杢代がこの日に19歳の誕生日を迎えることから実施が決定した今回の写真展は、彼がずっと実現したかったという「アート×杢代和人」をテーマとしたもの。展示は28日まで東京・SHIBUYA TSUTAYA、6月3日から12日まで大阪・TSUTAYA EBISUBASHIで行われ、会期は東京・大阪を合わせて19歳にちなんだ19日間となっている。
杢代は会場で報道陣の取材に応じ、今回の展示や、展示と併せて制作されたフォトブックに対しての思いを語った。「誕生日に写真展を開催できてうれしいです。こうして作り上げたものを皆さんに届けられて、今まで生きてきた中で一番盛大に誕生日を過ごせている気がして楽しいですし、幸せな気持ちでいっぱいです!」と笑顔で口にした杢代は、「去年の10月頃から、『写真とアートが融合したら面白いんじゃないか』というぼんやりした妄想をしていたんです」と、今回の企画の構想について明かした。
作品制作では、多彩なアーティストとのコラボで自身の新たな一面を見出していった杢代。「チョーヒカルさんによるボディペイントの撮影が最初のコラボだった」と明かした彼は「アーティストの方は個性が強いのでお話するのが楽しかったですし、ペイントに4時間くらいかけたんです。何かを生み出すことの大変さを感じて、すごく印象に残っています。緊張感もあって、アートの洗礼を受けた気がします」と振り返る。司会者にお気に入りの作品について聞かれると、彼はisayamaxとのコラボ作品を挙げ「もともと好きだったアーティストさんで、主に女性を描いている方なんですが、僕の顔や髪の質感、フェイスラインを描いてもらいたいと思ったんです。話し合いをさせてもらったとき、アートの自分とリアルな自分を映した“鏡”のイメージを提案させてもらいました」と思い入れを伝えた。
また「ぬいぐるみの王国の国王」をテーマに、無数のぬいぐるみに囲まれる姿を切り取った作品に触れた杢代は「髪の毛を逆立てたウィッグを着用したんですけど、『これも似合うんだ、僕』と思って。ぬいぐるみの王様になれますね」と笑顔。「stem」の出来を採点するなら?という問いかけにも自信を持って「3億点!」と答え「何より杢代和人の幅が広がったなというのと、“レベチイケメン”が限界突破している作品だと思っているので、3億点がふさわしいと思ってます」と、その理由を語る。杢代が自ら掲げている「レベチイケメン」という看板についての質問が報道陣から飛ぶと、彼は「誰かと比べてレベチになる必要は全然なくて。今日の自分より明日の自分のほうがカッコよければレベチだと思います。僕は自分のことを今日より明日のほうがカッコいいと思っているし、今は今の自分が一番カッコいいです。ありがとうございます」と返答。胸を張って持論を語るその姿には、報道陣から思わず感嘆の声が漏れる。実際、撮影時にも「どこが写ってもいいように」と、スキンケアに気を付けていたことも明かした。
作品制作中、杢代はげんじぶメンバーのLINEグループに撮影のオフショットを送っていたという。メンバーからのリアクションについて、彼は「中には奇抜なカットもあって。僕が『キング和人』って呼んでるビジュアルがあるんですけど、その写真を送ったら……(大倉)空人かな? (長野)凌大かな? とにかくみんなから『そういう方向性でやっていくんだ』って返ってきて。そういうわけではないんだよとしっかり説明をしておきました(笑)」と楽しそうに明かす。現在出演している「仮面ライダーギーツ」の共演者からも「行きたい」と反応をもらっているといい「一緒に観て回れたら楽しいなって思います」と思いを語っていた。
最後にファンへのメッセージを問われると、杢代は「今回の写真展の、自分の中での裏テーマが『存在価値』なんです」と明かし「人は誰にも存在価値があるし、それを何かで表現していくものだと思っているんです。『stem』でいろんな姿に枝分かれした僕を観ていただいて、いろんな自分になれるということを感じてもらえたら。自分の価値を否定せず、幅広く挑戦していく勇気を感じて、明日から生きることをがんばるきっかけになれたらうれしいです」と、真摯な言葉を口にして取材会を締めくくった。
ナツメ @nuts_me_g
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