THE NOVEMBERSのワンマンライブ「Beyond
バンド名にちなみ、11月には恒例の主催企画を実施しているTHE NOVEMBERS。「Beyond The Novembers」と銘打たれた今年の公演は、事前に「いまの自分たちを更新する、超えていく、塗り替えていく」とアナウンスされていたように、これまでのバンドの歴史を振り返りつつ、新たなステップを示すことをテーマにしたワンマンとなった。
開演前のBGMにはL'Arc-en-Ciel、hide、Nirvana、エリック・サティなど、彼らが多大な影響を受けたバンドやミュージシャン、音楽家の楽曲を使用。また小林祐介(Vo, G)はライブには黒服で登場することがほとんどだったのに対し、今回は「最高のロックスターになりたい」という心意気を示すように、白シャツにスーツという衣装を纏って現れた。まずTHE NOVEMBERSはBorisとのスプリット作品「unknown flowers」に収められたナンバーで、吉木諒祐(Dr)の叩き鳴らす力強いビートが特徴的な「ひとつにならずに」でライブをスタート。「TOKYO」から小林はギターを置き、妖艶に踊りながら歌声を届けていった。
高松浩史(B)が目まぐるしいベースラインを展開した「1000年」、ケンゴマツモト(G)が激しく頭を振りながらギターをかき鳴らしたSuicide「Ghost Rider」のカバーなど、THE NOVEMBERSは序盤から爆音の楽曲を次々と披露していく。激しいパフォーマンスを見せつつも、絶妙にサウンドをコントロールし、長年の修練で得た完成度でオーディエンスを圧倒した。一方中盤に入ると、彼らは「風」「Misstopia」といった柔らかなムードの楽曲を中心に演奏。ダークとポップの両方の側面を見せることで、幅広い音楽性を示した。
後半では初期の代表曲「こわれる」、小林がサビの歌詞をシャウトのみに変えるというアドリブを繰り広げた「BAD DREAM」で、フロアの熱気は一気に高まった。そしてTHE NOVEMBERSはアンコールに入ると、2007年に発表したデビュー作「THE NOVEMBERS」から「バースデイ」をチョイス。初期衝動が詰まったこの楽曲でワンマンのラストを飾り、デビュー15周年イヤーの幕開けを彩った。
THE NOVEMBERSは来年4月にワンマンツアー「The Novembers Tour 2023 “かなしみがかわいたら”」を開催。チケットぴあでは11月20日23:59までチケットの先行予約を受け付けている。
THE NOVEMBERS「Beyond The Novembers - 20221110 -」2022年11月10日 LIQUIDROOM セットリスト
01. ひとつにならずに
02. TOKYO
03. 理解者
04. dysphoria
05. 1000年
06. Ghost Rider
07. mer
08. Hallelujah
09. 風
10. Misstopia
11. 鉄の夢
12. DOWN TO HEAVEN
13. New York
14. こわれる
15. Blood Music.1985
16. BAD DREAM
17. Rainbow
<アンコール>
18. バースデイ
The Novembers Tour 2023 “かなしみがかわいたら”
2023年4月11日(火)東京都 LIQUIDROOM
2023年4月12日(水)東京都 LIQUIDROOM
2023年4月19日(水)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
2023年4月20日(木)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
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