配信ライブ! 愛を届けていきますよろしく!」と呼びかける。モモコやハシヤスメも観客を煽り、境内の一体感を高める。BiSHらしい勢いのあるパフォーマンスを炸裂させる6人は、続けて「本当本気」を疾走感たっぷりに披露。序盤からの熱い展開に生配信のチャット欄も盛り上がった。

BiSH(Photo by sotobayashi kenta)

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またハシヤスメは地元福岡での特別な場所でのライブを喜びつつ、「なんと! 初披露の曲をやってみようと思います!」と宣言。2022年1月から12月までにBiSHは12カ月連続でシングルをリリースしており、それぞれの楽曲の振付は、アイナが各メンバーを主人公にしたものだった。しかしハシヤスメの分だけが存在しておらず、ついにハシヤスメを主人公とした振付の楽曲がお披露目されることとなった。その楽曲は音楽プロデューサー・松隈ケンタがBiSHのために最後に書いた「innocent arrogance」。6人が時折吹き抜ける心地よい風を浴びながら、心を込めて同曲を披露すると、観客は興奮した様子で体を揺らした。

宮地嶽神社で行われたBiSHライブの様子。(Photo by sotobayashi kenta)

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続けて彼女たちは「MOON CHiLDREN」や、2016年に脱退したメンバーであるハグ・ミィ作詞による「HUG ME」といったレア曲とも言える楽曲を届け、現地の観客、配信を見守る視聴者を沸かせた。「My distinction」を届けたあと、ハシヤスメは「これはなかなかレアなセットリストじゃないですか?」と振り返り、チッチも「とってもレアですよ!」と続ける。モモコは「空が暗くなって雰囲気が出てきて、とてもよかったですね」と野外ライブならではのロケーションについて感想を語った。

BiSH(Photo by sotobayashi kenta)

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ハシヤスメは「皆さんが聴きたい曲を詰め込みました!」と述べ、チッチはこの日着用している真っ赤な衣装が「サヨナラサラバ」のもので、「宮地嶽神社の大注連縄の前というすごく神聖な場所で、BiSHなりの正装として“赤い魂”をまとってきました」と説明。MCではさらにご当地の松ヶ枝餅を食べたこと、チッチが1人で宮地嶽神社での“奥の宮八社巡り”を行ったことを明かす。「本気でしてきたので、大願成就できるんじゃないかなと。神様のパワーをたくさんいただいて。あと1週間で解散ということで、その先が今は見えないけど、ここには海まで続いているきれいな“光の道”があって。残りの時間もみんなの背中を押せるようにがんばっていきます」と改めて、解散ライブに向けた思いも口にした。

宮地嶽神社で行われたBiSHライブの様子。(Photo by sotobayashi kenta)

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BiSHはチッチ作詞による勇敢な思いが詰まった「Story Brighter」を熱く届け、エモーショナルな余韻を保ったままモモコ作詞による「Nothing.」へとつなげる。さらに「I am me.」をかわいらしくも元気に披露し、12カ月連続リリースシングルのラストを飾った「ZUTTO」をパフォーマンス。「ZUTTO」は「行かなくちゃ」というWACK所属アーティストの代表曲に見られるメッセージが入った疾走感のあるロックチューンで、6人はダイナミックなダンスを繰り出しつつ、歌いつないでいき、手拍子を誘う。「僕は一人じゃない」と清掃員に寄り添うように歌い、背中を押した。またMCでハシヤスメは、福岡がBiSHにとっての“第2の故郷”であることに触れ、「BiSHはずっと松隈さんに客を作ってもらって、松隈さんがいっぱいの曲を書いてくれて、これまで歌ってきた曲はほぼ松隈さんの曲です。BiSHにとって福岡は大切な場所で、私、ハシヤスメはここで生活をしていました。福岡は大好きな場所ですし、ライブで何度も足を運びました。いっぱい泣いて笑った福岡で、今日は清掃員の1人ひとりにこの曲をやってくれたらうれしいなと思う曲を歌って踊れて、本当に楽しかったです」と笑顔で語った。

ライブ終盤、BiSHは夜空を見上げられるという抜群のロケーションで名曲「オーケストラ」を披露。神聖な境内に6人の力強く、気持ちのこもった歌声が響きわたった。そして「SEE YOU」「beautifulさ」と続き、ライブはクライマックスへ。「beautifulさ」ではチッチが「今日は幸せな時間をありがとうございました! あなたと出会えて、BiSHは幸せです!」と現地の清掃員と画面の向こうの清掃員に呼びかける。最後は6人がステージを降りて、境内を闊歩しながら笑顔で歌い、大盛り上がりでライブを終えた。

BiSH「音楽と行こう」2023年6月22日 福岡・宮地嶽神社 セットリスト

01. Bye-Bye Show
02. BiSH-星が瞬く夜に-
03. 本当本気
04. innocent arrogance
05. MOON CHiLDREN
06. HUG ME
07. My distinction
08. Story Brighter
09. Nothing.
10. I am me.
11. ZUTTO
12. オーケストラ
13. SEE YOU
14. beautifulさ

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カルカル★お参りマガジン @karukaruruka

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