エビ中・小久保柚乃が生誕ソロライブでWACK楽曲カバー、16歳の抱負は「いっぱい寝て健康に」

小久保柚乃（私立恵比寿中学）の初の生誕ソロライブ「水素。」が、彼女の16歳の誕生日当日である3月20日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホールで開催された。

2021年にエビ中に加入したメンバー3人のうち、最後に生誕ソロライブ開催を迎えた小久保。セーラー服姿で笑顔を振りまくオープニング映像に続いてステージに登場した小久保は会場に集まったファミリー（私立恵比寿中学ファンの呼称）や配信を通じて楽しむファミリーに「みんなで一緒に楽しんでいきましょう！ よろしくね！」と呼びかけ、1曲目「朝顔」を歌い上げる。「ここからは踊って楽しんでいきましょう」という言葉に続いては、小久保がエビ中に加入後初めてリリースされた楽曲「イヤフォン・ライオット」をキュートにパフォーマンス。ラップパートも1人で華麗にこなし、ファミリーを大いに沸かせた。

「ヘロー」を心地よく響かせたあと、小久保は中継用のカメラを探してキョロキョロしながら「配信の皆さんもこんにちは！」と挨拶し、序盤で歌った楽曲について話す。「『朝顔』と『ヘロー』は歌いたくて入れたんですよ。『イヤフォン・ライオット』は（桜木）心菜と（風見）和香が（それぞれの生誕ライブで）2人とも歌ってたから『とりあえず入れとこ』と思って（笑）」という身も蓋もないトークに、客席からは笑い声が起こった。そんな小久保はこの日の衣装であるライトグリーンのミニドレスを「キラキラだし、よく見ると14って書いてあるんですよ」とアピール。自身の出席番号があしらわれた部分をカメラに接近させ、全国のファンにも見どころを届けた。

「ここからはカバー曲を聴いていただきます」と話した小久保が続くパートで披露したのは、BiSHのアユニ・Dによるソロプロジェクト・PEDROの楽曲「東京」とCARRY LOOSEの「pretender」。愛するWACKグループの楽曲を、小久保はステージで飛び跳ねながら歌唱した。続いて始まったのは、小久保がSNSで事前に募集したファミリーからの質問に答えるコーナー。「『無人島に2つ持っていけるとしたら？』Wi-Fiとスマホ！」「『春ツアーで楽しみなことは？』全国のごはん！」と、それぞれの質問をバッサリ斬るかのように答えていく小久保のテンポ感にファミリーは大笑い。「エビ中の大好きなところは？」という質問には「メンバーが楽屋だとすごく面白いのに、ライブのMCではすごく真面目になるところです（笑）」と冷静な目線でツッコミを入れていた。

「次の2曲は写真撮影可能にしました！ 皆さん、カメラやスマホを用意してください」という小久保の言葉に大喜びしたファミリーがスマホを取り出す中で披露されたのは「感情電車」。通常は小林歌穂が歌っている可憐なイントロ部分が小久保の声で歌われると、スマホを掲げていたファミリーたちも驚いて手を止めた。ピュアなボーカルで会場の空気を変えたあとは、BiSH「HiDE the BLUE」のカバーへ。2021年に行われたエビ中の新メンバーオーディション最終審査でも披露したこの曲で、小久保のアイドルとしての成長をファミリーにアピールするひとときとなった。歌い終えた小久保がオーディション当時を振り返り「ちょっとはレベルアップした状態で聴いてもらえたかなと……」と客席に問いかけると大きな拍手が起こり、「よかったー！」と小久保を安堵させた。

ネクライトーキーの「夢見るドブネズミ」を軽やかに歌った小久保は、続いて吉澤嘉代子が提供したエビ中の楽曲「日記」を披露。レアな選曲にファミリーが驚く中、小久保は可憐さと切なさが混じり合う歌声を表現力豊かに響かせた。本編最後に「Anytime, Anywhere」を披露した小久保は「楽しかったですか？ 柚乃もすごく楽しかったし、歌いたい曲もたくさん歌えました」と充実した表情を見せつつステージをあとにした。

アンコールで勢いよくステージに飛び出した小久保は「まだ×2売れたいエモーション！」をノリノリで歌唱し、曲中には「何足もあったら便利かなと思って」考案したというライブグッズの靴下をファミリーに売り込む余裕も見せる。間奏では16歳を迎えての抱負を「楽しんで、いっぱい寝て健康に過ごすことです！」と個性たっぷりに明かしてファミリーを和ませた。ラストナンバー「明日もきっと70点」でファミリーとの一体感を堪能した小久保は、記念撮影を終えると「16歳になった小久保柚乃も、これからもよろしくお願いします！」と挨拶。初のソロライブを大成功のうちに締めくくった。