aiko、のべ33曲を歌い上げた3時間超の白熱ライブ

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aikoのライブツアー「aiko Live Tour『Love Like Rock Limited vol.2』」の東京公演が10月11、12日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)にて開催された。

aiko(撮影:岡田貴之)

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「Love Like Rock Limited」はファンクラブ会員限定のツアーで、2007年以来およそ15年ぶりの開催となる。この記事では、来年行われる振替公演を除いて本ツアー最後のライブとなった12日公演の模様をレポートする。

「aiko Live Tour『Love Like Rock Limited vol.2』」10月12日公演の様子。(撮影:岡田貴之)

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開演時刻を迎えると、バンドメンバーを引き連れたaikoがステージに現れ「ゆあそん」でライブの幕をゆったりと開ける。続けて「させないで」が届けられ、会場がしっとりしたムードに包み込まれたのも束の間、3曲目「ねがう夜」が披露されると一斉にハンドクラップが沸き起こり会場のボルテージは急上昇。aikoは客席中央にせり出したステージへと移動し、前列の観客を見つめながら親密なコミュニケーションを取るようにパフォーマンスを続けた。さらに疾走感あふれるポップチューン「その目に映して」や、原曲から大幅にアレンジされロックテイストに生まれ変わった「赤いランプ」が立て続けに演奏され、息もつかせぬ怒涛のパフォーマンスに、興奮を隠し切れない様子のフロアは波打つように動き続けた。

aiko(撮影:岡田貴之)

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その後もaikoは止まることなく「beat」「エナジー」とアッパーチューンを連続で披露。縦横無尽に動き回るレーザーの光や、煌々と輝くミラーボールが激しいパフォーマンスに彩りを添え、会場は熱狂の渦に包み込まれる。続けて彼女は、熱気が充満した会場をクールダウンさせるように新曲「夏恋のライフ」や「雨踏むオーバーオール」をしっとりと聴かせる。さらに本編の後半でaikoは計10曲をつなげたメドレーを披露し、「格好いいな」「戻れない明日」「遊園地」「犬になる」など新旧の楽曲を続々と歌唱。アップテンポの楽曲からバラードナンバーまで、それぞれ異なる表情を持つ楽曲で観客の心を揺さぶりながら、最後は「カブトムシ」で伸びやかなハイトーンボイスを響かせた。本編が終盤に差しかかった頃に「花火」がパフォーマンスされると、観客が極彩色の照明を浴びながら左右に手を振り、会場中がひとつになる。そしてラストにaikoは「列車」を軽やかに歌い上げ舞台を去って行った。

aiko(撮影:岡田貴之)

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しばしアンコールの拍手が続いたあと、青のグッズTシャツを身に着けたラフな装いのaikoが登場。彼女は、この日CDリリースされたばかりのシングルの表題曲「果てしない二人」を披露し、ブラス隊の奏でる芳醇なサウンドに乗せて柔らかくもエモーショナルな高音を聴かせる。歌唱後にaikoは、CDで音楽を聴く人が減ってきているという現状について触れつつ「難しいなあ。でもここまでずっとCDを大事にしてきたので、これからもずっとCDは大事にしていきたいです。でも、1人でも多くの人に曲を聴いてもらえるきっかけはちゃんと作りたいので、配信もたくさんしていきます。これからも皆さんに『aiko好きやねん』って胸を張って言ってもらえるように一生懸命がんばりますので、よろしくお願いします」と語った。そして「帽子と水着と水平線」「ストロー」とライブ映えするナンバーを連続で披露し、再び会場のボルテージを引き上げていった。

「aiko Live Tour『Love Like Rock Limited vol.2』」10月12日公演の様子。(撮影:岡田貴之)

「aiko Live Tour『Love Like Rock Limited vol.2』」10月12日公演の様子。(撮影:岡田貴之)[拡大]

「aiko Live Tour『Love Like Rock Limited vol.2』」10月12日公演の様子。(撮影:岡田貴之)

「aiko Live Tour『Love Like Rock Limited vol.2』」10月12日公演の様子。(撮影:岡田貴之)[拡大]

aikoとバンドメンバーがステージ中央に整列し、ここで公演終了と思いきや、ライブはダブルアンコールに突入。aikoが尾崎紀世彦「また逢う日まで」を口ずさみつつ、バンドメンバーのセッションに乗せてアドリブでライブへの思いを歌にして届ける。そして「ドライブモード」「未来を拾いに」「ボーイフレンド」から定番曲「be master of life」がパフォーマンスされると、客席が弾けるように一気に大きくうねり出した。その後ライブはダメ押しのトリプルアンコールへ。ここまで約3時間にわたってライブを見守り続けた観客は、心地よい疲労感を浮かべながらも怒涛のパフォーマンスに必死で食らいつく。「milk」ではaikoが客席前列のカメラマンが持っていた一眼レフカメラを手に取り客席に向ける場面も。ラストはこの日2回目の「be master of life」。まるで早回しをしているかのようなハイテンポな演奏が繰り広げられ、会場は異様な熱気に包まれる。ここまでメドレーでのパフォーマンスを含めて33曲を歌い上げたaikoだが、最後の最後までステージを所狭しと動き回り、1曲目から変わることのない張りのある声を響かせ続けた。最後に彼女はバンドメンバーとともに改めてステージ中央でお辞儀をし、3時間超におよぶライブの幕を下ろした。

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「aiko Live Tour『Love Like Rock Limited vol.2』」2022年10月12日 Zepp Haneda(TOKYO) セットリスト

01. ゆあそん
02. させないで
03. ねがう夜
04. くちびる
05. その目に映して
06. 赤いランプ
07. beat
08. エナジー
09. 夏恋のライフ
10. 雨踏むオーバーオール
11. アスパラ
12. メドレー(「格好いいな」「リップ」「うん。」「マント」「戻れない明日」「夏が帰る」「遊園地」「Last」「犬になる」「カブトムシ」)
13. クラスメイト
14. 花火
15. 列車
<アンコール>
16. 果てしない二人
17. 帽子と水着と水平線
18. ストロー
<ダブルアンコール>
19. ドライブモード
20. 未来を拾いに
21. ボーイフレンド
22. be master of life
<トリプルアンコール>
23. milk
24. be master of life

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ななみかん @qr5jg

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