「PARASITE DEJAVU」の開催は2019年9月に大阪・泉大津フェニックスで行われた初回公演以来、約3年ぶり。2度目となる今回も、1日目はワンマン、2日目は対バン形式でのライブが行われた。2日目にはオーラルのほか、彼らにゆかりのある
トップバッターとして登場したCVLTEは、「lullaby.」でライブの火蓋を切って落とし、いきなり会場を熱気で包み込む。巨大なモニタに映し出された迫力満点の映像や激しく動き回るレーザーの光に負けない、ダイナミズムを感じさせるパフォーマンスが続々と繰り広げられる。そしてCVLTEは「garden.」「eat acid, see god.」などを披露し、aviel kaei(Vo)は広々としたステージを動き回ったり、ときに床に寝転んだりしながら、力強い歌声を客席に放った。ラストナンバー「dead2me.」では無数の観客がスマートフォンのライトを点灯させ、会場が感動的なムードに包まれた。続いて登場したVaundyは「不可幸力」「踊り子」で心地よい空気を作り上げて観客の体を揺らし、「恋風邪にのせて」「しわあわせ」でエモーショナルかつ伸びやかな歌声を響かせる。その後、彼は「まだ本気出してないですよね? オーラルに残してるんでしょ? 本気出そうぜ」と観客を煽りつつ「花占い」をパフォーマンス。するとアリーナ中にハンドクラップが広がり、より一層強い一体感が作り上げられていく。ラストに彼は「怪獣の花唄」を披露し、バンドメンバーが作り出す強力なアンサンブルに直情的な歌声を乗せた。
3番手のKEYTALKは和テイストのロックナンバー「MONSTER DANCE」から間髪を容れずに「Summer Venus」を畳みかけ、会場のボルテージを高めていく。観客は手を高く掲げながらジャンプし、4人が奏でるサウンドを全身で堪能した。寺中友将(Vo, G)が「みんな温かいですね。これはやっぱり、オーラルへの愛ですね。そしてオーラルからみんなへの愛だと思います。この空間、本当に素晴らしいと思います」と語ったあと、彼らは「大脱走」「桜花爛漫」などのアッパーチューンを連続でパフォーマンス。ラストには最新EPのリード曲「夜の蝶」が披露され、寺中の力強いボーカルと首藤義勝(Vo, B)のハイトーンボイスがソリッドなバウンドサウンドに乗せて届けられた。続くMY FIRST STORYは「不可逆リプレイス」を皮切りに「ALONE」「モノクロエフェクター」と怒涛の勢いで演奏を続け、アリーナを轟音の渦で包み込む。オーディエンスはハンドクラップをしたりヘッドバンギングをしたりと、思い思いのスタイルで演奏を楽しんだ。その後も、Hiro(Vo)の「うるさい曲は好きですか?」という問いかけに続いて披露された「Zero Gravity」や、メロディアスなナンバー「I'm a mess」など、多彩なステージングで観客を魅了したMY FIRST STORY。最後に彼らは「With You」で激しい演奏とシャウトボイスを響かせ、舞台を去って行った。
ヘビーなサウンドを轟かせつつ、コミカルなパフォーマンスやトークで観客を盛り上げたのはマキシマム ザ ホルモン。キャッチーなサビが印象的な「恋のメガラバ」が披露されると観客はにわかに沸き立ち、お馴染みの振付を踊って楽しげに腕を上下させた。ダイスケはん(キャーキャーうるさい方)はオーラルのファンに対して「ヘビースモーカーの皆さん!」と呼びかけ、オーラルのあきらかにあきら(B, Cho)が「ホルモンを聴くと数学が早く解ける」とあるインタビュー記事で語っていたことをユーモラスに明かす。その後、ホルモンはスカのリズムを取り入れた「ロックンロール・チェーンソー」やライブ定番曲「恋のスペルマ」で場内に一体感を生み出した。続いて登場した凛として時雨のステージでは、TK(Vo, G)と345(Vo, B)のハイトーンボイスが冴える「Telecastic fake show」、エッジの効いたサウンドの「abnormalize」を経て、TKが「今日はオーラルとここに来ている皆さんにすべてを捧げるために来ました。最後までよろしくお願いいたします」と静かに挨拶。先のホルモンとは対照的に、3人はそこからほぼMCを挟まず、ピエール中野(Dr)がパワフルなビートを刻む「DISCO FLIGHT」、硬質なギターリフが響く「竜巻いて鮮脳」など計8曲を激情的にパフォーマンスしてステージをあとにした。
MAN WITH A MISSIONは広い会場に映える壮大な「Merry-Go-Round」でライブをスタートさせる。人気曲「Emotions」、アーバンなムード漂う「INTO THE DEEP」をパフォーマンスしたのち、Jean-Ken Johnny(G, Vo, Raps)は2016年開催のマンウィズのツアーにオーラルが出演して以来、オーラル側から声がかからなかったと明かし、「嫌ワレテルノカナト思ッテタンデスケド、アキラクンガ犬アレルギーラシクテ、ソレハショウガナイナト」と観客の笑いを誘った。マンウィズは最後にノリのいいリズムのキラーチューン「FLY AGAIN -Hero's Anthem-」で場内を大いに温めてトリ前の務めを果たした。
主催のオーラルは前日のワンマンと同じく、ミサを彷彿させるようなコーラスと重厚感のあるサウンドが混ざり合う「Red Criminal」を1曲目にセレクトし、バンドの世界観を打ち出す。さらにこのあとも前日同様、コラボレーション満載の展開に。オーラルはまず
そして再びコラボパートに突入すると、オーラルはMAH(
「PARASITE DEJAVU 2022 ~2DAYS ARENA SHOW in SAITAMA~」2022年10月23日 さいたまスーパーアリーナ セットリスト
CVLTE
01. lullaby.
02. heartbreak.
03. garden.
04. hedonist.
05. bloodbath.
06. eat acid, see god.
07. memento molly.
08. happy.
09. run.
10. dead2me.
KEYTALK
01. MONSTER DANCE
02. Summer Venus
03. 大脱走
04. fiction escape
05. 桜花爛漫
06. sympathy
07. 太陽系リフレイン
08. 夕映えの街、今
09. 夜の蝶
MY FIRST STORY
01. 不可逆リプレイス
02. ALONE
03. モノクロエフェクター
04. 1,000,000 TIMES
05. Zero Gravity
06. I'm a mess
07. REVIVER
08. With You
マキシマム ザ ホルモン
01. maximum the hormone II ~これからの麺カタコッテリの話をしよう~
02. 恋のメガラバ
03. What’s up,people?!
04. 鬱くしきOP~月の爆撃機~
05. 鬱くしき人々のうた
06. ロックンロール・チェーンソー
07. ぶっ生き返す!!
08. 恋のスペルマ
凛として時雨
01. Telecastic fake show
02. abnormalize
03. I was music
04. DISCO FLIGHT
05. DIE meets Hard
06. nakano kill you
07. 竜巻いて鮮脳
08. 傍観
MAN WITH A MISSION
01. Merry-Go-Round
02. Get Off of My Way
03. Blaze
04. Emotions
05. INTO THE DEEP
06. Remember Me
07. FLY AGAIN -Hero's Anthem-
THE ORAL CIGARETTES
01. Red Criminal
02. ENEMY feat.
03. BUG
04. STAY ONE
05. N.I.R.A
06. 通り過ぎた季節の空で
07. 5150
08. CATCH ME feat.MAH(
09. BLACK MEMORY feat.Hiro(
10. 狂乱 Hey Kids!!
11. LOVE
<アンコール>
12. mist...
※
※記事初出時、曲名の一部に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
THE ORAL CIGARETTES @oral_official
「PARASITE DEJAVU 2022 〜2DAYS ARENA SHOW in SAITAMA〜」DAY2のライブレポが公開となりました。ぜひご覧ください!
#オーラル_PD https://t.co/O4L4o2lSeq