KOTORIワンマンで全25曲を披露、人見記念講堂をホールにもライブハウスにも変えた一夜

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KOTORIがワンマンライブ「KOTORI presents『Standing Ovation』」を12月2日に東京・昭和女子大学人見記念講堂で行った。

KOTORI(photo by Masanori Fujikawa)

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横山優也(Vo, G)(photo by Masanori Fujikawa)

横山優也(Vo, G)(photo by Masanori Fujikawa)[拡大]

開演時間を迎え、KOTORIがオープニングナンバーとしてセレクトしたのは9月に配信リリースされた「こころ」。岸田繁(くるり)がプロデュースを手がけたナンバーを1曲目に配して、KOTORIは冒頭から新たなモードをオーディエンスに見せつける。オーガニックな音色で穏やかに幕を開けたところで、4人はピンクの照明を浴びて「春一番」、ブルーのライトに包まれて「Blue」という、青春感のある楽曲を演奏した。細川千弘(Dr)が高速ビートを繰り出す「涙があふれそう」を経て、横山優也(Vo, G)は「好きに聴いてもらっていいので。寝ながらでも……踊りながらでも」と言葉を詰まらせながら観客に伝え、「俺、緊張してるな」と微かに笑った。

「雨のあと」でトランペットを吹く佐藤知己(B)。(photo by Masanori Fujikawa)

「雨のあと」でトランペットを吹く佐藤知己(B)。(photo by Masanori Fujikawa)[拡大]

この日の見どころとなったのは楽曲の世界観に合わせて用意された映像演出。人気曲「トーキョーナイトダイブ」ではステージ後方のスクリーンに夜の街並みやビル群が投影され、冬にぴったりの煌びやかなサウンドの「オリオン」では4人の背後で星空が瞬く。KOTORIは映像とリンクしたサウンドを奏でて、観客をさまざまな場所へ連れ出した。そして佐藤知己(B)が穏やかにトランペットを奏でたのは「雨のあと」。横山はしっとりとしたムードのメロディに寄り添うように柔らかな歌声を重ねた。

細川千弘(Dr)(photo by Masanori Fujikawa)

細川千弘(Dr)(photo by Masanori Fujikawa)[拡大]

KOTORI(photo by Masanori Fujikawa)

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「ひさしぶりの曲をここからやってきます」という横山の言葉で始まったブロックでは、KOTORIは2017年6月リリースの1stアルバム「kike」より「メトロ」、2018年5月リリースのシングル「GREEN」より「SUPERCAR」などレアな楽曲を披露してファンを喜ばせる。懐かしいナンバーを萌黄の新芽のようにフレッシュな演奏で届けた4人は、さらに「ジャズマスター」を熱演。それに応えるように観客も力強く拳を突き上げた。コロナ禍前であればシンガロングが巻き起こるサビパートでは、横山がしばしばマイクから距離を置き、観客の心の歓声に耳を澄ませるように客席を見つめた。そしてライブは再び映像演出が印象的なパートに。「ツバメ」では海や山、「We Are The Future」では宇宙がスクリーンに映し出され、KOTORIはダイナミックな映像に引けを取らないスケール感のある演奏で観客を楽曲の世界観に引き込んだ。

上坂仁志(G, Cho)(photo by Masanori Fujikawa)

上坂仁志(G, Cho)(photo by Masanori Fujikawa)[拡大]

ライブハウスと親和性の高いストレートなロックサウンドの楽曲、ホール会場で映える広がりのあるサウンドの楽曲という2つの武器を持つKOTORI。横山は「最後のぶちかましゾーンでは、ライブハウス感をドーンと打ち出して終わろうかと。でもホールでやるのめちゃくちゃ気持ちいいから、またやりたいです。そのときはお願いします」とオーディエンスに語る。その言葉通り、終盤では「unity」「羽」など、ライブハウスが似合うパワフルなナンバーが届けられる。4人は本編最後に「YELLOW」を轟音で鳴らし、場内に深い余韻残したままステージを去っていった。

アンコールでは、横山いわく“プロトタイプ”だという未完成の新曲「星降る夜」をいち早くファンにプレゼント。4人はドラマチックな展開のメロディを奏で、最後に上坂仁志(G, Cho)による明るいギターフレーズが冴える「光」をパフォーマンスし、充足感に満ちた表情でライブを終えた。

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KOTORI「KOTORI presents『Standing Ovation』」2022年12月2日 昭和女子大学人見記念講堂 セットリスト

01. こころ
02. 春一番
03. Blue
04. 涙があふれそう
05. トーキョーナイトダイブ
06. オリオン
07. ラブソング
08. 雨のあと
09. メトロ
10. ソングバード
11. SUPERCAR
12. ドラマ
13. ジャズマスター
14. さよなら
15. Anywhere
16. ツバメ
17. We Are The Future
18. GOLD
19. 素晴らしい世界
20. RED
21. unity
22. 羽
23. YELLOW
<アンコール>
24. 星降る夜
25. 光

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Japan Music System @JMS_official

【KOTORI】
12月2日 昭和女子大学 人見記念講堂にて行われた『Standing Ovation』のライブレポートがナタリーにて公開!

KOTORIワンマンで全25曲を披露、人見記念講堂をホールにもライブハウスにも変えた一夜
https://t.co/HYkosKN1SG

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