For Tracy Hydeが解散、ラストライブは3月にWWW Xで開催

For Tracy Hydeが3月25日に解散する。

For Tracy Hydeはオフィシャルサイトを通じて、3月25日に行う東京・WWW X公演をもって解散することを発表。2022年の年明け以降、バンドの方針について何度も話し合いを重ねたが、現体制で足並みをそろえて活動を継続すること、成長することが困難であると判断したため、解散することとなった。For Tracy Hyde解散後にeureka（Vo, G）はFerri-Chromeのギターコーラスとして活動。夏bot（G, Vo）はエイプリルブルーのギタリストとして活動し、個人ではソングライティングに励む。Mav（B）はシバノソウとのバンド活動を継続するが、草稿（Dr）にバンド活動の予定はない。

さらにオフィシャルサイトには4人のコメントも掲載されており、eurekaは「私はFor Tracy Hydeのメンバーとして、普通の人生を歩んでいたら見られなかったような景色を見ることができました。正直再生回数とかどこでライブをしたとかそういったことは本当にどうでもよくて。ただ、ライブを見に来てくださった方たちの眼差しがずっと焼き付いていて忘れられず、その目が見たくて今まで私は歌ってきました」とコメント。夏botは「『Hotel Insomnia』のリリースをもってFor Tracy Hydeは間違いなく音楽的に一つの到達点にたどり着きました。自分をギターの道へと向かわせた存在であるRideのMark Gardenerとの仕事を経験し、また個人的に長年の憧れであったシンガポールのEsplanadeの屋外シアターでの公演で世界の舞台へ返り咲くこともできました。今後数十年に渡って折りに触れて掘り返され、シーンへの影響を及ぼしうるだけのものを積み上げてきた、という確かな実感が自分のなかにあるからこそ、誇りを胸にいまこのバンドの活動に幕を降ろすことができます」と語っている。

For Tracy Hydeは2012年秋に夏botの宅録プロジェクトとして活動をスタートさせ、2016年12月に1stアルバム「Film Bleu」をP-VINEよりリリースした。最新作は2022年12月発表のアルバム「Hotel Insomnia」。