CUBERSは2020年5月にグループ史上最大規模のワンマンライブ「CUBERS 国際フォーラムC LIVE2020」を東京・東京国際フォーラム ホールCで行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。翌2021年2月に開催予定だった振替公演も中止になった。そんな苦い思いを乗り越えた彼らは昨年8月に“活動史上最大の挑戦”として「CUBERS LINE CUBE SHIBUYA2023」の開催を発表し、東京国際フォーラム ホールCを超えるキャパシティの過去最大規模のワンマンライブに挑んだ。
ステージ前方の紗幕にメンバーのシルエットが1人ずつ浮かび上がる。最後にメンバー全員のシルエットが映し出されると紗幕が落ち、白を基調としたスーツに身を包んだ末吉9太郎、優、TAKA、春斗、綾介の姿があらわになった。客席から歓声が上がる中、「Samenaide」でスマートにライブをスタートさせた5人は、観衆にクラップを促しながら「CHOICE」をエネルギッシュに披露。続けてハイテンションな自己紹介ナンバー「Five Step」をパフォーマンスし、開幕から場内を熱狂の渦に巻き込んだ。
大きなステージできらびやかな衣装を着れたこと、そして観客の声出し解禁を無邪気に喜んだメンバーは、改めて自己紹介を行った。その後、CUBERSはミディアムテンポのバラード「なんなんだろう」から「Beautiful world」「Please call me」とムーディなナンバーを立て続けに歌唱。ステージにマイクを置いたのち、ソロダンスやフォーメーションダンスを交じえたパフォーマンスを披露した。マイクを持ち直した5人は、白やオレンジの照明で柔らかく染まるステージで、優しいムードのバラードソング「あたらしい生活」「Today」を歌い上げる。そして静かにステージをあとにした。
ステージの後方に掲げられたCUBERSの文字が、リズミカルなBGMに合わせてチカチカと点滅する。衣装チェンジ中だというCUBERSが「クラップでひとつになろう!」とステージ裏から呼びかけると、客席のファンは一糸乱れぬ手拍子で応えた。私服風の衣装にチェンジしたメンバーは再びステージへ。「トーキョーラビリンス」でフレッシュにパフォーマンスを再開し、ポップなナンバー「全然今しかない」、ダンスチューン「PINK」「SHOOTING STAR」を続けて披露して観客の視線を釘付けにした。
次に披露する曲がキュートなラブソング「妄想ロマンス」であることを告げたメンバーは、歌唱前にコール&レスポンスのレクチャーをすることに。コールの指導中には、“赤チーム”と“青チーム”の半分に分けられた客席のうち、赤チームを見守っていた末吉が「生ぬるい!」と檄を飛ばす場面も見られた。「妄想ロマンス」でスタートした次のブロックで披露されたのは、タオルを片手に歌う「Chi-Chi-Chi」や、ロマンティックな歌詞が印象的な「Bi' Bi' Bi'」。「Chi-Chi-Chi」では客席からシンガロングが沸き起こった。TAKAの「次は僕たちの思いが詰まったこの曲をお届けします」という言葉を合図に、続いて5人は前向きなナンバー「Fire Dance」を歌唱。会場中に高らかな歌声を響かせた。
場内を見渡したTAKAが「このライブも残すところあと2曲となってしまいました!」と声を張ると、末吉はライブの終わりを惜しむ観衆と一緒になり「もっとやってよー! 終わらないでー!」とガヤを入れる。メンバーはすかさず「あなたはこっち側ですからね」と末吉にツッコミを入れるも、「もう1回最初からやり直す?」と互いに顔を見合わせた。コール&レスポンスを繰り返して気合いを入れ直したCUBERSは、ファンの大きな歓声を浴びながら「メジャーボーイ」を元気いっぱいに披露。間髪をいれずに末吉が「ラストはこの曲!」と叫んだのをきっかけに、アップテンポなナンバー「人生Heyday」を歌唱した。TAKAが「皆さんのおかげで最高の時間と、最高の景色を見れました。またお会いしましょう!」と締めくくり、5人は笑顔で客席に手を振った。
アンコールの歓声に応え、Tシャツに着替えて再度ステージに登場したCUBERSは「君に願いを」でまっすぐな歌声を響かせたのち、客席へ駆け下りる。ファンと目を合わせ、時にハイタッチを交わしながら歌われたのは「Romantic」。ファンとのコミュニケーションを楽しんだ彼らは、走ってステージの上に集結し、息も絶え絶えにポーズを決めた。5人は客席に降りた際に、CUBERSの公式グッズを持って応援してくれているのがうれしかったと喜びを口に。また綾介は本公演を振り返りながら「準備はたくさんしてきたけど、始まると一瞬ですね」としみじみと話し、「歓声を浴びるとしんどさとか疲れが吹き飛びます! 体力無限!って感じ」とファンに感謝の思いを告げた。次に歌われたのは、チーフマネージャーの堀切裕真氏が作詞作曲を手がけた「ゆらゆら」。手を左右に大きく振るCUBERSに合わせて、観客は手に持ったサイリウムをゆらゆらと振り動かした。ラストに披露された「Circus」は、このライブの思い出を残してほしいというメンバーの思いからパフォーマンス中の撮影が可能となり、ファンはこの曲を丁寧に歌い届けるメンバーの姿を動画や写真に収めた。
すべての曲を披露し終えると、TAKAがメンバーを代表して「活動史上最大の挑戦としてやってきましたけど、最初に下見に来たときは不安な気持ちになりました。いざこうやってステージに立ってみると、すごくいい景色で、皆さんの笑顔がいっぱい見れて……胸がいっぱいになりました。この景色を忘れずに、恩返しを皆さんにできるように、引き続きがんばっていきますので温かい応援よろしくお願いします」と思いを語る。5人はファンとの別れを名残惜しむようにステージ上を練り歩きながらゆっくりと手を振り、最後はステージ中央でマイクを通さずに「ありがとうございました!」と笑顔で叫んでライブを締めくくった。
CUBERS「CUBERS LINE CUBE SHIBUYA2023」2023年5月26日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)セットリスト
01. Samenaide
02. CHOICE
03. Five Step
04. なんなんだろう
05. Beautiful world
06. Please call me
07. あたらしい生活
08. Today
09. トーキョーラビリンス
10. 全然今しかない
11. PINK
12. SHOOTING STAR
13. 妄想ロマンス
14. Chi-Chi-Chi
15. Bi' Bi' Bi'
16. Fire Dance
17. メジャーボーイ
18. 人生Heyday
<アンコール>
19. 君に願いを
20. Romantic
21. ゆらゆら
22. Circus
mina。 @9_924_mina_
え、やだとってもかっこいい😭 https://t.co/UejAxufTUB