昨年11月実施のワンマンツアー「the dresscodes TOUR2022『戀愛遊行』」大阪・ユニバース公演の模様が収録されている「ドレスコーズの味園ユニバース」。4月19日のリリースに先駆けて行われたこのイベントでは、本編の上映に加え、
本編上映後に登壇した志磨は、集まった観客たちの中にこの大阪公演を訪れた人がいるか尋ねつつ、「映像をご覧いただいた通り、大阪公演はものすごかったですね。なんというか、不法集会みたいな……」と同公演での尋常ではない熱気を振り返る。挨拶を終えると事前に募集した質問に答えていき、今回の映像作品のこだわりや制作背景を明かしていった。
映画パートはジュリアン・レヴィ、ライブ映像パートは二宮ユーキが監督を務めた本作。2人の監督との作業について、志磨は「ライブ映像の編集は僕が細かく口を出すので、本当に大変だったと思います」と二宮監督を労った。一方映画パートは「ジュリアンには最初、ある男の子と女の子が味園ユニバースにたどり着き、そこでドレスコーズのライブが行われている……というシチュエーションにしよう、と伝えました」「そして映画とライブ、2つの映像はあとで合体させることにしたんです」と説明。「ライブ映像の合間に映画パートを挟み込む案もあったんですが、ライブ映像が細切れになってしまうので、最終的に映画パートは冒頭と最後に入れる形に落ち着きました」とさまざまな構成を試したことも語った。
また衣装について質問されると、客席で鑑賞していたスタイリスト・田浦幸司もトークに参加。彼は「
さらに志磨はユニバースの照明について、「普通のライブハウスとは違って、何十年も前のキャバレー時代の照明設備を今でも使っているから、照明スタッフさんも調節が大変だったと思います。それを見事にうまいこと生かしてくれました」とコメント。「味園ユニバース名物とも言えるステージ後方のネオンライトも終盤まで使わず、クライマックスで一斉に点灯させた」「大量のサイン球も『すてきなモリ夫(モリー)』のときだけ使っているんですが、うまくハマった」「そういったこともあって、味園ユニバースの魅力をかなり引き出せた1作になったんじゃないでしょうか」と各照明の使いどころについても詳細に触れた。
このほか質問コーナーでは、最新アルバム「戀愛大全」のタイトルに“戀”という漢字を使った理由、ツアー中にフェリーでメンバーおそろいのメダルを作ったこと、各地を訪れた際の食事など、オフィシャルモバイルサイト「the dresscodes magazine」内でも触れられていた話題についても語られた。そして終盤、志磨は大阪公演終了後、Twitterで「バンドマンはごくまれに奇跡のようなステージを体験をすることがあって、それがぼくらは今日でした」と投稿していた理由について「マナーを守りながらも、あれだけ盛り上がってくれたお客さんのおかげですね」「2曲目の途中でステージ前方の柵が壊れてしまったんですが、1960~70年代のロックコンサートみたいですごかった」と明かし、改めて観客たちに感謝を述べた。
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志磨遼平(ドレスコーズ) @thedresscodes
【イベントレポート】4月19日(水)発売の映像作品《ドレスコーズの味園ユニバース》のプレミア上映会の模様がナタリーで公開に。お越しになれなかった方もぜひ。#ドレスコーズの味園ユニバース https://t.co/of5ssHnUNW