「ヒッチハイク」は、2ちゃんねるのオカルト版スレッド「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」に投稿された都市伝説を映画化した作品。大倉は悪友とともにヒッチハイクをし、異様な雰囲気を持つ一家に遭遇したことで追い詰められていく主人公・山崎健を演じた。
挨拶の冒頭、大倉は自身が演じた役柄について「健は母親からの過干渉にストレスを感じていて、その影響で親友の和也とヒッチハイクをするところから物語が始まります」と説明し「登場人物の思いが交差して物語が繰り広げられる映画になっておりますので、ぜひ最後まで楽しんでいってください」と観客に語りかける。昨年の12月に群馬県で行われた撮影は、寒さの厳しい環境ながら「ホラー映画とは思えないくらい明るく温かく、ワイワイしていた」と言い、大倉は「宏周がムードメイカー的な存在でみんなに明るく話しかけてくれたし、守里ちゃんは過去に別の現場で一緒になったこともあったので、楽しく話させていただきました」と続けた。
そんな言葉の通り壇上のやりとりもにぎやかに進んだが、「現場での恐怖体験」をテーマにしたトーク進行やどこかシリアスな会場の空気感を察した大倉は「ちょっと待って。1回この空気やめません? ホラー映画だから、みたいなこの空気!」と提案。「皆さん、1回拍手してもらっていいですか? そうしたら全力で笑っていただいて。はい、この雰囲気でいきましょう!」と率先して場の雰囲気を盛り上げてみせる。客席に広がった和やかなムードに大倉が笑顔を浮かべると、和也役の平野は「こういう雰囲気にした“原因は自分にある。”って言ってね!」と切り出してさらなる盛り上がりを作り、これに大倉は「さっき考えたでしょ? ありがとうございます(笑)」と感謝を伝えた。
そしてトークの後半パートには、健たちを恐怖に陥れる一家の長・ジョージを演じた川崎が登場。劇中で重要な鍵を握るスイス民謡「おおブレネリ」を熱唱しながらステージに上がった川崎は「もう私はおじさんですから、皆さんの若いパワーに支えられながら撮影を終えられたかなって」と登壇者との共演を振り返る。大倉が「(休憩中は)世代の話とかをしましたよね」と語りかけると、川崎は「したね」と応じ「みんなとは世代が離れすぎているけど、『そんなに歳の差は感じない』と言ってくれたのが救いだったかな」と明かした。
ケータリングや撮影地の話題で盛り上がったトークセッションの最後には、本作で映画初主演を務めた大倉へ、先輩・川崎からアドバイスが送られる場面も。「アドバイスをするどころか、この方は素晴らしいですよ」と大倉を指した川崎は「台本を読み込んでいて、演技プランもしっかり考えてきていて。さっきもね、裏で『ヒッチハイクポーズ、どうしましょう?』という話になったら『こうしましょう』と率先して提案していたり。リーダーシップが執れるし、どうすればうまくいくか、プランを考えてきている素晴らしい役者さん。将来が楽しみです」と、その座長ぶりに太鼓判を押す。川崎の言葉を真横で聞いていた大倉は「うれしいです。ただのでしゃばりなんですよ(笑)」と謙遜しつつ「撮影期間が短かったので、不安な部分もあったんです。だけど、先にクランクアップした川崎さんが『空人の演技は最高だから、自信持って残りの撮影も臨んでね』と言ってくださって。カッコよ!って。おかげで元気に駆け抜けられたし、その言葉に救われました」と感謝を伝えていた。
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音楽ナタリー @natalie_mu
【イベントレポート】げんじぶ大倉空人はホラーの現場でも明るいムード作り出す“原因”、川崎麻世も「将来が楽しみ」と太鼓判(写真20枚)
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