ワンエン×げんじぶ×BUDDiiS、エビパレで見せた濃厚なコラボ祭!私服のカイも称賛「頼もしい後輩たち」
2023年4月30日 13:57 10
EBiDANのライブイベント「EBiDAN THE PARADE 2023 SPRING」が昨日4月29日に神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで行われ、
「EBiDAN THE PARADE」は、EBiDANが新たに立ち上げたライブシリーズ。第1回の開催となる今回はワンエン、げんじぶ、BUDDiiSの3組が登場してシャッフル、コラボづくしの濃密なステージを作り上げ、集まったファンを熱狂させた。音楽ナタリーでは、昼夜2部にわたって行われたライブの模様を合わせてレポートする。
会場のパシフィコ横浜 国立大ホールに足を踏み入れると、「エビパレパーク」と名付けられた遊園地風の豪華な舞台セットがファンを迎えた。開演時刻を迎え、ステージ前方にワンエン、セット中段にげんじぶ、上段にBUDDiiSの順で22人が勢ぞろいすると、NAOYA(ONE N' ONLY)は「みんな会いたかったよ! 今日は最高に楽しんでいこうぜ!」と声を上げる。彼がタイトルコールした1曲目は、「エビパレ」のために用意された新曲「THE PARADE」。オープニングナンバーからさっそくグループの垣根を超えて次々に曲を歌いつなぐ22人は、心踊るような明るいサウンドに「Here we go!」と声を合わせ、イベントの幕開けを華々しく飾った。
3グループの代表メンバーが「楽しんでいきましょう!」と呼びかけたひと言挨拶を経て、2ndブロックでは3組が持ち歌を2曲ずつ披露し、それぞれに異なる個性を聴衆にアピールしていく。トップバッターを務めたBUDDiiSは、初手から未発表の新曲「Magic」を初披露するというサプライズを用意。10人全員がボーカルを取るこの曲では、マイクリレーをするメンバーがステージ横のビジョンに映し出されるたびにバディ(BUDDiiSファンの呼称)の歓喜の声が湧き上がる。キメのパートでSEIYA(BUDDiiS)がウィンクをしっかりと決めて会場中の視線を独り占めしたのち、10人は「The One」でさらにスイートな歌とダンスをファンにプレゼント。日替わりのメンバーが電話で“ラブコール”を送るセリフパートはYUMAが担当し、第1部では「もっと好きって言って? 俺も好き!」、第2部では「俺ってカッコいい? もっと言って? ……君もかわいいよ!」と客席に呼びかけて、悲鳴のような歓声を集めていた。
BUDDiiSから流れるようにバトンを受け取ったげんじぶはグループ名をタイトルに冠したデビュー曲「原因は自分にある。」で名乗りを上げ、表情の1つひとつまで細やかに作り込んだ繊細かつパワフルなパフォーマンスでグループの個性を示してみせる。彼らの代表曲の1つということもあり、サビパートでは会場中のオーディエンスが両手を左右に挙げる振付で6人と呼応する光景が広がった。3年半の活動の中で着実に培ってきた求心力で大きな一体感を醸成した彼らが続けた2曲目は、最新ナンバーの「放課後ギュッと」。「1、2、3、4!」の元気なカウントを合図に、メンバーは爽快なロックサウンドに身を委ねて等身大の笑顔を客席に向ける。グループの“始まり”と“最新形”を渾身の2曲でしっかりと示し、2ndブロックのトリを務めるワンエンへとバトンをつないだ。
この日の出演グループの中では最年長となるワンエンは真紅の照明の中にその姿を浮かび上がらせ、初主演映画「バトルキング!!」の主題歌でもある「We'll rise again」でパフォーマンスをスタートさせた。TETTA、REI、EIKUのボーカル陣は“揺るぎない決意”を高らかに歌い上げ、心に迫る力強いボーカルワークで聴く者の体温を引き上げてゆく。鳴り響くサイレンの中でKENSHINが「暴れていこうぜ、よろしく!」と叫ぶと、続く「Category」へ。ここでキラーチューンを投下して自身のテンションをさらに引き上げた彼らは、花火が噴出するド派手な演出の中でダイナミックなフォーメーションダンスを披露してみせる。奇しくも「エビパレ」当日は、ワンエンが結成5周年を迎えた日。6人の確かな結束がしっかりと現れた頼もしいパフォーマンスを受け取った観客もまた、彼らのグループカラーである白い光が広がる景色を作り上げ、彼らのアニバーサリーを祝福するようにペンライトを振っていた。
ライブ開催がアナウンスされたときから、この日限りのコラボレーションが多数披露されることが予告されていた「エビパレ」だが、ライブ中盤以降は客席から驚きの声が上がる「エビパレ」ならではのパフォーマンスが続出する展開に。3rdブロックでは22人が4組のシャッフルユニットを組み、4つのテーマ設定に沿ったEBiDANグループの楽曲を次々と披露していった。「Prince」というテーマのもと、
「Sexy」をテーマにONE N' ONLYのラテンナンバー「L.O.C.A」を披露したのはKENSHIN、げんじぶの長野凌大と吉澤要人、BUDDiiSのKEVIN、MORRIE、SHOOT。BUDDiiSの3人が艶やかなボーカルを聞かせて聴衆を魅了すると、HAYATOのラップパートを担った凌大も、先輩へのリスペクト精神を宿したような野生味あふれるフロウで新たな一面を提示する。NAOYA役を務めた要人はしなやかなダンスで情熱的なサウンドに乗りつつ、「今」という決めのワンフレーズを持ち前のバリトンボイスでささやいて存在感を光らせた。
4組目、「Cute」がテーマのユニットに配されたのはワンエンのEIKU、KENSHIN、げんじぶの大倉空人と桜木雅哉、BUDDiiSのFUMINORI、YUMA、TAKUYA。アイスクリームコーン型のマイクを手にした7人は、げんじぶのキュートなエレクトロポップ「チョコループ」で“かわいらしさ”に全振りした振る舞いを見せてファンを魅了する。“本家”の空人がアイスをかじる仕草でお手本のような愛くるしさを見せると、凌大役を担ったEIKUも負けじとアイスをひと口食べ、全開のスマイルでカメラアピール。それぞれの弾けるような表情がカメラに抜かれるたびに、客席からは色めき立つファンの声が漏れた。
再び全員がラインナップし、タオル回しのパフォーマンスでホールの一体感をさらに引き上げたONE N' ONLY「Step Up」を終えるとライブも折り返し。ここで届けられたのは「エビパレ チーム対抗ゲーム大会」と題したゲームコーナーで、FUMINORIのMCのもと、21人が3チームに分かれて「以心伝心ポーズ合わせゲーム」「スプーンピンポンリレー」「フラフープ送りゲーム」といった、チームワークが勝敗のカギを握る種目に挑戦した。負けたチームは罰ゲームとして、代表メンバーが“ゴムパッチン”を受けなければならないルールで、第1部でこれの犠牲者となったのはTETTA。周囲からの指名でゴムを伸ばす役になってしまったFUMIYAは「TETTAくんごめんなさい!」と言いながら、先輩めがけてゴムを放つ。すると、ワンエンのメンバーはFUMIYAに対して「ホントは誰にやりたい?」と問いかけ、この“誘い”の意図を察したFUMIYAも即座に「HAYATO!」と実兄を指名。焦る兄に向けて生き生きとゴムを放ったFUMIYAは「気持ちよかったです!」と笑顔で感想を語った。
賑やかな笑い声が響いたゲームコーナーののち、4つ目のブロックでは3組それぞれがEBiDANの先輩グループの楽曲カバーを披露していった。コミカルかつパワフルにM!LK「テルネロファイター」を歌い上げたのはげんじぶで、潤は弾けるテンションで佐野勇斗(M!LK)のセリフパートを完コピ。要人が低音を響かせる声で「モ~」と言って曲を締めくくると、続くBUDDiiSは“バディ”つながりで超特急の「My Buddy」を披露する。FUMINORIは「エ、エ、エビパレ!」と呼びかけながら踊って客席を巻き込んでいき、SHOWは全力の変顔をカメラに向けて、リョウガ役としての役目をしっかりと果たした。そしてワンエンは、
ここでステージに登場したのは、「エビパレパーク」のキャストに扮したFUMINORI。パークを訪れた青年を演じる光咲とSHOOTに向け、彼は「マニアックでエモさがあって、パンチが効いたエリアがありますよ」と紹介した。観客の期待感を高めた彼らがステージを去ると、代わって1人現れたNAOYAの姿に、ファンは“マニアック”の意味を知ることになる。彼が「エビパレ」のステージで1人歌い上げたのは、兄のタクヤが8年前のライブツアーで独唱した“幻のソロ曲”「Cosmic岬」。タクヤのツアー衣装を着用し、うなだれるように舞台セットに座り込むNAOYAは寂しさを声色ににじませる歌唱で当時の兄のパフォーマンスをコピーしてみせる。ステージ横のビジョンには当時のライブ映像がオーバーラップし、NAOYAはタクヤが見せていた小刻みなステップも完全再現して観る者の驚きを誘った。
アコースティックギターの音色に導かれるように現れたのはHAYATO、FUMIYAの“高尾兄弟”とMORRIE、SHOOTの“森兄弟”。実の兄弟2組からなる彼らは「Brothers」というユニット名でさくらしめじ「青春の唄」をカバーした。それぞれに肩を組み、兄弟ならではの息の合ったハーモニーを響かせる彼らの歌声はさわやかに響きわたり、HAYATOは「みんなの声たくさんきかせてねー!」と客席に呼びかける。会場中をエモーショナルな空気感で満たした4人は、全員で肩を組み、大きな笑顔を浮かべながらステージをあとにした。
そして、このブロックのラストを飾ったのは、REI、空人、YUMAによるユニット「MarooN」による「キャンディ・ナイト」のカバーパフォーマンス。「キャンディ・ナイト」は「Cosmic岬」と同じツアーで超特急が披露していたアイドルソングで、3人は本家に倣ったキュートな女装を披露した。猫耳やヘッドドレスで着飾り、スカートの裾をふわりと揺らしながら歌い踊る彼らは、潤んだ眼差しでカメラ目線のポーズを決めてファンの心をがっちりとキャッチ。曲を終えるなり空人は「きゃー! スカート!」と恥じらいながら舞台袖へと逃げ帰っていったが、抜群にパンチの効いた3人のステージは客席に大きな余韻を残していた。
FUMINORIの予告通りの濃密なステージが展開された5thブロックを終え、「エビパレ」は最後のブロックへ。FUMINORIが「例えば、こんなのもどうですか?」と提案すると、TETTA、EIKU、潤、KEVIN、MORRIE、SHOOTの6人が姿を見せる。お互いのほうを向き合い、アカペラで声を重ね始めた彼らは、3組それぞれのグループを高い歌唱力で支える選抜メンバーだ。BUDDiiSのロマンティックなバラードナンバー「her+art」のシンプルなトラックの上で、6人は美しいハーモニーとスキルフルなボーカルワークで曲を歌い上げ、彼らの美しい声の重なりに聴衆もじっくりと聴き入る。すると、そんな静かなムードを打ち破るようにエネルギッシュなダンスソロを見せたのは雅哉。“ボーカルユニット”に続いて登場したEIKU、HAYATO、雅哉、凌大、FUMINORI、FUMIYAは持ち前のパフォーマンススキルを存分に発揮するダンスリレーを見せたのち、6人でワンエンの「YOUNG BLOOD」を披露。力強い躍動で存在感をアピールし、2丁拳銃のポーズでオーディエンスをクールに撃ち抜いていた。
怒涛のようなシャッフルパートを終え、BUDDiiSが彼らのライブに欠かせない「Under The Sea」を届けるとライブも佳境。FUMINORIの「一緒に!」という声を合図にオーディエンスはハンドウェーブで客席に波打つ海原を作り出し、青いペンライトの光が広がる眼前の景色にメンバーも笑顔を浮かべる。BUDDiiSが盛り上げたステージに姿を見せたげんじぶの6人も「まだまだ楽しんでいきましょう!」と観客に声をかけ、四つ打ちのライブ定番曲「ギミギミラブ」を披露。客席からは観測者(原因は自分にある。ファンの呼称)を筆頭に「炭酸水!」というおなじみのコールも上がり、光咲が「皆さん一緒にお願いします!」と呼びかけると軽やかなクラップ音も響き渡った。2組と観客に迎えられるようにステージに戻ったワンエンの6人も、KENSHINの「僕たちから愛を届けます!」という呼びかけをきっかけに彼らのワンマンでいつも大切に歌われている絆の歌「My Love」をオーディエンスへと送り、温かなムードの中で最後のブロックを締めくくった。
EIKUの「Let's get start!」という歌い出しからEBiDANの壮大な全体曲「New day! New wave!」でライブ本編はフィナーレを迎え、22人はハート型の紙吹雪が舞い落ちる中で晴々しくパフォーマンスを締めくくる。3組それぞれを代表して、FUMINORIは「皆さんと過ごす時間、すごく楽しかったです」、凌大は「新しいイベントに僕たち原因は自分にある。も参加できて、すごくうれしかったです!」、NAOYAは「また皆さんと楽しい時間を過ごしたいので、ぜひ遊びにきてください!」とファンに思いを伝え、ステージをあとにした。
客席中が鳴らす大きな手拍子を受けてアンコールの「Believe Yourself」がスタートすると、3組のメンバーは客席後方の扉から登場して驚きを誘う。2階席でちびっこファンを見つけたMORRIEは、思わずしゃがみ込んでカメラにアピール。1階から3階まで、通路のあちこちに散らばった22人は客席の間近で歌声を響かせながらファンに感謝を伝え、この日一番の大きな盛り上がりを生み出した。なおアンコールでは、EBiDANの新グループ・Lienel(リエネル)のお披露目も行われ、Lienelの6人は先輩たちが見守る中でデビュー曲「Love Communication」を初披露。メンバーを代表し、高岡ミロが「すごい心臓がドキドキしています。このグループでステージに立つのは初めてで、緊張しているんですけど、これからEBiDANの一員としてがんばるので、応援よろしくお願いします!」と思いを語ると、REIは「僕らONE N' ONLYと結成日が一緒になるんですね。運命でしかない」と、FUMINORIは「デビューの瞬間は絶対に忘れられない思い出になると思うので、その瞬間を分かち合えてうれしいです」と、潤は「デビューの瞬間をそばで見届けることができてうれしいです。一緒にEBiDANを盛り上げていきましょう! がんばるぞ!」と、それぞれの言葉で後輩たちに祝福を送った。
第1部では、ここで超特急のカイがステージ上に姿を見せるというサプライズも。私服で現れたその姿に観客が騒然とする中、彼は「どうも、Lienelのカイです」とボケを挟みつつ「普通に観に来たんですよ。そうしたら、大人たちが『出なよ』って、メイク室に通され……(笑)」と事情を説明。そして「めちゃくちゃ楽しかったですし、頼もしい後輩たちだなと思いました。これからのEBiDANも楽しみだなと思います」と、後輩たちに温かいエールを送った。そんなカイも巻き込んでのラストナンバー「恋のDing Dong」では4組のメンバーとカイが肩を抱き合いながら歌声を響かせ、賑やかなムードの中でイベントを締めくくる。「皆さんの明日の活力になってくれたら、今日のライブの意味があります。絶対にまた会いましょう」と呼びかけたFUMINORI、「EBiDANに吹く新たな風を感じる瞬間。最高の時間でした! みんなで作った最高の空間だったと思います」と興奮気味に伝えた潤に続き、NAOYAは「2023年、EBiDANはどんどん盛り上がっていくと思います。もっともっと大きな会場でできるようにがんばりますので、これからもよろしくお願いします。最高のパレードになりました!」とコメントし、晴れやかな表情で「エビパレ」の幕を下ろした。
「EBiDAN THE PARADE 2023 SPRING」2023年4月29日 パシフィコ横浜 国立大ホール セットリスト ※カッコ内はオリジナルアーティスト
01. THE PARADE / ALL
02. Magic(
03. The One(BUDDiiS) / BUDDiiS
04.
05. 放課後ギュッと(原因は自分にある。) / 原因は自分にある。
06. We'll rise again(
07. Category(ONE N' ONLY) / ONE N' ONLY
08. Goin' Down(
09. L.O.C.A(ONE N' ONLY) / ONE N' ONLY(KENSHIN)、原因は自分にある。(長野凌大、吉澤要人)、BUDDiiS(KEVIN、MORRIE、SHOOT)
10. バッタマン(
11. チョコループ(原因は自分にある。) / ONE N' ONLY(EIKU、KENSHIN)、原因は自分にある。(大倉空人、桜木雅哉)、BUDDiiS(FUMINORI、YUMA、TAKUYA)
12. Step Up(ONE N' ONLY) / ALL
13. テルネロファイター(M!LK) / 原因は自分にある。
14. My Buddy(超特急) / BUDDiiS
15. Untouchable MAX(
16. Cosmic岬(超特急) / NAOYA(ONE N' ONLY)
17. 青春の唄(さくらしめじ) / ONE N' ONLY(HAYATO)、BUDDiiSONE N' ONLY(REI、HAYATO)、原因は自分にある。(桜木雅哉)、BUDDiiS(TAKUYA、FUMIYA)
18. キャンディ・ナイト(超特急) / ONE N' ONLY(REI)、原因は自分にある。(大倉空人)、BUDDiiS(YUMA)
19. her+art(BUDDiiS) / ONE N' ONLY(TETTA、EIKU)、原因は自分にある。(武藤潤)、BUDDiiS(KEVIN、MORRIE、SHOOT)
20. YOUNG BLOOD(ONE N' ONLY) / ONE N' ONLY(EIKU、HAYATO)、原因は自分にある。(桜木雅哉、長野凌大)、BUDDiiS(FUMINORI、FUMIYA)
21. Under The Sea(BUDDiiS) / BUDDiiS
22. ギミギミラブ(原因は自分にある。) / 原因は自分にある。、BUDDiiS
23. My Love(ONE N' ONLY) / ONE N' ONLY、原因は自分にある。、BUDDiiS
24. New day! New wave! / ALL
<アンコール>
25. Believe Yourself / ALL
26. LOVE Communication / Lienel
27. 恋のDing Dong / ALL
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