シド結成20周年が華々しく幕開け!「一緒に夢を見ていきたい」と約束したID-S限定ライブ

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シドがメンバーズクラブ会員限定公演「ID-S限定 SID LIVE 2023 ~Re:Dreamer~」を1月21日と22日の2日間にわたり東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて開催した。

「ID-S限定 SID LIVE 2023 ~Re:Dreamer~」LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)公演の様子。

「ID-S限定 SID LIVE 2023 ~Re:Dreamer~」LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)公演の様子。

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2003年に結成され、今年結成20周年の節目を迎えるシド。2日間の公演はアニバーサリーイヤーのキックオフ的な意味合いを持つとともに、彼らにとって実に1年2カ月ぶりとなるファンとの再会の場となった。この記事では初日公演の模様をレポートする。

マオ(Vo)

マオ(Vo)[拡大]

暗転とともにホール内に波音が広がり、同時にステージを覆う紗幕に明希(B)のシルエットが浮かび上がる。彼が奏でる丸味を帯びた低音に続き、Shinji(G)の弾く柔らかなフレーズと、ゆうや(Dr)の刻むビートが順番に重なっていく。最後にマオ(Vo)を含む4つのシルエットがそろったところでゆっくりと紗幕が上がると、ライブは「海辺」で穏やかに始まった。4人は自分たちとファンの関係性を表現したかのような「君を選んで 流れ着いたよ 海辺みたいな 君へ」と歌う1曲を披露し、その様子を観客は温かな眼差しで見つめる。クライマックスさながらの感動的な空気が漂う中、続いてプレイされたのは「紫陽花」と「KILL TIME」の2曲。ファンとの逢瀬をじっくりと楽しむように、メンバーは艶のあるミディアムチューンを1音1音丁寧に紡いでいった。

Shinji(G)

Shinji(G)[拡大]

「少し懐かしい曲を」というマオの紹介で始まったのは、インディーズ時代から人気の高い「ミルク」。歓喜の思いをにじませた小さな悲鳴を受けながら、マオはまろやかな白い光に包まれたステージで甘いボーカルを聴かせオーディエンスを上気させた。なお “大人なシド”を全面に開花させた前半のブロックで出色だったのは、ジャジーなムードたっぷりの「刺と猫」。マオのハスキーなボーカルに、Shinji、明希、ゆうやの繊細なアンサンブルが絡む。最後にマオが悩ましげに「愛してる」とため息混じりの声でつぶやき、ファンをノックアウトした。また中盤ではゆうや、明希、Shinjiがそれぞれソロパフォーマンスを披露するコーナーも。トップバッターのゆうやはスキルフルかつパワフルなビートを刻み、明希はダンサブルなトラックに乗せてヘビーなグルーヴを生み出し、Shinjiは華やかでポップな音色を放つ。シドとしての表立った活動がない時期でも、それぞれの音を追求し、この日に向けて備えていたことを存分にアピールした。

明希(B)

明希(B)[拡大]

1年以上のブランクはあったものの、4人が醸し出す睦まじい空気感は以前のまま。和気藹々としたムードのMCではそれぞれがファンに向けての思いを吐露していく。明希が「この景色最高です。ここから見たことのない景色へ、みんなの力で俺たちと一緒に見にいきませんか?」と呼びかければ、Shinjiは「4人集まったぞ! ホントにいいバンドです。ホントにいいよ……」としみじみと口に。ゆうやは「とても、やはり、まさに、しかし、やっぱり、ライブは大事な場所なんだと感じながらステージに立ってます」と噛み締め、「これから20周年の旅が始まるわけですが、いい意味で進化したシド、いい意味で変わらないシドをたくさん味わってください」と語る。マオは「20年ですよ。すごいですよ……」と感慨深そうにしながら、「1年かけて皆さんとお祝いしようと思っているのでついてきてください」とファンの期待を煽った。

ゆうや(Dr)

ゆうや(Dr)[拡大]

メンバーいわく「しっとりした」前半とは打って変わって後半では「アリバイ」を皮切りに、キラーチューン「夏恋」、甘いタイトルとは裏腹に攻撃的な「プロポーズ」などアップチューンが続く展開に。ギアをグッと一段階上げたメンバーは、ほとばしるエネルギーを歌声や音に乗せていく。オーディエンスもそれに応えるようにジャンプしたり、ヘッドバンギングしたり、手を挙げたりしながらメンバーの熱演を盛り上げた。そして、リスナーの背中を押すような「君色の朝」、ポジティブなメッセージが込められた「ドラマ」を経て、ラストナンバーとして届けられたのはライブタイトルに冠されている「Re:Dreamer」。マオが「2023年、20周年をお前たちと一緒に夢を見ていきたいです! いい夢を見よう」と叫ぶと、金銀のテープが発射され、一気にホールは祝福ムードに染まる。さらにステージの両脇を覆っていた黒幕が上がり、舞台の全貌があらわになる中でメンバーは「夢は夢のまま諦めるその前に 夢は夢じゃないと胸張れそうさ」と未来に向かって歌うナンバーを全力で奏でた。

なお、シドは3月29日にアニバーサリーボックスセットをリリース。4月1日よりアニバーサリーツアー「SID 20th Anniversary TOUR 2023『海辺』」を、7月よりイベントツアー「SID EVENT TOUR 2023」を開催する。

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シド「ID-S限定 SID LIVE 2023 ~Re:Dreamer~」2023年1月21日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂) セットリスト

01. 海辺
02. 紫陽花
03. KILL TIME
04. ミルク
05. hug
06. 刺と猫
07. Instrumental
08. 涙雨
09. アリバイ
10. 夏恋
11. CANDY
12. MUSIC
13. プロポーズ
<アンコール>
14. 君色の朝
15. ドラマ
16. Re:Dreamer

SID 20th Anniversary TOUR 2023 「海辺」

2023年4月1日(土)神奈川県 KT Zepp Yokohama
2023年4月9日(日)福岡県 Zepp Fukuoka
2023年4月14日(金)愛知県 Zepp Nagoya
2023年4月16日(日)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2023年5月4日(木・祝)北海道 Zepp Sapporo
2023年5月6日(土)宮城県 SENDAI GIGS
2023年5月13日(土)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)

SID EVENT TOUR 2023

2023年7月23日(日)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)
2023年7月30日(日)愛知県 Zepp Nagoya
2023年8月12日(土)福岡県 Zepp Fukuoka
2023年8月13日(日)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2023年8月26日(土)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
2023年9月2日(土)宮城県 SENDAI GIGS
2023年9月18日(月・祝)北海道 Zepp Sapporo

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