10月27日に発売された「体温」は、沖縄県の竹富島、石垣島と東京都内で撮影が行われた作品。「旅先での出会い、そして再会」というストーリーを描くことをテーマにカメラマンの酒井貴生が撮り下ろした本作で、松下はナチュラルな一面、無邪気な笑顔、切ない表情、色気を感じる肉体美と、これまでに見せたことのないさまざまな姿を披露した。
1冊の写真集を通して“物語”を伝えるというコンセプトに「お話を聞いたときはそういうことができるんだ!とワクワクしましたし、そういったストーリーを作品として形に残せることにもワクワクしました」と語った松下。会見の冒頭、彼は完成した写真集について「初めての写真集ということで自分自身もすごく気合いが入っていますし、今の自分がぎゅっと詰まった、宝物のような一冊になりました」と深い思い入れを明かした。
2泊3日で行われたという沖縄ロケの中では、新たな挑戦として肉体美を見せる撮影にも臨んだ。「せっかくならベストの状態で臨みたい」と、約4カ月をかけてトレーニングしていたという松下は「もともと細いので、体重を増やす作業をしました。舞台とドラマを両方やっていた時期だったので、家で鶏むね肉を茹でて現場に持参して、朝昼晩、お腹が空いたら食べられるようにして。変わっていく自分が楽しかったし、目標があると人って変われるんだなと実感した時間でした」と振り返る。そして「目標を失った今、僕はこれからどうやってこの体と向き合っていけばいいのかを模索しているところです(笑)」と続け、報道陣の笑いを誘った。
思い出に残っているカットについて司会者に問われると、松下は夕日に染まる海に浮かぶ姿を接写で切り取った1枚を挙げ「10分前まで雷が鳴っているような状態だったのに、奇跡的に美しい夕焼けが見えて、カメラマンさんとヘアメイクさんの3人だけ、舟で急いで沖のほうへ出て撮りました」と説明。撮影場所が浅瀬だったため、松下の腰をヘアメイクのスタッフが支えていたという裏話も明かしつつ「写真集って共同作業なんだなと思いました」としみじみ語る。また、撮影1日目に体を見せるカットを撮り終えた松下は沖縄の食事も満喫したそうで「4カ月ぶりに白いごはんを食べたときは、涙が出そうになりました(笑)。あとはサータアンダギーがすごくおいしかったのを覚えていますね」と振り返っていた。
また彼は、写真集とリンクする楽曲「体温」を撮影期間中に制作。この楽曲については「物語のような1曲を作るのは初めてだったので、試行錯誤しながら作っていきました。写真集と同じシチュエーション、タイトルの曲があるのは面白いなと思いますし、写真集と同じように広がっていってくれたらうれしいです」と思いを語った。発売中の雑誌「anan」2321号でも写真集と連動した企画が組まれており、裏表両面で「anan」初表紙を飾った松下は、コンビニで実際にこの「anan」を購入したという。「雑誌だけを手にレジへ向かったら、レジの方が『この本めっちゃ売れてんのよ!』って教えてくれました(笑)。うれしかったですね。なんとも言えない顔で帰りました」と、笑顔で購入時のエピソードを明かしていた。
報道陣との質疑応答では、写真集発売を喜んでくれたという松下の母親の“まさかの反応”が明かされる場面も。「母親はもともとボディビルをやっていた人で、体を鍛えるのが好きなんです」と前置きした松下は「僕の体を見て(母が)『ステロイド打った?』って。あ、そういう反応になるんだと思ってびっくりしました」と笑いながら報道陣に伝える。さらに「自慢のパーツは?」と問われると、彼は「まんべんなくトレーニングしたんで、どこを見ていただいても恥ずかしくない体になっているとは思います」と、照れ混じりに答えていた。
最後にファンへのメッセージを求められると「初めての写真集です。今の僕がすべて詰まった1冊になったと思います。まさに“出会いと別れと再会”をイメージして撮りました。物語を見るような、そんな気持ちでお手元に置いてもらえるとうれしいです」と伝えた松下。「沖縄での数日間の僕の体温を感じるくらい、近くに感じていただけると思います。僕自身、この旅で『休んでもいいんだ』ということを学びました。日常に疲れたときにこの本を開いて、一緒に旅をしていただけたらうれしいです」と語りかけて会見を結んだ。
ひーちゃん @hitomi1_3_
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