エルスウェア紀行はヒナタミユ(Vo, G)とトヨシ(Dr, G)が2020年9月に始動させた2人組のバンドプロジェクト。イベント出演時などは2人編成でパフォーマンスを行うこともあるが、この日は千ヶ崎学(B)、qurosawa(G)、兼松衆(Pf)の3人をサポートメンバーに迎えた5人編成でライブを開催した。
フルバンド編成のエルスウェア紀行がライブ冒頭に披露したのは「マイ・ストレンジ・タウン」と「まなざしはブルー」。これらの楽曲は前身バンド・ヒナタとアシュリー名義で発表された楽曲で、古くから2人を知るファンをノスタルジーに浸らせる。その後、バンドは11月16日にリリースしたばかりの新曲「鬱夢くたしかな食感」をプレイ。さらに今年リリースの「ムーンドライバー」へとつなぎ、懐かしの楽曲と最新曲を織り交ぜたセットリストでライブを展開した。
ライブ中盤の「二度寝ヨーグルト」「問題のない朝」はヒナタとトヨシだけのアコースティック編成で披露された。5人編成のときにドラムを叩いていたトヨシは、2人編成ではアコースティックギターを手にコーラスを担当。ヒナタのボーカルとトヨシのコーラスにSEで流れる小鳥のさえずりが重なり、会場内は一気に朗らかな雰囲気に包まれた。再びサポートメンバーが加わると「どこにもまだ出していないできたての新曲を」というアナウンスから、エルスウェア紀行は「ユアマイ」「無添加」の2曲をサプライズで披露。オーディエンスは思わぬ新曲披露に驚きながらも、体を揺らしてバンドの演奏を楽しんでいた。
ノンストップで披露された「普通の毎日」「キリミ」「魔法使いだと思ってた背中」の3曲や、バンドの代表曲の1つ「少し泣く」を経てライブは終盤へ。「楽しい旅は本当にすぐに終わってしまうもので。また必ず、なるべく元気で再開できたらうれしいなと思っています」と思いを伝えたヒナタは“終焉”を歌った「ひかりの国」で単独公演の本編を締めくくった。
フロアから巻き起こる鳴り止まない拍手に応え、再びステージに現れたエルスウェア紀行。サポートメンバーの千ヶ崎が参加したKIRINJIのライブの情景を観て作り上げたという新曲「あなたを踊らせたい」で再びフロアを沸かせた。「また必ずお会いしましょう」と再会の約束をオーディエンスと交わしたヒナタは、この日最後の曲としてヒナタとアシュリー時代の楽曲「longing」を歌唱。合計18曲を届けたところでエルスウェア紀行の「夢幻飛行」はフィナーレを迎えた。
エルスウェア紀行「夢幻飛行2022」2022年11月26日 LOFT HEAVEN セットリスト
01. マイ・ストレンジ・タウン
02. まなざしはブルー
03. 鬱夢くたしかな食感
04. ムーンドライバー
05. ひとときのさよなら
06. 二度寝ヨーグルト
07. 問題のない朝
08. ユアマイ
09. 無添加
10. 普通の毎日
11. キリミ
12. 魔法使いだと思ってた背中
13. 少し泣く
14. スローアウェイ
15. ベッドサイドリップ
16. ひかりの国
<アンコール>
17. あなたを踊らせたい
18. longing
Lim™☺︎LESS IS MORE⚓ @Investorlim
鬱夢くたしかな食感
ユアマイ
無添加
あなたを踊らせたい
新曲連発 ワクワクしたな
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