明日1月27日、
世界中のメディアに向けてオンライン配信された本ショーケース。TOMORROW X TOGETHERは、現地記者によるフォトセッションに応じたのち、約9カ月ぶりのカムバックを明日に控える心境について語った。BEOMGYUは「これまでツアーなどの活動でたくさんのMOA(TOMORROW X TOGETHERファンの呼称)の皆さんにお会いしましたが、こうして新しいアルバムでカムバックするときは、いつもドキドキと楽しみな気持ちでいっぱいです」と声を弾ませ、YEONJUNは「『さすが信頼できるTOMORROW X TOGETHER』と言ってもらえるように、一生懸命がんばりました」とそれぞれコメント。TAEHYUNは「長い期間がかかったぶん、素敵なパフォーマンスをお見せします」と自信に満ちた表情で意気込んだ。
リード曲「Sugar Rush Ride」のパフォーマンスが会場でお披露目されたのち、5人は席について再び「The Name Chapter: TEMPTATION」についてトークを展開した。本作のコンセプトについて、SOOBINが「将来のために遠い旅立つことを決心するも、目の前の誘惑に揺れ動く青春の物語が描かれています」と説明したのち、アルバムの“顔”となるリード曲「Sugar Rush Ride」の話題へ。この曲を「僕たちにしかできない曲」と形容したのはYEONJUN。「さわやかさとセクシーさが共存する曲ですが、通常、この2つはなかなか共存しにくいですよね。いろいろ悩みながらも、ニュアンスに気を配って練習しました」と語った。またこの楽曲では少年と悪魔の両方の視点からストーリーテリングされることから、TAEHYUNは「誘惑に陥った少年を表現すると同時に、少年を見る人たちを誘惑する側の役割をも担う必要があった」と、表現力が試される作品であったと説明。これについてHUENINGKAIは「予想を超えた曲だったので最初は心配になり、本当に悩みましたが、息を抜いて歌ってみたり、少し泣きそうな感じのボーカルで歌ってみたりしました」とボーカル面での試行錯誤を明かした。
作曲にYEONJUN、作詞にメンバー5人が参加した楽曲「Happy Fools (feat. Coi Leray)」もアルバム収録曲の1つ。HYBEの議長を務めるパン・シヒョクの提案によってグループ全員が参加することとなったこの曲には、メンバー自身の経験からも着想を得て制作されたという。作曲に携わったYEONJUNは「まず、今回初めて自分が制作したメロディが採用されたことは個人的にも意味深かったです」と話し、「ずっと前に作業していた曲ですが、今回のアルバムに収録されると思うと胸がいっぱいです。制作に対する欲がもっと大きくなりました」と感慨深げに述べた。またパン・シヒョクからは「完璧だ」と楽曲を絶賛されたそうで、「褒めることはそう多くない方であると聞いていたので、本当に胸がいっぱいでした」と振り返った。
メンバー全員で完成させた楽曲について、HUENINGKAIは「大人にならなければいけないことはわかっていても、その次のステップに進むための過程には苦しさが伴います。その苦しさから目を背けてその場にとどまりたいと感じてしまう、そんな誰もが共感できるストーリーです」とコンセプトを解説。BEOMGYUも「誰しも一度は反抗期があるじゃないですか。僕はそれを“暗黒期”と呼ぶんですが、その時期を思い出しながら歌詞を考えました。毎日繰り返される生活パターンに疲れてしまい、今日やるべきことを明日に先延ばししたまま。未来ではなく、“今”を楽しむ……他人から見たら“彷徨っている”ように見えても、たまにはこうして目先にある幸せを感じるのもよいのではないか、という気持ちを明るく表現しました」と続けた。なおこのほかにも、にぎやかなパーティのあとに押し寄せる虚しさを“耳鳴り(tinnitus)”になぞらえた楽曲「Tinnitus (Wanna be a rock)」にはYEONJUNとTAEHYUNが、「夢想に耽っていてはいけない」と旅立ちを決意する少年の姿を描いた楽曲「Farewell, Neverland」にはYEONJUNが作詞に参加している。
全体を通して、「成長痛」がキーワードの1つとして描かれる本作。これに関連して成長痛の経験の有無を尋ねられると、YEONJUNは「最近、僕も感じるときがある気がします。しかし、『大変で難しいからやりたくない』ではなく、『もっとうまくなりたい』という思いが強すぎるあまり、スタートを切るのに躊躇してしまうときがあります。完璧にやりきるために予熱する時間が必要というか……。そうした部分も、多くの方に共感いただける部分かと思います」と話し、HEUNINGKAIも「小さい頃は早く大人になりたいと思うものですが、いざ大人になったら逆に子供の頃を思い出したり、昔に戻りたいという気持ちになる。けれども、強い意志で前へ進んでいこう、というメッセージは誰もが共感できるストーリーではないかと思います」と続ける。またTAEHYUNも、「まず、僕たちは世代を問わず共感できる音楽を作ってきたと思いますが、とくにZ世代の方々にはより共感いただけているのかなと思います。Z世代は、社会に出て壁に直面したり、『明日の幸せは、果たして今日の幸せよりも価値があるのか?』という疑問を持ったりする世代だと思います。実際に、僕たちもそうした内容を作品に込めましたので、未来に漠然とした不安を抱える同年代の方々の共感を得られるのではないかと思います。少しでも僕たちの音楽が力になってほしいと思いますね」と凛とした表情で述べた。
本作の予約販売枚数は216万枚に到達し、自己ベストを記録した。これに関連して今回のアルバムにまつわる定量的な目標を尋ねられると、HEUNINGKAIは「夢は大きく、という言葉がありますよね」と前置きし、「可能であれば、Billboard200で1位を獲得したいです。加えて、YEONJUNさんがMCを務めている『SBS人気歌謡』で1位になってアンコールステージを披露したいです! これはYEONJUNさんの夢であり、みんなの目標です」と目を輝かせ、メンバーたちに笑顔を向けた。和やかなムードに包まれる中、最後はリーダー・SOOBINが改めて報道陣に挨拶。「毎回そうですが、今回も新しくユニークな姿で帰ってきました。心配な気持ちもある一方で、とても楽しみな気持ちもあります。いつにも増して激しく悩み、努力して準備した新しいアルバムです。皆さん、ぜひたくさん応援してください! もっと楽しく幸せに、僕たち5人でいいニュースをお届けできるようにがんばります」とコメントし、会見を締めくくった。
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TOMORROW X TOGETHER新作で表現した“成長痛”、「SBS人気歌謡」1位獲得は「みんなの夢です」 https://t.co/CGimtO9xyn