CJ ENMが主催する音楽授賞式「2022 MAMA AWARDS」が、11月29日から2日間にわたり大阪・京セラドーム大阪で開催されている。本稿では、開幕日である昨日29日公演の模様をレポートする。
「2022 MAMA AWARDS」は、MnetおよびMnet Smartを運営するCJ ENMが主催するアジア最大級の音楽授賞式。初日であるこの日は、
オープニングでは、「2022 MAMA」のホストを務めるチョン・ソミや、ダンスサバイバル番組「STREET WOMAN FIGHTER」で名を上げたダンサー・LEEJUNG LEEを筆頭に
この1年を総括するかのような豪華絢爛なオープニングを経て、授賞式はNMIXXのステージで口火が切られた。航海中の船を思わせるセットをバックに、彼女たちはデビュー曲「O.O」をパワフルにパフォーマンス。続く「DICE」ではステージ奥に設置されたセットの最上部にギュジンが1人で姿を現し、客席を見下ろしながら高笑いを響かせ観客の心を鷲掴みにした。
Mnet Plusのオリジナルコンテンツ「ROAD TO MAMA AWARDS」で優勝を果たし、「MAMA」への出場権を勝ち取ったのはDKZ。「THE FINAL DESTINATION」と題された彼らのステージでは、ジェチャンがバイクに跨りスタンバイする演出や、獰猛な虎が荒々しく直進する映像を背に「Uh-Heung」を歌い踊る激しいパフォーマンスが展開され、会場のボルテージが急速に高まった。ヒョリンとBIBIのステージは、京セラドームの上空をフライングしたり、バスタブを模したセットの中から挑発的な眼差しを送ったりするインパクト大の演出で幕開け。ヒョリンが「Layin' Low」、BIBIが「Vengeance」を貫禄たっぷりに披露したのち、2人は各自の持ち歌である「youknowbetter」「LAW」のコラボパフォーマンスでオーディエンスを釘付けにした。
JO1のステージは川西拓実、豆原一成、川尻蓮の3人による流麗なダンスで幕を開けた。禍々しい石膏像と仮面の映像が交互に映し出される中、11人は一糸乱れぬ群舞で観客を圧倒。仮面舞踏会を彷彿とさせるマスクを装着したオーケストラ隊は荘厳な音色を奏で、「SuperCali」の妖しさや神秘性を増幅させた。バイオリニストと目線を交わす白岩瑠姫のパートや、白い仮面を装着したダンサーたちが一斉にその場に倒れ込むラストシーンなど「MAMA」ならではの演出でステージを掌握した。
LE SSERAFIMは、ホワイト基調の装いにシンクロするかのような雪山を思わせるステージで「ANTIFRAGILE」をパフォーマンス。無数の火花が噴出される中でダンスブレイクを展開し、そのまま「FEARLESS」のステージへ。大勢のダンサーとともに巨大なV字を形作るなど、くるくるとフォーメーションを変えながら楽曲の世界観を鮮やかに表現した。
2幕のトップバッターを飾ったのはKep1er。「Up!」や「We Fresh」など、今年1月のデビュー以降、キュートなコンセプトの楽曲でカムバックしてきた彼女たちだが、「MAMA」のステージは、そうしたイメージを覆す「THE GIRLS(Can't turn me down)」でスタートした。キレのある激しい振付も完璧にこなしてポテンシャルの高さを垣間見せた彼女たちは、その後はクールな表情から一転、弾けるような笑顔でデビュー曲「WA DA DA」を披露。Kep1erを代表するエナジーあふれるキャッチーなこの曲をエンジン全開で歌い届け、グループとしての振れ幅の広さをアピールした。
Forestellaは黒いマントを纏い、4つのスポットライトに照らされながらステージへ。激しい炎が燃え盛る映像を背に、
開催前から大きな話題を呼んでいたのは、IVE、Kep1er、NMIXX、LE SSERAFIM、
TOMORROW X TOGETHERは、無数のロウソクが灯された教会のようなセットを背に「Opening Sequence」をロマンチックに踊り、開始間も無くオーディエンスを幻想的な世界観へ誘った。楽曲の終盤には背後のセットが真っ二つに割れ、YEONJUNがステージ奥の暗闇の中へ。しばらくすると、彼は再びステージに現れHUENINGKAIとのユニット曲「Lonely Boy」のソロパフォーマンスを繰り広げる。恋焦がれるかのような情熱的なダンスでオーディエンスを釘付けにしたのち、最後は5人で「Good Boy Gone Bad」のステージを展開。純白の布を目隠しに見立てる妖艶なパフォーマンスで、会場の悲鳴を引き出した。
KARAはこの日の「MAMA」で、約7年ぶりの“完全体カムバック”を果たした。煌びやかなシルバーの衣装に身を包み、2010年から2011年にかけてリリースした「Lupin」「STEP」「ミスター」というヒット曲の数々をメドレーで披露。その後は「MAMA」の同日にリリースされたデビュー15周年記念アルバム「MOVE AGAIN」のリード曲「WHEN I MOVE」で華やかなステージを繰り広げ、確かなキャリアと貫禄を十二分に示した。
フィナーレを飾ったのはStray Kids。グリッチがかかる小さなモニターをマスク代わりに装着したダンサーたちが縦横無尽にステージを駆け回る中、彼らをかき分けてメンバーたちが続々とステージに現れる。ヒョンジンは、毒々しい緑色の光を放つ巨大な蜘蛛のようなクリーチャーが映し出されたステージ上空から宙に吊られてステージへ。Stray Kidsらしいダイナミックで奇抜な演出で「VENOM」を激しく歌い踊る。「MANIAC」では、光のチューブがあちこちにぶら下がる円柱型の巨大カプセルの中からフィリックスが飛び出し、会場は大盛り上がり。楽曲のクライマックスで8人は、黒いマスクを装着した無数のダンサーたちを従えてセンターステージへ続く花道を全力疾走。自身の「MAMA」のステージを「会場を奇怪な実験室に見立てたパフォーマンス」と予告していた彼らの言葉通り、見る人の度肝を抜く演出の数々で会場を沸き立たせ、圧巻のステージで「MAMA」のDAY1を締めくくった。
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