クマリデパートは、9月にスタートした今回のツアーで全国12カ所を“大行進”し、日本中にファンを増やすことで“くまちゃんのわ”を広げ続けてきた。ファイナルである中野サンプラザホール公演ではチケットが見事ソールドアウトし、会場は満員に。「おいでよ!クマリデパート -世界ver」に合わせてステージに登場したメンバーは、この曲でライブをスタートさせた。次にエレクトロな新曲「止まらない!ト・マンナヨ!」をクールに披露したあとは、さらに立て続けに「SUN百6じゅ~GO!日ッチ☆」「あみだ☆ふぉーちゅーん」をパフォーマンスし、弾けるような笑顔で観客を包み込んだ。
自己紹介とともに本公演への意気込みを語った6人は、ファイナルまであっという間に駆け抜けたツアーを振り返る。小田アヤネが「初めて蟹を食べた」と話すと、ほかのメンバーは「意外!」「驚いたよね」と顔を見合わせた。また早桜ニコは「ツアーで行かせてもらったところから、今日クマリデパートを観に中野まで来てくださった方もいると思います。みんなとまた中野で会えてとってもうれしいです」と自身の思いをコメント。その言葉にメンバーが深く頷いたあと、「みんな楽しんでいけますかー!」という早桜の呼びかけをきっかけに、クマリデパートは「ウダガワ・ヨッキュー」を高らかに歌い上げた。料理をテーマにした楽曲「幸せハッシン!フロムキッチン」でオーディエンスを自分たちの世界に巻き込んだ彼女たちは、続く「YESモチFEVER」で一体感を帯びた観客とともに“餅つき”を行うなど会場を盛り上げ、さらに「私と僕らの十字キー」でパワフルな歌声を響かせる。クールな一面を見せつけた6人はここで一旦ステージをあとにした。
ステージ後方に降りたスクリーンに、メンバーとデートしているような距離感の映像や、舞台裏の彼女たちを映したVTRが映し出される。そして胸元のリボンと太いプリーツが特徴的なスカートの衣装にチェンジした6人が、ライブ冒頭と同じく「おいでよ!クマリデパート」で再びステージに登場。この曲をワンコーラス披露したところで、ステージに七瀬マナが1人残った。七瀬から順にソロコーナーが勢いよく展開されると、観客は手に持ったペンライトを即座に登場メンバーの担当カラーに変え、色とりどりの光でホールを埋めつくした。コーナーの最後に楓フウカが「たからものさがし」を歌うと、ステージの両サイドから5人が合流。メンバー全員で「二十四時間四六時中」をエネルギッシュにパフォーマンスした。
新衣装を身にまとった6人は、早桜の「じゃーん! 衣装が新しくなりました!」という言葉を機に、この衣装が本公演のために制作されたことや、“中野サンプラザ”のプリントが施されていることをアピール。さらにメンバーはソロコーナーが誕生日順の披露だったこと、クマリデパートのオフィシャルファンクラブ「クマ屋」に新たに入会するとオリジナルステッカーがプレセントされること、クマリデパートのホームページがリニューアルされることを告知した。テンポよく発表を終えた彼女たちは続いて「サクラになっちゃうよ!」を可憐にパフォーマンス。ディスコチューン「極LOVE浄土」をミラーボールがきらめくステージで歌い上げ、さらに「ゴイリョクタラズ」で艶のある歌声を響かせた。畳みかけるように歌われた「恋のハッピーチョモランマ」では、銀テープが勢いよく発射されステージに彩りを添えた。
再び6人がステージを去りスクリーンには11月13日に開催されたツアー沖縄公演後のインタビュー映像が映し出された。映像の終わりに360°さまざまな角度から撮影されたソロ写真がスライドで投影されるのに合わせ、1人ずつステージに登場したメンバーはここで新曲「2060年チェリーブロッサムの旅」を初披露。ポップな楽曲を歌い上げた彼女たちの口から、新曲が玉屋2060%とサクライケンタによる共作であることが明かされると、客席から大きな拍手が起きた。また新たに身にまとっている衣装が惑星をモチーフにしていることや、各メンバーに“担当惑星”があることをテンション高く話した6人は、ここで2023年1月に3rdアルバム「コスモデパート」、2月に本公演のライブBlu-ray、3月にニューシングルと3カ月連続で作品をリリースすることをアナウンスする。怒涛の発表に驚く客席に笑顔を向けたメンバーは「シャダーイクン」を元気よくパフォーマンス。ミラーボールが会場中を照らす中、「アンサー!!」を噛み締めるように歌い上げ、「以上クマリデパートでした!」と手を振りながらステージを去っていった。
Tシャツに着替えたクマリデパートが鳴り止まない拍手に応えてステージに飛び出してくると、より一層大きな拍手がホールに響く。満員の客席をバックに記念撮影を行ったメンバーは、ここで2023年1月18~20日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で、
山乃メイは「1個やりたいことがあるんですけどいいですか?」とペンライトの色を各メンバーカラーに順番に変えるよう客席に呼びかけ、ソロコーナーのときの景色を再現。協力した観客に感謝の思いを告げ、「私たちが『中野サンプラザ公演、楽しかったな』って振り返るときに思い出すのは、ファンのみんなの顔とか景色です。だからこうやってみんなと一緒に大切な時間を過ごすことができて、今日は本当にうれしかったです。宇宙の全員をクマリデパートのファンにするくらい、これからも全心全力でがんばっていくので、1秒も目を離さずついて来てください!」と元気に宣言した。優雨ナコはツアー期間中にYouTubeで実施された企画「クマリちゃんねる」に触れ、「いつも『がんばれ』とか『応援してるよ』ってポジティブな言葉をかけてくれるのがすごく支えになってうれしかったです」と客席に語りかけたあと、「これからも笑顔とか元気とか、明日からちょっとだけがんばってみようかなって思えるパワーを届けていきたいです」と笑顔を浮かべた。
ラストの早桜は、アイドルを始めたきっかけであるという中野サンプラザホールでライブを開催できたこと、振付師のいどみんに「早桜ちゃんと言えば中野、もうあなたは中野のマスコットキャラクター!」と言われたことがうれしかったとテンション高く語る。続けて「ツアーも楽しい思い出ができて、1つ1つが全部楽しかったです。毎回のライブで課題が見えて、でも課題が見つかるっていうことは、まだまだパワーアップできるってことだと思いました。この先の日本武道館公演では、もっともっと素敵な景色を見て、たくさんの方にライブを観ていただけるようなアイドルになっていきたいなと思いました!」と2023年3月30日に東京・日本武道館で単独ライブが開催されることに触れながら挨拶した。紙吹雪が舞う中、最後に「限界無限大ケン%」を元気いっぱいに披露した6人は、中央で手をつなぐとマイクを通さずに「ありがとうございました!」と声を張り、ステージをあとに。誰もいなくなったステージ後方のスクリーンには公演中に発表された今後のライブ予定のまとめが映し出された。メンバーは影アナウンスで口々に感想を話すと、全員で「作戦大成功!」と叫び、ツアーのファイナル公演を締めくくった。
クマリデパート「くまちゃんのわ!日本全国大行進大拡大大作戦」2022年11月27日 中野サンプラザホール セットリスト
01. おいでよ!
02. 止まらない!ト・マンナヨ!
03. SUN百6じゅ~GO!日ッチ☆
04. あみだ☆ふぉーちゅーん
05. ウダガワ・ヨッキュー
06. 幸せハッシン!フロムキッチン
07. YESモチFEVER
08. 私と僕らの十字キー
09. シリウス
10. さおてゃんだよ~第2章
11. 相対的☆ちゅる理論
12. お花になりたい
13. あんびしゃすクエスト
14. たからものさがし
15. 二十四時間四六時中
16. サクラになっちゃうよ!
17. 極LOVE浄土
18. ゴイリョクタラズ
19. 恋のハッピーチョモランマ
20. 2060年チェリーブロッサムの旅
21. シャダーイクン
22. アンサー!!
<アンコール>
23. 限界無限大ケン%
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クマリデパートの“大行進”ツアーファイナル、中野サンプラザホールで「作戦大成功!」 https://t.co/qTiwGzCKxv