温かい拍手に迎えられてステージに登場した吉田山田は、“昨年のツアーを象徴する1曲“でライブをスタートさせた。バンド編成でのライブと異なり、アコースティックセットでのライブで楽曲のテンポを決めるのは山田義孝(Vo)の歌声と吉田結威(G, Vo)のギターのみ。2人は互いの呼吸を確かめ合い、溜めるところをしっかりと溜めながら、じっくりと音楽をオーディエンスに届けた。
最初のMCで山田は「無事にスタートできました」と感慨深そうに語る。吉田はひさびさのツアー開催であることを喜びならが「例年よりも会う頻度が減ってしまった昨今だからこそ、1曲1曲に込めた意味がさらに深くなる感じがします。リハーサルで感じられないものをステージでは感じられる」とライブへの手応えを口にした。さらに山田は「今日のライブ、絶対成功するなと思ったことが1つあって。福岡に向かうために乗った飛行機の機長が山田で、副機長が吉田だった」と話し、「ここからは機長・山田と副機長・吉田が素敵な旅にお連れします」と宣言。2人は5月に発売予定の9thアルバム「備忘録音」の収録曲を交えながら、オーディエンスを“音楽の旅”に誘った。
ライブ中のMCでは、先日発表されたポニーキャニオンとの契約満了に関することを2人が語るひと幕も。吉田は「寂しくないと言えば嘘になるし、どこか清々しい気持ちでもあるし、お互いの旅立ちを祝す気分でもある。別れってなんのためにあるんだろうと考えさせられた」と語った。さらに2人はライブ当日が立春の日であることや春が出会いと別れの季節であることを受けて、“春”にまつわる曲を立て続けに披露。ひと足早い春の訪れを告げた。
ライブ終盤、山田は「最高の時間をありがとう。また必ず会えることを楽しみにしています」と叫ぶ。それに続き吉田は晴れ晴れとした笑顔で「行ってきます。また帰ってくるからね」と、ツアー初日に集まったファンたちに声をかけた。
「吉田山田ツアー2023」は3月21日まで全国11カ所で行われる。吉田山田は3月4日までの8公演をアコースティックセットで、3月17日から3月21日にかけての東名阪公演をバンドセットでライブを開催する。
吉田山田「吉田山田ツアー2023」※終了分は割愛
Acoustic Set
2023年2月11日(土)宮城県 darwin
2023年2月16日(木)香川県 DIME
2023年2月18日(土)広島県 広島CLUB QUATTRO
2023年2月19日(日)岡山県 CRAZYMAMA KINGDOM
2023年2月23日(木・祝)北海道 札幌PENNY LANE24
2023年3月4日(土)静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠
Band Set
2023年3月17日(金)愛知県 Zepp Nagoya
2023年3月19日(日)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2023年3月21日(火・祝)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
※記事初出時より本文の一部を変更しました。
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