2006年に松本明人(Vo、G)を中心としたスリーピースバンドとして始動し、現在は松本とMIZUKI(Dr、Cho)の2人体制で活動している
事前にアナウンスされていた通り、本公演はラストライブということもあり、多くのファンが集結。会場には「真空ホロウ写真展」と称してこれまでのライブ写真が飾られ、来場者を喜ばせていた。そして開演時間となり、松本、MIZUKI、サポートメンバーの是永亮祐(B)がステージに登場。緊張感が張り詰める中、3人は轟音で「シンデレラコンプレックス」を奏でてライブの口火を切る。松本が「真空ホロウへようこそ」というお決まりのフレーズでファンを歓迎したあとは、「知らんけど」「週末スクランブル」「バタフライスクールエフェクト」といった激しいナンバーが立て続けに披露され、場内の熱気を高めていった。
その後は「CAGE」「こどものくに」「誰も知らない」といった、松本の歌唱力が冴え渡るミドルナンバーが届けられる。多彩な表現力を見せつけた「ただ今日を消化するために生きています。」「おんなごころ」のあと、「バイバイゲーム」で深い余韻を残して中盤パートは締めくくられた。
凛とした静寂を「被害妄想と自己暗示による不快感」のギターイントロが切り裂き、ライブはラストスパートに突入。「共犯」「闇に踊れ」「ホラーガールサーカス」といったキラーチューンが続き、追い打ちをかけるように「アナフィラキシーショック」がドロップされると、フロアにはファンの拳が高く突き上げられた。最後は松本がオフマイクで、MIZUKIがスツールの上に立ってコール&レスポンスを呼びかけ、アンセム感のあるダンスナンバー「MAGIC」がスタート。徐々に大きくなる場内の声援に乗せてバンドはエネルギーのほとばしる演奏を繰り広げ、MC一切なしの20曲を駆け抜けた。
アンコールでは松本が「I K I R U」の「持って三日」の歌詞を「持って17年」に変えて歌い、MIZUKIは目に涙を光らせてドラムを叩く。そしてこの日最初で最後のMCで松本は「17年間の全身全霊の感謝を込めて。いつかまたどこかで、もう1つの未来でお会いしましょう」と語りかけ、ラストナンバー「虹」のイントロを奏で始める。アニメ「NARUTO-ナルト-疾風伝」のエンディングテーマで、バンドが世に知られる契機となった代表曲だ。松本とMIZUKIは向かい合って、これまでの歴史と今この瞬間を噛みしめるようにパフォーマンス。最後の1音まで丁寧に演奏し終わると、松本が清々しさを感じさせる表情で「真空ホロウ、これにて終幕!」と宣言し、バンド活動に幕を下ろした。
なお本公演の模様を収録したSDカードが終演後に会場で販売された。この映像にカメラ台数を増やした再編集バージョンも3月上旬にダウンロード販売される。会場に足を運べなかったファンは楽しみに待とう。
真空ホロウ「真空ホロウへようこそ」2023年2月18日 UNIT セットリスト
01. シンデレラコンプレックス
02. 知らんけど
03. 週末スクランブル
04. バタフライスクールエフェクト
05. CAGE
06. こどものくに
07. 誰も知らない
08. 眩暈
09. ゲシュタルト
10. あのね
11. ただ今日を消化するために生きています。
12. おんなごころ
13. アトサキ
14. バイバイゲーム
15. 被害妄想と自己暗示による不快感
16. 共犯
17. 闇に踊れ
18. ホラーガールサーカス
19. アナフィラキシーショック
20. MAGIC
<アンコール>
21. I K I R U
22. 虹
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