Base Ball Bearバンドの進化を見せつけたAXライブ

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Base Ball Bearが6月30日に東京・SHIBUYA-AXにて、全国ツアー「Base Ball Bear 10th Anniversary『SAYONARA-NOSTALGIA TOUR』」のセミファイナル公演を実施した。

「SAYONARA-NOSTALGIA TOUR」SHIBUYA-AX公演の様子。

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小出祐介(Vo, G)

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関根史織(B)

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湯浅将平(G)

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堀之内大介(Dr)

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今年結成10周年を迎えることを記念して行われた今回のツアーは、バンド史上過去最大規模で展開され、毎回異なるセットリストを用意するという実験的な試みを実施。そしてSHIBUYA-AX公演はUstreamおよびニコニコ生放送での生中継も行われ、全国各地のファンがリアルタイムでライブを楽しんだ。

定刻ぴったりにステージに現れたメンバーは、この日のライブがバラエティに富んだものになることを宣言するように、タイプの異なる3曲を続けざまに演奏。観客の心を一瞬でつかんだ「17才」に始まり、攻撃的なフレーズがオーディエンスを煽る「Stairway Generation」、湯浅将平(G)のエフェクターを駆使したギターが炸裂する「BAND GIRL'S SPIRAL DAYS」を安定感のあるプレイで奏でていく。30本以上のライブを2カ月の間にこなしてきたとあって、メンバーのたたずまいは序盤から堂々としたもの。貫禄すら感じさせる4人のパフォーマンスに観客は魅入った。

小出祐介(Vo, G)が「みなさん最後まで現場と電波で楽しんでください!」と挨拶した後は「Good bye」へ。小出のアンニュイな歌声に、関根史織(B)の透明感あるコーラスが寄り添い、Base Ball Bearならではの絶妙なハーモニーが響く。そんな歌をフィーチャーした楽曲の一方で、各メンバーのプレイヤーとしての側面を浮き彫りにする名曲も演奏。「DEATHとLOVE」ではセッション的なプレイで会場を沸かせ、ツアーで培った屈強なアンサンブルを披露していた。

本編唯一のMCでは、小出と堀之内大介(Dr)がツアーの思い出話をたっぷりトーク。北海道を移動中に野生の鹿と遭遇した出来事や、神戸で映画を観に行った際に貸し切り状態だったこと、湯浅の遅刻癖など次々と知られざるエピソードを語り観客を笑わせる。また小出は「今回のツアーは実りのあるものでした。衝突もあったけど、腹を割って話して、反省会もして」「4人だけでやるライブを続けることで肉体的になっていった。ライブで演奏しながら4人が4人を確かめ合うようなツアーだった」と充実した日々を振り返った。

続くパートでは小出がギターを持たず、「SEVENTEEN ROMANCE」「FICTION ONCE MORE」の2曲をじっくりと歌い上げる。小出はステージを歩き回り、観客とのコミュニケーションを楽しむ様子をみせ、さらに湯浅の肩に腕を乗せて歌うパフォーマンスで会場を沸かせる。

ファンを喜ばせるステージは続くパートでも続行。小出の「これからめちゃくちゃ楽しい時間が始まります!」という宣誓から、湯浅のダンスタイムがスタートする。盛大な「ショウヘイコール」にあわせて湯浅は、ときにセクシーでときにコミカルなオリジナリティあふれる踊りを披露し、会場の黄色い声を浴びた。

後半戦に突入すると会場のテンションはさらにヒートアップ。湯浅が曲の冒頭でメインボーカルを務め、観客の耳と目を釘付けにした「ドラマチック」や、小出と湯浅のギターバトルが見どころとなった「真夏の条件」、関根の清涼感たっぷりのボーカルが響いた「海になりたい part.2」など、ライブの定番曲がノンストップで連発される。そして「祭りのあと」で本編は大団円に。ギラギラと光を放つ照明と拮抗するような4人のアンサンブルが、オーディエンスを熱狂の渦へと巻き込んだ。

MCから始まったアンコールでは、小出が2度目の日本武道館公演の開催が決定したことや、Base Ball Bearの最新モードが詰まった最新シングル「yoakemae」について熱弁。「このシングルには握手券も投票権も入ってません。音楽が入っているだけの味気ない代物になっております。ですが、その音楽には僕らの意志と魂が詰まってます」とユニークな言葉で新作をアピールした。

「yoakemae」と「changes」の2曲でアンコールは終了したが、観客はまだ物足りない様子。熱心にダブルアンコールを求め続け、メンバーをステージに呼び戻した。小出が「最後ははっちゃけて帰ってもらいたいな!」と破顔で叫んだのを口火に、オーディエンスに「夕方ジェネレーション」がプレゼントされ、ライブはハッピーな空気で満たされる中で幕を下ろした。

Base Ball Bear 10th Anniversary「SAYONARA-NOSTALGIA TOUR」SHIBUYA-AX公演セットリスト

01. 17才
02. Stairway Generation
03. BAND GIRL'S SPIRAL DAYS
04. Good bye
05. LOVE LETTER FROM HEART BEAT
06. April Mirage
07. DEATHとLOVE
08. SEVENTEEN ROMANCE
09. FICTION ONCE MORE
10. 愛してる
11. SAYONARA-NOSTALGIA
12. ラブ&ポップ
13. Transfer Girl
14. ドラマチック
15. 真夏の条件
16. 海になりたい part.2
17. 祭りのあと
<アンコール>
18. yoakemae
19. changes
<ダブルアンコール>
20. 夕方ジェネレーション

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音楽ナタリー @natalie_mu

Base Ball Bearバンドの進化を見せつけたAXライブ http://natalie.mu/music/news/52362

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