11月8、9日に東京・東京ドームで行われる全国ツアー「2nd TOUR 2022"As you know?”」最終公演をもってグループを卒業する菅井。卒業前ラストの写真集は、彼女自身が考えたさまざまなアイデアをもとに制作された。その1つが櫻坂46のメンバーとのコラボレーション。これについて菅井は「(渡邉)理佐のメモリアルブック(「抱きしめたくなる瞬間」)に出させてもらったので、今回は逆に理佐に出てもらって。ほかにも一緒にやりたいメンバーが多くて悩んだんですけど、同期としていろんなことを一緒に乗り越えた土生(瑞穂)ちゃん、副キャプテンとして一緒にがんばってくれた2期生の松田(里奈)にも出てもらいました」と朗らかに語る。
秋元康が付けたタイトル「大切なもの」は複数あった候補の中から菅井が選んだという。彼女はこのタイトルについて「悩んだ末に決めました。シンプルで一番しっくりきましたし、応援してくださった皆さんにとってもこの1冊が大切な思い出になってくれたらいいなと思いがあったので」と説明。さらに秋元による帯文「菅井友香が大切にしているものってなんだろう? 生き方がブレない彼女を見てて思った。きっと自分なりの価値観をしっかり持っているからだ。この写真集の中にヒントがあるかも知れない」については「ちゃんと見ていてくださっていてありがたいです。グループに入る前からのお友達からも、ファンの方からも、『変わらなくて安心した』『変わらないことがいい』とよく言ってもらうんです。一緒にいて安心できるような存在でいられたらと思って活動してきたので、そう言われているようでうれしく受け取らせていただきました」と笑顔で語った。
小学校5年生の頃から馬に乗り始め、2017年から2021年まで馬術スペシャルアンバサダーを務めるなど、馬や馬術に造詣が深い菅井。そんな彼女の写真集には馬の“ララちゃん”ことラリュールとのカットが掲載される。「馬の毛色や体高からリクエストを聞いていただけて。自分のイメージがおとぎ話のようなファンタジックなものだったので、それに合うようになるべく大きめの馬をリクエストしました。ララちゃんは脚が長くて、靴下を履いているみたいな模様がかわいらしいんですよ。ずっと草を食べようとしたり、頭をぶんぶん振ったり、すごく元気な子でした。撮影序盤で頭に乗せていたおそろいの飾りが取れちゃうくらい(笑)。でも素直で優しくて、撮影慣れのしているベテラン感のある子で安心して仲よくなれました」と声を弾ませた。
写真集の撮影は沖縄の街、鹿児島・与論島にある“幻の島”由比ヶ浜、北海道の温泉旅館などで行われた。それぞれの土地で撮影したお気に入りのカットについて聞くと、菅井はまず北海道で浴衣を着ているカットをチョイス。「北海道の温泉旅館で日本酒を飲んでいるところです。本当にお風呂上がりでリラックスしているところを撮っていただきました」と撮影のエピソードを披露する。続けて「与論島は花火をしているカットがお気に入り。きれいな夕日に感動しました。沖縄は開放的なヴィラで撮影したカットかな。先行で出た水着カットは、かわいい水着を着れてうれしかったです」と答えた。水着カットに挑戦するにあたって、菅井は自分なりにプランを組んでヒップアップや腹筋などのトレーニングを行ったと明かしつつ「ただ……沖縄の撮影はあえてそこまでトレーニングをやりすぎずに、体の柔らかさが出るような意識で臨みました。もしかすると撮影の時系列がバレるんじゃないかなと思います(笑)」と悪戯っぽく笑った。
菅井は自身のInstagramアカウントで、写真集の撮影について「奇跡がたくさん起きた」というコメントを投稿していた。この“奇跡”について聞くと、菅井は「由比ヶ浜は年間で限られた日数しか出没しない島で、当日にならないと行けるかどうかわからない場所なんです。奇跡的に快晴の中、そこへ行くことができて。しかも夜は島で流れ星と天の川を同時に見られました。沖縄では行きたかったアグー豚のお店が混んでいて別のところを予約していたんですけど、直前にキャンセルが出て。いろんな願いが叶いました」と幸運が続いた撮影を振り返った。
さまざまな趣向が凝らされた写真集だが、メイクにもこだわりが込められている。「メイクは6年くらいお世話になっていている方に担当していただきました。櫻坂の活動ではステージやテレビ収録が多いので、光で飛ばないようにしっかりめにメイクしてもらっているんですけど、写真集にはあえて引き算メイク、最低限のメイクで撮っていただいたカットも掲載してます。楽天ブックス限定版の表紙や沖縄で撮影した白い下着姿の写真がそうです。白い下着姿のカットはこれまでにないくらいすっぴんに近いので、緊張しました。リアル菅井って感じで、自分の中では挑戦でした」と、菅井は撮影の裏側を明かしてくれた。
また、櫻坂46の活動の中で転機となった出来事を聞くと、菅井は「グループにとって転機だったのはやっぱり改名だと思います。自分自身の心境の変化だと、『欅坂46 2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE』が大きかったです。自分とはかけ離れてた曲だと思っていた『不協和音』のセンターを任せていただき、不安と、『やってやるぞ!』という気持ちを抱いて必死にパフォーマンスしました。今でもファンの方に『あのときのパフォーマンスが忘れられない』『エールをもらった』と言っていただけることが多くて。転機だったなと思います」としみじみ語った。キャプテンを務めて得たものについては、「正直な話、キャプテンを任せていただけてありがたいという気持ちと、自分は適任じゃないんじゃないかという2つの気持ちを抱えていた時期があって。もしキャプテンじゃなかったら、今とは違うキャラクターになっていたのかなと思う瞬間もあるけど、キャプテンを任せていただけたからこそ、より人の気持ちを考えられるようになったし、心が強くなれたなと。グループでの経験すべてが財産だと思います」とコメント。さらに「今後の櫻坂46には私とは違うキャプテン像が必要になってくると思っていて、どうなっていくのか楽しみです」とグループの今後に期待を寄せた。
最後に菅井は卒業後について「また応援してくださってる皆さんとお会いできるように、何事もご縁を大切に挑戦していきたいです。もしできたらレギュラー番組を任せていただけるような信頼される人になりたい。そうなれるようにがんばります」と展望を述べた。
「大切なもの」は本日11月8日に発売された。
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【独自取材】櫻坂46菅井友香が明かす“卒業写真集”の奇跡エピソード、挑戦ポイントは引き算メイクの“リアル菅井”(写真21枚) https://t.co/xjZz03K6UZ