Dragon Ashに沸き上がる大歓声、代々木第一体育館で迎えた25周年ライブ

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Dragon Ashが2月23日に東京・国立代々木競技場第一体育館でメジャーデビュー25周年を記念したスペシャルライブ「DRAGONASH 25th ANNIV. TOUR 22/23 ~ENTERTAIN~FINAL」を開催した。

Dragon Ash「DRAGONASH 25th ANNIV. TOUR 22/23 ~ENTERTAIN~FINAL」の様子。(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

Dragon Ash「DRAGONASH 25th ANNIV. TOUR 22/23 ~ENTERTAIN~FINAL」の様子。(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

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この公演は昨年9月にスタートしたデビュー25周年ツアーのファイナルにあたるもの。スクリーンに25年分のアーティスト写真が映し出されたあと、ライブは本ツアーの始まりに書き下ろされた「Entertain」でスタートした。この日の公演は声出し可能ということで、フロアからはさっそく大歓声が沸き起こる。続いてDragon Ashが演奏したのは、本公演に向けてリリースしたばかりの新曲「VOX」。同曲はオーディエンスが声援ありでライブに参加することを願って書き下ろされたものだ。

櫻井誠(Dr)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

櫻井誠(Dr)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)[拡大]

Kj(Vo, G)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

Kj(Vo, G)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)[拡大]

今回のツアーへの思いをつづった「Entertain」「VOX」を皮切りに、25周年ツアーのファイナルにふさわしい豪華かつエモーショナルなライブが展開される。Dragon Ashはパンキッシュな「Iceman」でオーディエンスの合唱を引き出したほか、「Life goes on」「陽はまたのぼりくりかえす」と人気曲を連投。櫻井誠(Dr)はフロアからの歓声を受けて、「まさかこんな日が来るなんて思いもしませんでした。演奏に支障が出るぐらい感情がたかぶってしまいました」と笑顔を見せた。

T$UYO$HI(B)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

T$UYO$HI(B)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)[拡大]

「Let yourself go,Let myself go」のスクラッチ音で往年のファンの記憶が1999年に引き戻されたのち、「SBKー!」というKj(Vo, G)の声を合図にステージにスケボーキングの2MCが登場し、パーティチューン「Episode 4」がスタート。ステージを縦横無尽に動き回るSHIGEOとSHUN、そしてKjという、節目の祝宴にふさわしいパフォーマンスに場内は大盛り上がりとなった。また「百合の咲く場所で」の演奏中にはスクリーンに盛り上がるオーディエンスの姿が映し出される一幕も。その後、Kjは従来のバンドの理想とする場所に一歩、立ち戻ることができたことに感謝するとファンに告げてから、「ミクスチャーロックは好きですかー!」と呼びかける。そしてバンドはコロナ禍の影響で無観客ライブ、無歓声ライブを余儀なくされた期間中、長らく封印していたキラーチューン「Fantasista」を投下。「腹の底から声上げろ!」というKjの声に、オーディエンスは力強いコール&レスポンスと高らかに掲げた両手で応えた。熱狂が渦巻く中、ステージにラッパ我リヤが登場し、「Deep Impact feat. Rappagariya」で場内にさらなる興奮がもたらされた。

BOTS(DJ)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

BOTS(DJ)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)[拡大]

アンコールを求め、「Viva! Viva! La Revolution!」というコールが場内に響く中、再びメンバーがステージへ。「Drugs can't kill teens」ではT$UYO$HI(B / The BONEZPay money To my Pain)が、2012年4月にこの世を去ったIKÜZÖNE(B)こと馬場育三のベースを抱えて演奏。その後、観客をバックにメンバー全員で記念撮影をしている際、櫻井の手の中には微笑むIKÜZÖNEの人形が。櫻井は「中高生のときにここ、代々木体育館でX JAPANのhideさんのライブを観た思い出があります。同じステージに立てて馬場育三も喜んでくれてると思います。いつも一緒にステージに立っているつもりです」と馬場への思いを口にした。続けてBOTS(DJ)は「僕がバンドに加入していろいろあった約24年間、バンドを続ける意味、バンドってなんだろうと思ったこともありました。でも辞めるという選択肢はなくて、バンドの意味がわかるまで続けてみようと思いました。1人ひとりが結束して輪っかをつなぎ止めているものがバンドなら……馬場育三、KenKen、ダンサーのATSUSHI、DRI-V、ステージに立ってる9人だけじゃなく、スタッフ、お客さん、今まで携わってくださった方みんなでDragon Ashという輪っかを作っていきましょう」と語り、いい話の終わりに「恋人募集中です」とオチをつけて場内の笑いを誘った。さらにhiroki(G)が「気付けばもう26周年が始まっていますが、俺たちの音楽をこれからも皆さんのそばに置いてもらえたらうれしいです」、T$UYO$HIが「今日がツアーファイナルだけど、今日からまた新たなエンタテインメントが始まる気がします。今日立ち会ってくれた人は、歴史的瞬間に立ち会ったんだよっていつか言えるんじゃないかな」とそれぞれの心境を述懐。続いてKjは「曲や詞を通して思いは伝えているけど……」と語り始める。

hiroki(G)(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

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Dragon Ash「DRAGONASH 25th ANNIV. TOUR 22/23 ~ENTERTAIN~FINAL」の様子。(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)

Dragon Ash「DRAGONASH 25th ANNIV. TOUR 22/23 ~ENTERTAIN~FINAL」の様子。(Photo by TAKAHIRO TAKINAMI)[拡大]

Kjは「サク(櫻井)と中学のときに思い付きで始めた青春に、俺たちのやりたいことに25年間みんなが付き合ってくれて、本当にありがとうという気持ちなんですよ。こういう、自分たちが一番美しいと思う形のライブでツアーを終えられることに対しても。今年はまた聞き分けのないバンドマンに戻って、路地裏のライブハウスで会いましょう。今が革命前夜!」とコメント。そんな言葉に続いて、彼らは1999年発表のアルバム「Viva La Revolution」のタイトル曲を披露した。26年目最初の公演のラストを飾った楽曲は、櫻井のドラムで始まる再会の歌「Curtain Call」。ひときわエモーショナルなムードがもたらされ、ライブは大団円を迎えた。

なおDragon Ashは3月22日にBlu-ray BOX「Silver Lilies -Blu-ray BOX-」をリリース。今作には計89曲と160以上のコンテンツが収められ、彼らの25年間を詰め込んだ1作となる。

【Amazon.co.jp限定】Silver Lilies -Blu-ray BOX-[完全生産限定盤] [8Blu-ray] (Amazon.co.jp限定特典 : 25th Anniversary イラストカレンダー~Amazon ver.~ 付)

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「DRAGONASH 25th ANNIV. TOUR 22/23 ~ENTERTAIN~FINAL」2023年2月23日 国立代々木競技場第一体育館 セットリスト

01. Entertain
02. VOX
03. Bring it
04. 天使ノロック
05. Iceman
06. Life goes on
07. Under Age's song
08. 陽はまたのぼりくりかえす
09. Crush the window
10. Ivory
11. Let yourself go,Let myself go 
12. Episode 4
13. 静かな日々の階段を
14. Today's the Day
15. Lily
16. Tiny World
17. Jump
18. 百合の咲く場所で
19. Fantasista
20. Deep Impact
21. A Hundred Emotions
22. New Era
<アンコール>
23. Drugs can't kill teens
24. Viva la revolution
25. Curtain Call

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