バンアパ、雷、火事、大雨!5年かかった板橋「ITa FES」で最後は虹が出る「逆にこんなことねえだろ」

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the band apartが4月15、16日に東京・東京都板橋区の荒川戸田橋緑地バーベキュー場で結成25周年を記念した野外フェス「ITABASHI × TANITA × asian gothic label presents ITa FES "the band apart 25th anniversary"」を開催した。この記事では2日目の模様をレポートする。

the band apart(Photo by Daisuke Yoshida)

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the band apart、坂本真綾。(Photo by Daisuke Yoshida)

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「ITa FES」は構想から5年がかかり、やっとのことで開催に至ったバンアパ主催の野外フェス。雨に見舞われた初日にはバンアパのほか、CAPTAIN HEDGE HOG□□□BUGY CRAXONEskillkillsスカートBREIMEN、DOVVNTIME、CONFVSE、THEティバが出演した。バンアパのライブにはスペシャルゲストボーカルとして坂本真綾が登場した。

Keishi Tanaka(Photo by Daisuke Yoshida)

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渡邊忍(ASPARAGUS)(Photo by Daisuke Yoshida)

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高本和英(COMEBACK MY DAUGHTERS)(Photo by Daisuke Yoshida)

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フルカワユタカ、荒井岳史。(Photo by Daisuke Yoshida)

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TGMX(FRONTIER BACKYARD」)(Photo by Kanade Nishikata)

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快晴でスタートした2日目はバンアパのワンマンライブという位置付けだったが、彼らと親交のあるアーティストが弾き語りで続々と登場。1組目のKeishi Tanakaは、オープニングアクトが5組いることに触れて「ワンマンライブの概念が覆された」と笑い、「I'm with you」などを披露した。渡邊忍(ASPARAGUS)はオートーメーションを使ったハイブリッドなアコースティックライブを展開し、フランク・シナトラ「My way」のカバーなどを弾き語る。MCでは“コオロギ食”などについてゆるく触れて観客を和ませた。高本和英(COMEBACK MY DAUGHTERS)は、釣りが趣味。ルアーフィッシングスポットでもある荒川中流域に初めて来た理由が釣りではなく「ITa FES」のおかげで音楽フェスになったことを明かし、「自分が何者かわかった」とアーティストとしての自分を再確認した。フルカワユタカ(DOPING PANDA)はライブ途中からゲストとしてバンアパの荒井岳史(Vo, G)を迎え、「バスストップ」などをセッションした。TGMXFRONTIER BACKYARD」はキーボード弾き語りスタイルで「HOT FAN IN ONE SUMMER DAY」などを軽快に演奏。バンアパとの思い出に触れるトークを織り交ぜつつ、「CITY LIGHTS」で観客のシンガロングを誘う。またバンアパの楽曲からリズムを拝借したという「POP OF D」も届けた。

the band apart(Photo by Daisuke Yoshida)

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5組によるアコースティックライブを経て、the band apartのワンマンライブがいよいよスタート。晴れていた空はいつの間にか曇天になり、時折涼しい風が吹き抜ける中、彼らは「higher」などを序盤に披露する。立て続けに楽曲を演奏し、イントロが流れるたびに歓喜の声が上がる盛り上がりを見せる中、「I love you Wasted Junks & Greens」では特に川崎亘一(G)のソロに会場が沸いた。

the band apart(Photo by Daisuke Yoshida)

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荒井は「みんなのおかげでここに立たせていただいております。本当にありがとうございます」と感謝の言葉を述べ、木暮栄一(Dr)は「金曜未明、ここから近い河川敷で火事があり、初日は雨で幻想的。今日は晴れたと思ったら雷雲だ。逆にこんなこと、ねえだろ」と図らずもトラブルも含め“全天候型”の野外フェスになったことに触れた。その後も天候はくるくると変わり、会場限定で発売したシングル「ALRIGHT e.p.」の収録曲「Sunday evening」の演奏中に雨粒が落ちだし、続く「夢幻の街」の最中に大雨へと変わる。「キエル」の演奏中にも大粒の雨が降り続いたが、雲の切れ間から太陽の光が差し込んだ。

the band apart(Photo by Daisuke Yoshida)

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the band apart(Photo by Daisuke Yoshida)

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バンアパはキャッチーな楽曲「ピルグリム」を演奏し、「DEKU NO BOY」では「雨から晴れになるリポートが響いてる」「昼から公園でビールでも飲もうぜ」という、「ITa FES」の雰囲気にぴったりの歌詞を響かせる。また昨年発表のアルバム「Ninja of Four」から「The Ninja」、2008年発表の「Adze of penguin」から「Waiting」など、新旧の人気曲を次々に届けた。荒井は結成25周年を迎えたことに触れ、「20代の頃は自分たちの音楽がほかのミュージシャンに負けないようにと考えてました。でも長年の活動を通して、勝ち負けではないと気付きました。1stアルバム(「K.AND HIS BIKE」)以降、楽曲制作に苦労することもあったけど、今ここに立たせてもらえるがただただありがたいです。本当にありがとうございました」とファンに感謝を伝えた。雷鳴も聞こえる中、「夜の向こうへ」では荒井がステージ前方に立って演奏し、雨を浴びながらギターをプレイ。ラストナンバー「Eric.W」のタイミングで見計らったかのように雨が止み、ステージに向かって夕陽が差し込んだ。アンコールでバンアパは初期ナンバー「K.AND HIS BIKE」、ダブルアンコールで「beautiful vanity」を演奏してフィニッシュ。空にはうっすらと虹がかかっていた。

なおこの日のMCでは、10月21日と22日に大阪・服部緑地野外音楽堂で結成25周年を記念したライブイベント「the band apart 25th Anniversary SMOOTH LIKE GREENSPIA 2023」を開催することが発表された。

the band apart 25th Anniversary SMOOTH LIKE GREENSPIA 2023

2023年10月21日(土)大阪府 服部緑地野外音楽堂
2023年10月22日(日)大阪府 服部緑地野外音楽堂

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※記事初出時、曲名の一部に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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asian_gothic_label @asg_official

【ITa FES】ナタリーに、#イタフェス 2日目のライブレポートを取り上げて頂いています!
お昼休みのお供にぜひ! https://t.co/1se6fyqGfw

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