syudou、幕張メッセワンマンで感無量「今ここで歌っているのが誇らしい」

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syudouが4月8日に千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールでワンマンライブ「syudou Live 2023『我武者羅』」を開催した。

syudou(Photo by Shingo Tamai)

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syudouは昨年8月に東京・中野サンプラザホールで初の有観客ライブ「syudou Live 2022『加速』」を開催。今回の公演を行った幕張イベントホールはsyudouのワンマンライブとしては過去最大規模の会場だが、彼はそれを感じさせないほどの迫力に満ちたパフォーマンスを披露した。

「syudou Live 2023『我武者羅』」の様子。(Photo by Shingo Tamai)

「syudou Live 2023『我武者羅』」の様子。(Photo by Shingo Tamai)[拡大]

開演時刻を少し過ぎると、ステージには黒装束に般若の面を着けた5人のダンサーが登場。1曲目は3月に配信リリースされた「ギンギラギン」だ。ダンサーがダイナミックに踊る中、バンドメンバーのホリエマム(Dr)、長島涼平(B / the telephonesフレンズ)、Kuboty(G)、モチヅキヤスノリ(Key)がスタンバイし、後方からさらにもう1人、般若の面を着けた人物が登場。その人物がステージ中央に歩み出て面を外すとsyudouの顔があらわになった。syudouは躍動感あふれるリズムに乗せて、巻き舌やファルセットの歌声、がなり声のシャウト、畳みかけるような早口のラップを披露。ブレイクでは「バカでけえことやろうぜ、幕張!」とシャウトしてオーディエンスを盛り上げた。さらにアグレッシブなバンドアンサンブルや憧れの人への思いがつづられたリリックが印象的な「いらないよ」で、syudouはバンドメンバーと息の合ったパフォーマンスを繰り広げた。

syudou(Photo by Shingo Tamai)

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「こんな景色になるんですね」と、満員の客席を見回して感慨深そうな表情を見せるsyudou。彼は「次の曲はみんなで一緒に盛り上がりたい」と続け、「邪魔」の演奏へ。syudouは「声聴かせてくれ、幕張!」とフロアにマイクを向けて大合唱を巻き起こす。昨年行われた「加速」では観客の声出しが制限されていたため、syudouのライブでシンガロングが発生したのはこれが初となった。

「syudou Live 2023『我武者羅』」の様子。(Photo by Shingo Tamai)

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前半はアップテンポで攻撃的な曲で構成されたセットリストに。syudouはステージを動き回り、飛び跳ね、激しいアクションを繰り出しながら歌った「たりねぇ」に続いて、「アンチテーゼ貴様 -改-」を披露した。この曲は昨年9月にリリースされた2015年発表のボーカロイド曲「アンチテーゼ貴様」のリアレンジバージョン。環境や状況の変化を経たsyudouが、生々しいストレスや悩み、毒を吐き出した。さらに「狼煙」では特効の炎がステージから上がり、syudouは真っ赤な照明を浴びながら堂々と歌い上げた。

「みんなのおかげで火が出せたぜ! やったぜ!」とうれしそうな表情を見せるsyudou。彼は「会社員時代に工場でアーク溶接をしてたときのことを思い出すくらい熱かったです」と楽曲のダークな世界観とは異なる、チャーミングな人柄が伝わるトークをしてから、目薬をさした。なお、syudouは本公演で曲と曲の演奏の合間に何度か目薬をさし、そのたびに大きな歓声を浴びた。

「syudou Live 2023『我武者羅』」の様子。(Photo by Shingo Tamai)

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「カッコつけていい?」とsyudouがギターを左手に持って高く掲げるポーズを見せ、サビを弾き語ってから始まったのは「笑え」。爽快感のあるこの曲から、ダークでケレン味たっぷりの「キャラバン」、ピアノソロやアコースティックギターの音色が印象的な「フラミンゴ」と、中盤はsyudouがギターを抱えて歌う楽曲が続けて披露された。ミドルバラードの「灯火」では「せっかくなんでみんなに協力してほしい」と、サイリウムやライトを付けたスマホを掲げるように観客に要求。syudouは情感たっぷりに歌い上げ、オーディエンスは青や白の光を優しく揺らした。

syudou(Photo by Shingo Tamai)

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観客のハンドクラップが一体感をもたらした「ビターチョコデコレーション」に続いて、syudouは「へべれけジャンキー」「コールボーイ」と酒をテーマにした楽曲を披露。「へべれけジャンキー」ではsyudouがステージを降り、ダンサーを引き連れてフロアを練り歩きながら歌った。その後「みんなのところに行くのもやりたかったんですよ」「これだけ老若男女に囲まれて歌えるってことは、ちいとばかり俺もモテ始めたってことなんじゃないかって話です」と満足気に語った。

「syudou Live 2023『我武者羅』」の様子。(Photo by Shingo Tamai)

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「激アツな曲を立て続けにいきます」というsyudouの言葉通り、後半は疾走感あふれるエネルギッシュなナンバー中心の楽曲群が用意された。syudouは「爆笑」でステージに寝転がったり、足を蹴り上げたりと激しく動きながら歌い、サビの「ワッハッハッハ」というフレーズではオーディエンスを煽ってシンガロングを巻き起こす。さらに本ライブの2週間前に完成したという未発表の新曲を披露。フックの強いメロディを次々と畳みかけ、そのパワフルさでオーディエンスを圧倒した。

syudou(Photo by Shingo Tamai)

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syudouはライブや音楽活動において要所要所のこだわりを大切にしてきたことや、やりたいことを貫くプライドが自分を自分たらしめている要素だということを語る。「周りに迷惑がかかるかもしれない、面倒くさいと思われるかもしれないようなプライドを捨てずにやり続けてきたから、今こういう景色が広がっているんだと確信しています。そうやってきた結果、今からやる曲もできました。これから先、もっともっと上を目指すけれど、今ここで歌っているのが誇らしいです」とこの日のライブにたどり着くまでの足跡を振り返り、テレビアニメ「チェンソーマン」第5話のエンディングテーマ「インザバックルーム」を歌い上げた。本編ラストナンバーは「取扱注意」。syudouはラップを早口でまくし立て、ステージに膝をついたり、寝転がったりと、全身の力を振り絞るようにして歌う。曲の後半でバンドが演奏を止めsyudouがフロアにマイクを向けると、オーディエンスの大合唱が響き渡った。

「syudou Live 2023『我武者羅』」の様子。(Photo by Shingo Tamai)

「syudou Live 2023『我武者羅』」の様子。(Photo by Shingo Tamai)[拡大]

アンコールを求める大歓声に迎えられ再びステージに登場したsyudouは「多くの力が集まってこのライブが実現できております」と、バンドメンバー、マニピュレーター、スタッフ、観客へ感謝を告げる。続けて彼は、現在は恵まれた環境でライブができているが、日々の活動すべてがうまくいくわけではなく、問題も多々あるという現状を明かし、「リハの間はずっとお酒をやめてたんで、現実と向き合えば向き合うほど、つらいな、しんどいなと思うことがあって。でも、つらい、しんどいと思いながら何かをやってる人は、目の前のことから逃げずにちゃんと立ち向かってそれを続けているってことだと思います。僕はそのさまを美しいと思う。そういう生き方をしている人を笑うんじゃねえという曲です」と語って、明るく爽快なナンバー「笑うな!」を披露。晴れやかなムードで会場を包み、「ギャンブル」のパフォーマンスへつなげる。オーディエンスが飛び跳ね、銀テープが舞う中でライブは締めくくられた。

なお、syudouは6月28日に1stアルバム「露骨」をリリースする。さらにこのアルバムを携え、8月に東名阪ツアー「syudou Live Tour 2023『露骨』」を行う。

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syudou「syudou Live 2023『我武者羅』」2023年4月8日 千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールセットリスト

01. ギンギラギン
02. いらないよ
03. 邪魔
04. たりねぇ
05. アンチテーゼ貴様 -改-
06. 狼煙
07. 笑え
08. キャラバン
09. フラミンゴ
10. 灯火
11. ビターチョコデコレーション
12. へべれけジャンキー
13. コールボーイ
14. 爆笑
15. 新曲(タイトル未発表)
16. インザバックルーム
17. 取扱注意
<アンコール>
18. 笑うな!
19. ギャンブル

syudou Live Tour 2023「露骨」

2023年8月24日(木)大阪府 Zepp Namba(OSAKA)
2023年8月25日(金)愛知県 DIAMOND HALL
2023年8月31日(木)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)

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syudou【6.28アルバム発売】 @tikandame

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