まずはゲストの毛皮のマリーズが先攻で登場。オープニングSEに使われたエディット・ピアフ「Hymne a L'amour」がフェイドアウトすると、越川和磨(G)の強烈なギターストロークから1曲目「BABYDOLL」になだれ込み、オーディエンスを一気にひきつけた。
志磨遼平(Vo)は客席をじっと見つめたかと思えば、次の瞬間には足を振り上げるなど、奔放な振る舞いをみせる。また歌いながら栗本ヒロコ(B)とボックスステップを踏んでみたりと、ステージが楽しくて仕方がない様子だ。またバンドも充実した状態が感じられるプレイで、「ボニーとクライドは今夜も夢中」やTHE BEATLESのカバー「Daytripper」などを立て続けに披露していく。さらにこの日は叙情的なメロディとドラマチックな展開が印象深い新曲を演奏し、志磨曰く「約38人の“マリーズメイニア”」を喜ばせた。
そして「なぜ今日呼ばれたのか、僕にはわかります、わかっています。この曲を氣志團に捧げます」という言葉のあとに鳴らされたのは「Mary Lou」。続いて栗本がボーカルをとる「すてきなモリー」、名曲「ビューティフル」を演奏し、魔法のようなロックンロールで観客を虜にした。
富士山富士夫(Dr)の叩く力強いフロアタムが響くと、オーディエンスはそれにあわせてハンドクラップを打ち鳴らす。氣志團「スタンディング・ニッポン」を1フレーズ挟み込むという遊び心を見せつつ、ラストナンバーとして演奏されたのは「コミック・ジェネレイション」だ。最後に志磨は観客を煽りながら「ナナナ」と歌い上げ、「どうもありがとうKISSES! 愛してるよマリーズメイニア!」とシャウト。1時間弱の熱演を繰り広げたバンドは、会場中から喝采を浴びてステージを下りていった。
転換を挟み、フロアが真っ赤な照明で満たされるといよいよ氣志團の出番に。おなじみのCOMPLEX「BE MY BABY」をバックにメンバーが登場すると、黄色い歓声があちこちから飛ぶ。この日の氣志團は、定番ナンバー「房総スカイライン・ファントム」からGIGをスタートさせた。
その後も「木更津サリー」「DxDxD」とアッパーな楽曲で観客を煽り、完全戦闘モードを印象づける。またMCでは綾小路翔(Vo)が「今日はここにいる全員と両思いになってみせるぜ、お前ら全員と行ってみせるぜピリオドの向こうへ!」と熱い感情をオーディエンスにぶつけ、熱狂を加速させる。かと思えば「愛 羅 武 勇」のイントロでは、「メジャーデビュー10周年ってことで30本以上こうして対バンGIGをやらせてもらえることになりました」「何がやりたかったって、目の前で本物のロックが観たかったし、その前で俺たちが何ができるか試してみたかった」と本音を吐露。対バンツアーを経て「もっともっとビッグになって帰ってきます!」とバンドとしての成長を誓うシーンもあった。
GIG中盤では「高校与太朗組曲 ~喧嘩ボンバー~」といったレア曲も演奏し、KISSESを驚喜させる一幕も。さらにラストパートでは「愛してナイト!」「One Night Carnival」「MY WAY」と、定番ナンバーを怒濤の勢いで披露し、満員の観客を踊らせまくって本編に幕を下ろした。
ファンによるアンコールの声に導かれて再び登場した氣志團。「朝焼けBANZAI」では早乙女光(Dance, Scream)が見事な指揮者ぶりを見せ、観客に笑顔を呼び起こした。そして最後の楽曲として毛皮のマリーズの「Mary Lou」を綾小路がメロウに歌い出す。原曲で栗本が歌っているパートを白鳥雪之丞(Dr)がフォローする愛嬌も見せつつ、1コーラス歌い終えると、突如マリーズの志磨と越川が乱入。そのまま「ボニーとクライドは今夜も夢中」を全員で演奏し、ハッピーな雰囲気で会場中を満たしてイベントは終了した。
この対バンライブシリーズの第3弾は、7月8日にZepp Sendaiにて実施。GLAYを迎え特別編「氣志團&GLAY Presents 極東ロックンロール・ハイスクール×Thank you for your love」として行われる。チケット一般発売は7月2日にスタートするので、ファンは逃さずチェックしておこう。
リンク
- MIDNIGHT SPECIAL THE KNIGHTS KISHIDAN FROM ROUTE 127 OF FAIRIES.
- 毛皮のマリーズ : MARIES OFFICIAL HELL SITE
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ヒトティ @0918_hitoT
この対バンで行った以来、13年ぶり2度目のO-EASTだった。
正しくは『天井桟敷の人々』ね。
#ドレスコーズ
氣志團対バン第2弾、毛皮のマリーズとロックンロール対決 https://t.co/Z2mZORm7fC