本書には、シリアで過ごした幼少期や、帰国後の学生生活、20代後半でデビューして駆け抜けてきた音楽への思い、そしてこれからの人生についてなど、これまで明かされることのなかったエピソードを収録。セルフコーディネートを含む撮り下ろしカットも多数掲載されている。
フォトセッションを経て、川上は「こういう場は新鮮すぎて頭が真っ白です。エッセイを作ることになった経緯は、宝島社さんから『作りませんか』と言われて『はい』という感じでした。何を書くか決まらないまま打ち合わせが終わって、『やべえ何を書こうかな』と思いましたが、パソコンでガーッと書きました。いつも歌詞を書くのは時間がかかるんですけど、曲はそんなにかからなくて、曲と同じくらいスムーズにいきましたね。むしろ書きすぎて削られちゃったくらい。『あ、これ削られるんだ。面白くなかったのかな』と思いました(笑)」とエッセイ本の執筆を振り返る。囲み取材の直前にお渡し会を実施した川上は「ライブでカッコつけることはできるんですけど、これだけ近いとカッコつけるわけにはいかないので……とにかく笑顔で、嫌われないようにしました」と謙虚な姿勢を見せた。
10月15日から12月8日にかけて新体制初となるアリーナツアー「But wait. Arena? 2022 supported by Panasonic」を行う[Alexandros]。川上は「カッコつけられる場所なのでガッツリがんばりたい」と意気込んだ。スタッフが髪型の直しに入り、川上が「もう1回(フォトセッション)やりますか?」と気遣うひと幕を挟んで、記者から表紙のカットについての質問が飛んだ。川上は「葉山で撮りました。神奈川出身なので、神奈川で一番海がきれいな場所はどこだろうと探して。海に入る予定はなかったんですけど、『入っちゃえ!』という感じで入って。おかげで衣装を買い取ることになりました(笑)」と回顧。続けて「余拍」というタイトルについて「音楽の拍数の“拍”を使って、まだ音が乗ってない、再生ボタンを押す前のワクワクしている状態をイメージしてつけました。行き当たりばったりの性格なので自分の人生そのものを表しているようでもありますね」と説明した。
周囲からの反響について問われると、川上は「メンバーがけっこう面白がってくれて。僕が出たドラマはあんまり観てくれなかったんですけど、本はけっこう読んでくれて、『すぐに読破した! 面白かったよ』みたいな連絡もくれました。スタジオに入ってるときに読んでるメンバーもいて、うれしかったですね」と笑顔を見せた。さらに記者から「エッセイの第2弾や小説の執筆への興味はありますか?」と質問されると、「削った部分だけでも2冊目を作れると思うので。いやそれは無理かな? でも文章を書くのは好きなので、お話があればぜひという感じですね。小説は……尾崎世界観(クリープハイプ)にご教授願おうかなと思います(笑)」と語って囲み取材を締めくくった。
J_ROCKNews @J_ROCKNews
[Alexandros]川上洋平、エッセイ第2弾や小説執筆に意欲「尾崎世界観にご教授願おうかなと」 https://t.co/yctNkoiPCw