戦慄かなのと頓知気さきなによる実姉妹ユニット・
「だいしきゅーだいしゅき」の大ヒットによりユニットとしての注目度が一気に上がったfemme fatale。戦慄と頓知気はそれぞれ個人での活動も行いながら、femme fataleでは姉妹ならではの音楽とビジュアルを追求している。ユニット初の書籍は「最強姉妹の夢のワンダーランド」をコンセプトにしたビジュアルブック。内容は「BUTTERFLY」「JE COASTER」「good sleep swimming」「DaiSIKYU-daisuki」などテーマやシチュエーションの異なる11章からなり、セルフプロデュースの撮り下ろし写真を中心に、歴代ミュージックビデオの衣装や2人のお気に入りアイテムの紹介、2人のパーソナルと関係性が伝わるQ&Aや「あとがき姉妹対談」などで構成されている。
ビジュアルブックの発売に際し、戦慄は「写真集を出すのは結成より前からの目標だったのでうれしいです。頓知気はグラビアの写真集を2冊出してるけど、私は写真が苦手で1人で写真集を出す勇気がなかった」とコメント。頓知気は「私は写真集を見るのも大好きだし、撮られるのもかなちゃん(戦慄)に比べてそんなに苦手じゃないです。でも2人で写真を撮る機会は雑誌とかでもあまりなくて、アーティスト写真を撮るときくらいで。だからこれを機会に、家族写真をたくさん残せてよかったなって」と、実の姉と写真撮影ができた喜びを語った。
「最強姉妹の夢のワンダーランド」というビジュアルブックのコンセプトは、femme fataleの活動自体の目標でもある。ビジュアルブックをプロデュースするにあたり、戦慄は「そのコンセプトを写真集に落とし込むには?」と試行錯誤し、11章のシチュエーションを考えたという。数ある写真の中でも戦慄のお気に入りカットは、シャボン玉を使った「アメイジング」な1枚。このカットはSNSで有名な「シャボン玉おじさん」に協力をあおぎ撮影したという。頓知気はこの撮影後、疲れて風呂に入らずに寝てしまったところ翌朝肌が荒れてしまったという裏話を明かした。その頓知気のお気に入りは、京都のラブホテル・ホテル シャルマン(現・ホテル クロノス)で撮影したテニスプレイのシチュエーション。スポーツはからきしダメで「テニスに縁のない人生だった」という2人が、「ゲームが進むごとに服が脱げていくテニスガール」というイメージで撮影したほんのりセクシーなカットだ。また頓知気はもう1つのお気に入り写真として、壁一面にガラケーが並ぶY2Kテイストあふれるショットを挙げて「ちょっとネオギャルな感じで、夢の中の世界みたい」とうれしそうに話した。
今は仲良しだが、子供の頃は毎日のようにケンカをしていたという2人。自分のテリトリーを大切にしたくて自室に絶対誰も入れたくなかったという頓知気は、留守の間に戦慄が自分の部屋に勝手に入り、集めていたマンガなどを読んでいた形跡が見つかると、自室のドアにチェーンを巻いて南京錠をかけてしまう。しかし戦慄は小柄で細身な体を生かし、南京錠を開けずしてドアの隙間から部屋に侵入し、勝手にマンガを読んでいたという。戦慄は「チェーンって本気出せばちょっと伸びるんですよ」と特殊すぎる手口を明かしてほほえんだ。
「だいしきゅーだいしゅき」がSNSを通じて大きく広まったことにより、これまでのファンのみならず多くの人にfemme fataleの存在が知れ渡り、近年ではアイドルがこの曲をカバーするなどの広まりも見せている。これについて戦慄は「アイドルのイベントに出たときにみんなが知ってる曲ができたというのは変わったところです。私たちのファンは9割が女の子なので、男の人にも知ってもらえる機会になったのかなって。あんなにアイドルっぽい曲をやったことがなかったので、TikTokでみんなが踊ってくれるようになったのは『やっとみんなが踊りやすい曲が出た』って感じだったんでしょうか」と客観的に語った。femme fataleは4月28日に初のフルアルバム「fuckin' sisters」をリリースしており、アルバムにはfemme fatale本格始動の第一歩となったケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)とのタッグによる「鼓動」や話題の「だいしきゅーだいしゅき」、小南泰葉が書き下ろした新曲「mellow mellow」など10曲が収められている。戦慄はLPサイズのジャケットなどのこだわりにも触れ「ぜひアルバムも聴いてください、と書いておいてください」とアピールした。
質疑応答では、テニスシーンの撮影をしたラブホテルでの撮影の話題に。戦慄は「あまり家族でも旅行に行かないので、ちょっとした家族旅行みたいな感じで。なじみのあるスタッフさんばかりで、プチ修学旅行みたいで楽しかったです」と少人数での撮影を振り返った。撮影を行ったホテル シャルマンはほかにもさまざまな“映え”スポットがあるホテルで、テニスコートのほかにも4つほどのシチュエーションを急遽追加で撮影したという。またビジュアルブックの売上目標を問われると、戦慄はあまり基準がわからない様子で、写真集マニアでもある頓知気は「1万部売れたら最高なんだって」とアドバイス。なお印税などの取り分はfemme fataleの活動においては常に半々なのだそうで、このビジュアルブックの印税も半々になるそうだが、頓知気は「でも出版社から何パーもらえるか聞いてない」と担当者に目で訴える。「頓知気のプロデュースで戦慄の写真集を出すなら?」という質問が飛ぶと、頓知気は「かなちゃんはセルフプロデュースで輝く人なので、説得まではしますけど」と遠慮しつつも「でもきっとかなちゃんが本を出すなら、みんなが知りたがってるのはかなちゃんのボディメイク方法。プロセス系の写真とか『大解剖』みたいな、そういうのがいいんじゃない?」と姉に希望を伝えた。そして写真集取材の恒例質問「点数を付けるなら?」という問いには、戦慄が「100点をあげたいところでございます」と回答した。
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femme fatale「fuckin' sisters」
[CD] 2023年4月28日発売 / ff006
音楽ナタリー @natalie_mu
【会見レポート】戦慄かなの×頓知気さきな、femme fatale初の写真集で「家族写真をたくさん残せてよかった」(写真35枚)
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