AMEFURASSHI「Spring」ツアー完走！ソールドアウトで見えた未来への明るい兆し

AMEFURASSHIのライブツアー「AMEFURASSHI TOUR 2023 "Spring"」が3月10日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEでファイナルを迎えた。この記事では昼夜2公演のうち夜公演の様子をレポートする。

AMEFURASSHIは今回のツアーで3月3日に大阪・ESAKA MUSE、翌4日に愛知・名古屋CLUB QUATTRO、そして10日に渋谷duo MUSIC EXCHANGEと短い期間で東名阪を回り、各地で昼夜2公演を実施。このうち、ファイナルの東京公演の第2部はチケットが見事にソールドアウトし、フロアが多くのファンで埋め尽くされた。デニム衣装のスタイリッシュな衣装でステージに姿を現したAMEFURASSHIは、「ARTIFICIAL GIRL」「Sneaker's Delight」という2種類のファンクテイストのナンバーを序盤にパフォーマンス。グルーヴィなサウンドに合わせてキレのあるダンスが披露されると、会場のファンの体も自然と動き出す。続く「MICHI」ではメンバーが観客に踊りをレクチャーしたり、サイン入りのボールを投げたりと、ステージとフロアの境をなくすような一体感のあるライブが繰り広げられた。

本公演のチケットが完売したことを受け、喜びを爆発させながらファンに感謝の気持ちを伝えたAMEFURASSHIは、続いて新曲「Batabata Morning」を披露。最近の作品で見せているパワフルなガールクラッシュ路線とは異なる、キャッチーかつキュートな歌とダンスで観る者の心を虜にした。なお、この曲ではライブ中の動画や写真の撮影が可能に。観客はメンバーの姿をスマートフォンやカメラに収め、終演後にAMEFURASSHIの魅力をSNS上で広めた。

その後、シティポップナンバー「Lucky Number」や力強いビートの「Drama」、「マイナビ進学」のCMソング「グラデーション」などをノンストップで歌唱し、場内を心地よい高揚感で満たしていくAMEFURASSHI。ライブ後半に披露された「メタモルフォーズ」では、メンバーの煽りを受けて観客が一斉にジャンプする。曲の終盤で市川優月が縄跳びの二重跳びを連続で披露すると、フロアから思わず歓声が漏れた。そして「DISCO-TRAIN」「DROP DROP」の2曲でダイナミックなパフォーマンスを繰り広げたAMEFURASSHIは、大きな拍手に包まれながらステージをあとにした。

フロアの興奮冷めやらぬ中、アンコールはエモーショナルな「Staring at You」でスタート。3B junior時代の自己紹介ソングをアレンジした「ひとつよろしくどうぞ」では、メンバーだけでなく“アメフラファミリー”としてスタッフ、さらには“ご新規さん”、“おまいつさん”などファンのことも紹介され、場内にピースフルな空気が流れた。続くMCでは、にぎやかで軽快なトークでフロアを和ませたあと、メンバーの口から5月16日に初のミニアルバム「Coffee」がリリースされること、併せてリリース記念イベントが開催されることが発表され、この先のAMEFURASSHIに対する期待感が広がる。ミニアルバムには「グラデーション」「Love is love」「Fly Out」といった既発の配信シングル曲に、3月31日に配信リリース予定の「Batabata Morning」をはじめとする新曲を加えた計8曲が収録される予定だ。

メンバー1人ひとりの挨拶では、愛来が「私たちは最近、ずっと同じ場所で足踏みをしている感覚で活動していて。前に進みたいのに進めなくて、もどかしい思いをしていたんですけど、今日ソールドアウトということで1つ明るい兆しが見えて安心しました」とグループとしてぶつかっている壁に言及しつつ、ファンに感謝の思いを伝える。その流れから、ライブの最後には壮大なバラード曲「UNDER THE RAIN」が披露され、情感のこもった4人の伸びやかな歌声が会場全体に響き渡った。