JUN SKY WALKER(S)デビュー35周年、野音でファンに誓った思い「これからもそばにいられるように」

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JUN SKY WALKER(S)のメジャーデビュー35周年ライブ「祝・日比谷野音100周年 JUN SKY WALKER(S) 35th Anniversary Live」が、6月10日に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)にて行われた。

JUN SKY WALKER(S)(Photo by umihayato)

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ジュンスカは1988年にアルバム「全部このままで」で、トイズファクトリーからメジャーデビュー。1997年の解散、2007年の再結成を経て現在も精力的な活動を展開している。デビュー35周年となる今年1月にはトイズファクトリーと再びタッグを組むことを発表し、今回の野音ライブ当日に新曲3曲を収録したシングル「そばにいるから」をリリースした。この日のライブでは「そばにいるから」の収録曲や過去の代表曲を次々と披露し、満員のオーディエンスを大いに沸かせた。

宮田和弥(Vo)(Photo by umihayato)

宮田和弥(Vo)(Photo by umihayato)[拡大]

この日のライブは森純太(G)、小林雅之(Dr)とサポートメンバーの市川勝也(B)が奏でるインストナンバー「Three Amigo(s)」で幕開け。オーディエンスの熱気が徐々に高まる中で宮田和弥(Vo)が登場し「歩いていこう」が始まると、その盛り上がりはピークに達した。宮田は「こんなにきれいな空だってちゃんと見える」と歌いながら日比谷の空を指差し、大歓声を浴びる。その後も4人は「メロディー」「One-Way」とアッパーチューンを連投し、会場の一体感を上昇させた。

宮田和弥(Vo)(Photo by umihayato)

宮田和弥(Vo)(Photo by umihayato)[拡大]

宮田は「日比谷! 晴れてよかったぜ!」と、降雨を免れたこの日の天候に安堵の表情を浮かべる。そして「ちょっと懐かしい、この時間帯に合うナンバーを」と紹介して、骨太なミディアムロックチューン「遠くまで」を披露した。その後も夕方の涼しい風が吹き抜ける中「風見鶏」「ガラスの街」といった楽曲をパフォーマンスしたジュンスカ。観客は彼らの演奏に、心地よさそうに体を揺らしながらじっくりと聴き入った。

「GET HAPPY!」を披露するJUN SKY WALKER(S)。(Photo by umihayato)

「GET HAPPY!」を披露するJUN SKY WALKER(S)。(Photo by umihayato)[拡大]

続いては今回がライブ初披露となった新曲「GET HAPPY!」へ。宮田はオーディエンスのためにピースサインを掲げるコールの仕方をレクチャーする。「昔は中指を立てていたけど(笑)、50歳を過ぎまして、その手を表に向けて2本指にしようじゃないかと」とピースフルな考え方を話してファンに笑顔をもたらした宮田は、この曲をMr.Childrenの桜井和寿に聴かせたときに曲調について「純太くん、これOKしたの?」と言われたというエピソードを明かす。そんな中で演奏された「GET HAPPY!」は、ジュンスカのイメージを覆すような打ち込みを取り入れた新機軸のアッパーチューン。宮田は客席の大きな拍手を浴びながら、7月にスタートする全国ツアーに向け「この曲で、日本全国でピースしましょう!」と呼びかけた。

ここでいったん宮田がステージを去り、森、小林、市川の3人によるパフォーマンスへ。森は過去に日比谷野音で観た数々のライブを振り返り「今日は思い切りロックンロールをかまして帰りたいと思います!」と宣言して「あきらめたくない」を熱唱する。小林は「天気もなんとかなって……雨が降っても面白いかなと思ってたんですけど(笑)」と会場の笑いを誘ったのち、「たまには会いたいね」をファンへの思いを表現するように丁寧に歌った。

左から小林雅之(Dr)、森純太(G)、宮田和弥(Vo)。(Photo by umihayato)

左から小林雅之(Dr)、森純太(G)、宮田和弥(Vo)。(Photo by umihayato)[拡大]

オレンジ色の革ジャンに身を包んだ宮田が再登場し「トラベリンバンド」「悲しすぎる夜」が披露されると、日没が近付き会場も徐々に暗くなっていく。ここで宮田と森、小林の3人のみで演奏されたのは「何も知らないから」。アウトロでは小林もマイクを握って立ち上がり、3人の柔らかなハーモニーが響いた。過去に在籍した伊藤毅、寺岡呼人といったベーシストたちとの軌跡を振り返った宮田が「今の俺たちを支えてくれる最高のベーシスト」と市川を呼び込んだあとは「START」「LET'S GO ヒバリヒルズ」と代表曲が連投された。

左から宮田和弥(Vo)、森純太(G)。(Photo by umihayato)

左から宮田和弥(Vo)、森純太(G)。(Photo by umihayato)[拡大]

宮田が建て替えを目前にした野音で過去に観たライブを振り返り、「ここには音楽の神様が住んでます。今日が最後という人はこの光景を目に焼き付けてください。見えないけど、雲の向こうには星が見えます。日比谷の夜空に贈ります」と話した言葉に続いては「すてきな夜空」を演奏。「全部このままで」では、ステージ後方のスクリーンに結成当時の原宿のホコ天ライブの様子が映し出され、バンドの歴史を改めてファンに印象付けた。本編最後に宮田はメジャーデビュー当時の彼らを支えたスタッフたちに感謝を述べ「いろいろあったけど、35周年でまた手を組んでやれることに、巡り合わせで大きなパワーを作れるんだと感じました」と語る。そんな思いを表現するように「もう一度 歩いていこう」を披露し、ステージをあとにした。

終演後、オーディエンスと記念撮影するJUN SKY WALKER(S)。(Photo by umihayato)

終演後、オーディエンスと記念撮影するJUN SKY WALKER(S)。(Photo by umihayato)[拡大]

熱烈なアンコールに応えて再び現れた4人はそれぞれファンへの感謝を述べ、宮田の「ライブが終わったら離れ離れでそれぞれ普通の日常に戻るけど、音楽はいつもみんなのそばにいると思います。これからもそばにいられるように」という言葉に続き「そばにいるから」を披露。続く「MY GENERATION」の曲中には銀テープが客席に放たれ、ジュンスカのデビュー35周年を盛大に祝った。

このライブの模様は6月16日23:59までStreaming+にて配信中。視聴チケットは16日21:00まで販売している。

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JUN SKY WALKER(S)「祝・日比谷野音100周年 JUN SKY WALKER(S) 35th Anniversary Live」2023年6月10日 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)セットリスト

01. Three Amigo(s)
02. 歩いていこう
03. メロディー
04. One-Way
05. 遠くまで
06. 風見鶏
07. ガラスの街
08. GET HAPPY!
09. あきらめたくない
10. たまには会いたいね
11. トラベリンバンド
12. 悲しすぎる夜
13. 何も知らないから
14. START
15. LET'S GO ヒバリヒルズ
16. すてきな夜空
17. 全部このままで
18. もう一度 歩いていこう
<アンコール>
19. そばにいるから
20. MY GENERATION

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音楽ナタリー @natalie_mu

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