新アルバム曲を多数初披露、DYGLの新基軸と集大成が詰め込まれた2部制ワンマン

DYGLのワンマンライブ「Thirst」が11月24日に東京・WWW Xにて開催された。

今回のワンマン開催決定後、12月9日にニューアルバム「Thirst」をリリースすることを発表したDYGL。この公演は新曲のみを集めた第1部、これまでに制作してきた楽曲の中から選りすぐりのナンバーをセレクトした第2部の2部構成で行われた。

まずDYGLは活動初期の音作りを彷彿とさせるノイジーなアップテンポ曲「Dazzling」でライブをスタート。徐々に激しさを増すサウンドやNobuki Akiyama（Vo, G）のオートチューンを通した歌声が特徴的な「I Wish I Could Feel」、11月16日に先行配信されたばかりのミドルチューン「Under My Skin」など、ニューアルバム「Thirst」の収録曲が次々と披露された。昨年発表のアルバム「A Daze In A Haze」から前面に押し出された、ノスタルジックなムードをさらに洗練させた「Road」、ハイスケールな「Euphoria」といったナンバーも用意され、ニューアルバム「Thirst」で示す新基軸をいち早くオーディエンスに届けていった。

「Phosphorescent / Never Wait」演奏後、一連の新曲を初披露し終えたAkiyamaは「いやあ、ほっとした……」と安堵した様子を見せる。そのまま休憩なしで第2部に突入すると、DYGLは「Bad Kicks」「Spit It Out」と数多くのフロアを沸かせてきたアッパーチューンを続けてプレイ。Yosuke Shimonaka（G）のメロディアスなギターソロも飛び出した「Feel The Way」、メロウな曲調で心地よいひとときを演出した「Waves」と、過去作の中からまんべんなくチョイスしつつ、幅広い音楽性を表すようなセットリストとなった。

今年はニューアルバムの制作を中心に活動していたというDYGL。「Waves」のパフォーマンスを終えたあとのMCでは、3月に制作をスタートし、およそ半年かけてアルバム「Thirst」を完成させたことを振り返り、バンド活動を続けられた喜びを噛み締めた。その後彼らはアコースティックギターの音色も盛り込んだ「Bushes」でフロアを感傷的なムードに包みつつ、イギリスに滞在していたときに感じたことを表現したという「Don't You Wanna Dance In This Heaven?」ではサイケデリックなサウンドに合わせ、アグレッシブなステージングを繰り広げた。そして初期からの代表曲「All I Want」でオーディエンスのテンションを一気に上げたのち、最後は「A Paper Dream」で軽快にフィニッシュ。この日YouTubeでも公開された「Under My Skin」のミュージックビデオの上映を挟み、バンド初の2部制ワンマンはにぎやかに幕を閉じた。

DYGLは2023年1、2月にライブツアー「DYGL JAPAN TOUR 2023」を開催。また3月にアメリカツアー「DYGL US TOUR in March」を行う。イープラスでは12月2日23:59まで国内ツアーのチケットの先行予約を受け付けている。