カイジューバイミー「怪獣記」チケット完売で念願のリベンジ達成、渋谷クアトロに満ちた4人の気迫

11

145

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 52 92
  • 1 シェア

カイジューバイミーのワンマンライブ「カイジューバイミーONEMAN LIVE『怪獣記』」が11月12日に東京・渋谷CLUB QUATTROで開催された。

観客と記念撮影するカイジューバイミー。

観客と記念撮影するカイジューバイミー。

大きなサイズで見る(全44件)

開演前のカイジューバイミー。

開演前のカイジューバイミー。[拡大]

カイジューバイミーが渋谷CLUB QUATTROでワンマンライブを行うのは、今年7月のデビュー1周年公演以来2回目。彼女たちは前回果たせなかったチケットのソールドアウトを実現させるべく、決意を込めた血判状を作成したり、「ロックアイドルグループからロックじゃない切実なお知らせ」という文言とともにチケット購入を呼びかける動画をTwitterで公開したりと、このライブに対する並々ならぬ思いを示してきた。そして公演前夜という直前のタイミングでついにチケットが完売。心置きなく、思い切りリベンジを果たす環境が整った。

「カイジューバイミーONEMAN LIVE『怪獣記』」の様子。

「カイジューバイミーONEMAN LIVE『怪獣記』」の様子。[拡大]

開演時刻を過ぎた頃、ライブの開幕を告げるSEとそれに呼応する観客のクラップが鳴り響く中、メンバーが1人ずつステージに姿を現す。4人が大一番となるこのライブの1曲目に歌ったのはデビュー1周年ライブのときと同じく、グループの代表曲の1つである「全力シルエット」。スタンド・バイ・菜月の感情のこもったハスキーな歌声を皮切りに、カイジューバイミーは気迫みなぎるステージを展開していく。スタンド・バイ・ミーアが「渋谷クアトロワンマン『怪獣記』スタート!」と高らかに叫んだあとは、「絶望にもファンファーレは響く」「ブラックホール」などバイタリティあふれるロックナンバーが間髪いれずに届けられ、会場に大きな熱気がもたらされた。序盤のブロックが終わると、観客が抑えきれない高揚感を拍手に変えてステージへ送り、チケットのソールドアウトを達成した4人を称える。鳴り止まない拍手を浴び、感極まったような晴れやかな表情を浮かべるメンバーたち。スタンド・バイ・華希は「一瞬だからワンマンって。だから最後まで噛み締めて噛み締めて、最高の1日にしたいです」とフロアに向けて語りかけた。

「カイジューバイミーONEMAN LIVE『怪獣記』」の様子。

「カイジューバイミーONEMAN LIVE『怪獣記』」の様子。[拡大]

観客への挨拶を終えると、カイジューバイミーはセンチメンタルな空気を帯びた「フリージア」でパフォーマンスを再開し、さらに「熱帯魚」などのミドルテンポのナンバーを情感たっぷりに歌い上げる。メンバー4人それぞれの個性が歌と表情に表れ、観る者をエモーショナルな楽曲の世界へとぐいぐいと引き込んでいった。続くMCではスタンド・バイ・エレナが「7月のときと見ている景色が全然違います。正直、3日前とか不安で寝れなくなって、今日が怖かった」と吐露しつつ、「このステージに魂も全部置いて帰る気持ちで今日来たんだ」と改めて自身の覚悟を言葉にした。

「カイジューバイミーONEMAN LIVE『怪獣記』」の様子。

「カイジューバイミーONEMAN LIVE『怪獣記』」の様子。[拡大]

「カイジューバイミーONEMAN LIVE『怪獣記』」の様子。

「カイジューバイミーONEMAN LIVE『怪獣記』」の様子。[拡大]

ここからカイジューバイミーは「純白少女」「RAIGEKI」といったアグレッシブな楽曲を息つく暇もなく矢継ぎ早に披露していく。「無人島カルテット」では観客もメンバーに合わせて頭を振ったり、拳を掲げたりと全力で音楽に身を任せ、ステージとフロアの間に強固な一体感が生まれた。「スタンドバイミー」の冒頭ではそれまでの激しいパフォーマンスから一転、4人がステージ上にじっと佇み、場内がしばしの静寂に包まれたのち、スタンド・バイ・華希のアカペラで楽曲がスタート。心の奥底からあふれ出すようにして響いた彼女の歌声が、息を凝らしてステージを見つめていた観客の胸に突き刺さった。そこから再び躍動感全開のライブを繰り広げた4人は、勢いそのままに新曲「茜」の初披露へ。熱を帯びた歌声で会場全体を満たしてステージをあとにした。

「カイジューバイミーONEMAN LIVE『怪獣記』」の様子。

「カイジューバイミーONEMAN LIVE『怪獣記』」の様子。[拡大]

アンコールを求める熱烈な拍手に応え、カイジューバイミーは黒のTシャツ姿で再び観客の前へ。12月27日に東京・渋谷近未来会館で「カイジューバイミー プレデビュー 周年記念感謝祭ワンマン『見上げた空は青くなかった』」を開催することを告げ、これからも前に進み続ける意思を示した。スタンド・バイ・菜月は「こんなに(お客さんが)来るって思ってなかったです。今日、来てくれてありがとうございます」と感謝の言葉を口にし、「まだまだ足りないって思った。みんながいてくれるからこうやって立っていられると思う……ついてきてほしいです」と自身の胸の内を正直に伝える。そしてスタンド・バイ・華希の「4人からの『I love you』をここに置いて帰ります」という言葉を合図に、彼女たちは渋谷CLUB QUATTROワンマンを締めくくる楽曲として「I love you」を披露。ステージ上で絡み合い、円陣を組み、目いっぱいの愛を歌に乗せた。

関連する特集・インタビュー

この記事の画像(全44件)

カイジューバイミー「カイジューバイミーONEMAN LIVE『怪獣記』」2022年11月12日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

01. 全力シルエット
02. 絶望にもファンファーレは響く
03. マッカ帝国
04. 抹消
05. ブラックホール
06. フリージア
07. 永遠のメロディ
08. 熱帯魚
09. 純白少女
10. RAIGEKI
11. 無人島カルテット
12. 全力シルエット
13. スタンドバイミー
14. 茜
<アンコール>
15. I love you

カイジューバイミー プレデビュー 周年記念感謝祭ワンマン「見上げた空は青くなかった」

2022年12月27日(火)東京都 渋谷近未来会館

全文を表示

読者の反応

スタンド・バイ・エレナ @stand_by_erena

音楽ナタリーさんライブレポート書いて頂きました🦖写真もかっこいいい、、ありがとうございます(;;)11.12迎えるまで毎日必死に生きた、命かけたクアトロワンマン。写真1枚1枚にも沢山記されてます観てね!! https://t.co/A6cR9nOsZs

コメントを読む(11件)

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 カイジューバイミー の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。