ライブイベント「Music Restaurant Royal Host Release Tour 2022」のファイナル公演が、11月6日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホールで開催された。
このツアーは9月に
開演前の時間はケンモチヒデフミがDJを担当。
「未来エキスプレス11」を歌い終えると、藤井はニューアルバムのコンセプトや制作背景について解説。数々の音楽家が制作した楽曲を聴いているうちにロイヤルホストのメニューが頭に浮かび、そこからアルバムのコンセプトやロイホとのコラボが決まったことを明かした。ステージ衣装も、ロイホのスタッフが実際に使用している制服を提供してもらったという。このMC中にも緑色のエプロンを脱ぎ、白いベストを着てシフトリーダーの姿になったりと、藤井はライブが進むにつれさまざまな制服を着こなしていった。
ニューアルバムの収録曲が次々と披露されていく中、「ムーンライトアドバイス」には楽曲制作者であるケンモチも参加。この楽曲は藤井のアイデアにより、moriokaこと東野幸治が奏でる津軽三味線の音色が盛り込まれており、演奏前のMCでは制作時のやりとりに加え、東野は藤井にさまざまなアドバイスをする先輩であるという関係から「ムーンライトアドバイス」という楽曲タイトルを付けたことが語られた。
中盤からは続々とゲストが登場し、単独のパフォーマンスを交えながら進行。パソコン音楽クラブは「Inner Blue」「Waterfront」といったクラブチューンをノンストップで届け、ライブ数日前にリリースしたばかりの新曲「SIGN(feat. 藤井隆)」も藤井とともに披露した。さらにパ音は藤井への提供曲「14時まえにアレー」の中盤、両手を大きく左右に振ってオーディエンスをリード。終盤には藤井とパ音の柴田がノリノリで踊り合ったりと、フロアの熱気に釣られるようにパフォーマンスを楽しんだ。
エレクトロニックなサウンドの楽曲が続いた一方、堀込泰行はアコースティックギターのみというシンプルなスタイルで「WHAT A BEAUTIFUL NIGHT」「エイリアンズ」をプレイ。会場のムードを穏やかに変えていき、心地よいひとときを演出した。そんな中、ロイホの店長姿で現れた藤井は、自身の大好きな曲を立て続けに披露してくれた堀込に対し、緊張しつつ感謝の言葉をかける。ところが「東西南北」の演奏が始まると、直前までの恐縮した様子から一変。伸びやかな歌声で会場を包み込んだ。
本編終盤には、“KAKKO”こと鈴木杏樹が緑色のドレスに身を包んで登場した。鈴木はかつてイギリスにてKAKKO名義で歌手活動を行っていたが、1991年に音楽活動をストップし帰国。ステージでパフォーマンスを披露するのはおよそ32年ぶりとなった。観客の中には、この日のために応援用のうちわを用意した熱烈なファンの姿も。藤井が前列のファンからうちわを受け取り、それを鈴木に手渡す場面もあった。そして藤井と鈴木は「We Should be Dancing」を息ピッタリにデュエットし、ご機嫌なムードで本編を締めくくった。
さらにアンコールに入ると、コック服を身にまとった藤井が再び舞台へ。堀込の提供曲「ヘッドフォン・ガール -翼が無くても-」を歌いながら名残惜しそうな様子を見せていたが、「ナンダカンダ」が始まると一気にテンションをブーストさせ、料理長が被る長幅のコック帽を被りながらキレキレのダンスを繰り広げたのち、颯爽とステージから走り去った。
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「Music Restaurant Royal Host Release Tour 2022」2022年11月6日 恵比寿ザ・ガーデンホール セットリスト
藤井隆
01. Chocolate
02. 未来エキスプレス11
03. おやすみ 東京
04. アイリーン
05. メモリアフロア
藤井隆&ケンモチヒデフミ
06. ムーンライトアドバイス
パソコン音楽クラブ
07. intro song
08. Inner Blue(jungle mix)
09. Waterfront
10. KICK&GO
藤井隆&パソコン音楽クラブ
11. SIGN
12. 14時まえにアレー
堀込泰行
13. WHAT A BEAUTIFUL NIGHT
14. エイリアンズ
藤井隆&堀込泰行
15. 東西南北
KAKKO&TAKASHI
16. We Should be Dancing
<アンコール>
藤井隆
17. ヘッドフォン・ガール -翼が無くても-
<Wアンコール>
藤井隆
18. ナンダカンダ
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藤井隆 @left_fujii
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