10月リリースの最新アルバム「戀愛大全」を携え、11月に全国7会場を巡る「戀愛遊行」ツアーを行ってきたドレスコーズ。各公演はアルバムのレコーディングメンバーでもある
ナット・キング・コールの「Quizas, quizas, quizas」に乗せて登場したドレスコーズ一行は、アルバム「戀愛大全」の1曲目を飾る「ナイトクロールライダー」でライブを開始。田代が奏でるきらびやかなギターフレーズが特徴的なネオアコ調ナンバー「聖者」、中村によるドリーミーなシンセサウンドをたっぷりと盛り込んだアップテンポチューン「ぼくのコリーダ」とアルバム収録曲が次々と届けられた。一方「みずいろ」「MAYBE」とバラード曲が続くと、志磨はムーディな歌声をフロア中に響かせ、切ない雰囲気あふれるひとときを彩った。
「MAYBE」披露後、志磨はこれまで制作してきた楽曲のうち、ラブソングのみでセットリストを組んだことを明かしつつ、「悲しい恋人たちも、幸せな恋人たちも、何もかもがきっとうまくいきますように。心を込めて歌います」と集まったオーディエンスを歓迎。中盤からは「すてきなモリー」の新アレンジバージョン「すてきなモリ夫」、志磨の代表的なラブソングの1つ「Mary Lou」といった毛皮のマリーズ時代の楽曲も次々とセレクトされた。
後半に入ると、ドレスコーズはスウィンギンな「やりすぎた天使」を挟み、ビートさとしと有島が力強いビートで観客をリードしたロックンロールソング「コミック・ジェネレイション」で一気に畳みかける。本編ラストナンバー「恋をこえろ」の終盤では、田代がある一定のフレーズを弾き続けるうち、志磨を含むほかのメンバーは続々と退場していった。田代のみがステージに残ると、彼はノイジーなギターソロをかき鳴らしたと思いきや、ギターを床に叩きつけてフィニッシュ。去り際には床に落ちたギターを蹴り、舞台をあとにした。そしてアンコールはピースフルな「愛のテーマ」と、夜明け前の東京を精細に描写した「序曲(冬の朝)」でフィナーレを演出。どこか寂しげなムードも醸し出される中、「戀愛遊行」は終着した。
ドレスコーズは4月19日にツアー「the dresscodes TOUR2022『戀愛遊行』」大阪・ユニバース公演の模様を収めたライブ映像作品(タイトル未定)をリリース。DVD、Blu-rayの通常盤に加え、KING e-SHOP限定でブックレット付きの特装盤も販売される。
※「Quizas, quizas, quizas」のaはアキュートアクセント付きが正式表記。
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ドレスコーズ「the dresscodes TOUR2022『戀愛遊行』」2022年11月30日 CLUB CITTA' セットリスト
01. ナイトクロールライダー
02. 聖者
03. 惡い男
04. ぼくのコリーダ
05. みずいろ
06. 紙の月
07. MAYBE
08. ラストナイト
09. すてきなモリ夫
10. エロイーズ
11. Mary Lou
12. やりすぎた天使
13. コミック・ジェネレイション
14. 恋をこえろ
<アンコール>
15. 愛のテーマ
16. 序曲(冬の朝)
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志磨遼平(ドレスコーズ) @thedresscodes
ナタリーにて先日の川崎クラブチッタ《戀愛遊行》最終公演のレポート。
森好弘くんによる我々の写真(20枚)もぜひご覧下さい。#戀愛遊行 https://t.co/eSMEtWtREG