=LOVEが精一杯の感謝を込め5周年コンサート開催、齊藤なぎさの卒業発表にあふれた涙

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=LOVEのデビュー5周年記念コンサート「=LOVE 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」が本日9月25日に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された。

「=LOVE 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」の様子。(c)YOANI

「=LOVE 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」の様子。(c)YOANI

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2017年9月にシングル「=LOVE」でデビューして以降、毎年この時期に「PREMIUM CONCERT」を行うのが恒例となっている=LOVE。今回の公演は彼女たちの周年コンサート史上最大規模の会場で昼夜2部にわたって開催された。5周年という節目を祝福すべく、会場には両部合わせて約2万人のファンが集結。さらに来場できなかったファンにも生配信を通してライブの模様が届けられた。

左から齋藤樹愛羅、野口衣織。(c)YOANI

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メンバーがヒロインアニメのように私服からコンサート衣装へと変身するオープニングムービー、お馴染みの「Overture」が流れると、広い会場が一気に観客の期待感で満ちていく。そしてステージ上に浮かび上がった11人のシルエットにファンの視線が釘付けになった瞬間、9月28日にリリースされる12thシングルの表題曲「Be Selfish」でライブの口火が切られた。ブルーのデニム衣装を着たメンバーはシングル表題曲で初めてセンターを務める野口衣織を中心に、「自分を大切にワガママに」という楽曲のコンセプト、アクティブな女性像を歌とダンスで表現。ライブの幕開けと=LOVEの5周年を祝福するように勢いよく発射された銀テープが、彼女たちのパフォーマンスを華やかに彩った。

「=LOVE 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」の様子。(c)YOANI

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続いて花道を通ってセンターステージへ移動した=LOVEは、スモークが漂う中で“ちょっぴり小悪魔”な歌詞が特徴のダンスナンバー「CAMEO」を披露し、そのクールかつ大人びた姿で観客を魅了。お姫様になって王子様に抱っこされたいという願望を描いた「お姫様にしてよ!」では「全員ヒロイン=LOVE」という歌詞の通り、センターの音嶋莉沙をはじめとする11人の笑顔がきらめく。高松瞳の「来たぞ代々木! 最高の5周年にしましょう!」という呼びかけとともに始まった「Want you! Want you!」ではメンバーが場内を巡るトロッコに乗り込み、スタンド席の後方に至るまで会場の隅々に手を振りながら笑顔を振りまいた。一気に序盤の4曲を駆け抜けた=LOVEは、リズムに乗せてほかのメンバーをリレー形式で紹介。会場のファンは紹介されるメンバーに合わせてペンライトの色を変え、ステージに向かって一斉に掲げた。

ユニット曲「私、魔法使い」を歌う齊藤なぎさと大谷映美里。(c)YOANI

ユニット曲「私、魔法使い」を歌う齊藤なぎさと大谷映美里。(c)YOANI[拡大]

場内が一体感と幸福感で包まれる中、ここからライブはユニット曲やソロ曲のブロックへ。まずは大谷映美里と齊藤なぎさがシングル「Be Selfish」にカップリング曲として収録されるユニット曲「私、魔法使い」を初披露。=LOVEの中でも特に高いアイドル性を持つ2人はミュージックビデオと同じきらびやかな衣装に身を包み、日々がんばる自分を鼓舞する応援ソングをキュートな振付と絶妙なバランスの歌声で届けた。次に登場した諸橋沙夏は、今年8月3日の誕生日に沖縄ロケのMVが公開されたソロ曲「My Voice Is For You」を伸びやかに歌い上げ、緑のペンライトの光で染まった客席を見渡しながら「5周年、この曲を披露することができて本当に幸せです!」と笑顔を弾けさせる。続く「ズッ友案件」では大場花菜、音嶋、齋藤樹愛羅、瀧脇笙古、山本杏奈の5人がアリーナの客席近くに姿を現し、通路を歩きながらすぐそばで歌を届けてファンを喜ばせた。

ソロ曲「真夜中マーメイド」を歌う佐々木舞香。(c)YOANI

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かわいらしいアイドルソングから大人のムード漂うシリアスなナンバーまで、どんな楽曲でも幅広い表現で自分たちのものにし、男性ファンからも女性ファンからも熱い支持を得ている=LOVE。チアリーディングのポンポンを持つ動物の着ぐるみたちを率いた齊藤なぎさが、純度100%の王道アイドルソング「現役アイドルちゅ~」でメルヘンな空気を作り上げたかと思えば、歌唱力に定評のある佐々木舞香、野口、諸橋の3人が複雑な恋を描いた大人の恋愛ソング「知らんけど」でマイクスタンドを使った妖艶な振付、挑発的な表情を見せて観客を虜にする。ひまわりをイメージさせる黄色いワンピースを着た高松がソロ曲「僕のヒロイン」をさわやかに響かせたあとは、野口が和服に狐のお面と扇子という出で立ちのダンサーを従えて歌謡曲調のアダルトなソロ曲「拝啓 貴方様」を熱唱。このブロックの最後にはニューシングル「Be Selfish」に収録される佐々木のソロ曲「真夜中マーメイド」が初披露され、観客は大切な人を一途に思い続ける気持ちをつづった歌詞、そしてそれを表現する儚く透明感のある歌声にじっくりと聴き入った。

「=LOVE 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」の様子。(c)YOANI

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薄紫色のワンピース衣装に着替え、再びステージに11人そろった=LOVEは「真夜中マーメイド」の世界観をそのまま引き継ぐように、「ズルいよ ズルいね」「あの子コンプレックス」という切ない失恋ソング2曲を連続で披露する。その後のMCではメンバー1人ひとりがデビュー5周年を迎えた心境を言葉に。昼公演では高松が「アイドル活動、今が一番楽しくできていて。さっき『僕のヒロイン』で初期からの私の映像がたくさん流れたんですけど、いろいろあったなと思って。昔から応援してくださる方も、今こうして出会えた皆さんも本当に大切だなと改めて思いました」と感謝の気持ちを語り、大谷は「イコラブ、5周年にして青春真っただ中ー!」と充足感がにじむ表情を浮かべた。

「=LOVE 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」の様子。(c)YOANI

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公演が後半戦に突入すると、バンドの生演奏を交えてのライブが展開され、パフォーマンスの迫力がより一層増す。ダンサーも引き連れた=LOVEは「Oh!Darling」でファンと一緒にタオルを思い切り振り回し、「探せ ダイヤモンドリリー」の曲中には各バンドメンバーのソロプレイをバックに軽快にダンス。「アイカツハッピーエンド」では再びトロッコで場内を一周し、客席から送られるクラップに歌声を重ねる。「夏祭り恋慕う」「青春“サブリミナル”」といった青春ソングもバンドセットならではのダイナミズムを持って届けられ、“いかりんぐ“の愛称でファンから親しまれている佐々木と野口のコンビによる息ぴったりのハーモーニーもいつも以上の力強さを帯びていた。また、デビュー曲の「=LOVE」はピアノの音色とともに高松のソロ歌唱で曲が始まるという、特別なアレンジに。過去のオフショット写真が並ぶスクリーンをバックに歌い踊る11人の姿が、5年という月日の濃さを観る者に感じさせた。そしてライブ本編の最後に=LOVEが歌ったのは、目標に向かって手を取り合って進むことを歌った決意表明の曲「笑顔のレシピ」。この曲のセンターである山本を中心にして手をつなぐメンバーに、ファンはペンライトを振って精一杯のエールを送った。

「=LOVE 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」の様子。(c)YOANI

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アンコールではメンバーがスタジャン姿に着替えて再登場し、「Be Selfish」のカップリング曲の1つ「好きって、言えなかった」でライブを再開。「好きって、言えなかった」は「好き」という言葉を伝えられない、淡くて不器用な恋心をつづったラブソングで、=LOVEと≠MEの楽曲をベースにしたドラマ「もしも、この気持ちを恋と呼ぶなら…。」の主題歌として使われたことでも注目を浴びている。この曲をしっとりと響かせた=LOVEは、「ウィークエンドシトロン」「『君と私の歌』」を元気いっぱいにパフォーマンス。曲が終わりMCに移ると、昼の部では野口が「5年間ほとんどの日々を一緒に過ごしてきたのに、もっとこの時間が続けばいいのになと思えるメンバーと出会えたことは、私の人生の中で大きな宝物だと思います。そして、私たちがここにいられるのはいつも支えてくださっているファンの皆さんの力が、きっと皆さんが思っている以上にとても大きいからです。私たちのことを好きになってくれて、今日というおめでたい日を一緒に過ごしてくれて本当にありがとうございます」とメンバーやファンに対する思いを口にした。

涙ながらに卒業を発表する齊藤なぎさ。(c)YOANI

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夜の部では齊藤なぎさが=LOVEを卒業することが本人の口より発表され、客席から驚きと悲鳴が入り混じったようなどよめきが漏れる。彼女は「=LOVEはわたしのすべての青春であって、ここまで育ててくださった、温かくて大きな場所です。そんな素敵な=LOVEにまだまだずっといたいという気持ちはあります。ですが、高校を卒業して来年20歳を迎える今、この居心地のいい=LOVEに甘え続けてしまうことに対して何度も何度も悩んだ結果、一歩外の世界に踏み出したいなと思いました」と胸の内を語り、「そして新しく夢を見つけました。それは演技のお仕事をさせていただくことです。ちゃんと勉強して一歩一歩進んでいけるように着実に努力したいです」と卒業後の夢を告白。「私を見つけてアイドルという夢を叶えてくださった指原(莉乃)さん、そしてどんなどきでも温かく優しく見守ってくれたメンバーのみんな、そしてスタッフさん、何より私のことを大好きでいてくれるファンの皆さんに感謝を伝えたいです。本当にこの5年間、私のことを応援してくださってありがとうございます」と感謝の思いを言葉に紡ぎ、「私がこんなに素敵なみんなに出会えたことは一生の宝物だと思っています。私が=LOVEにいることで複雑な気持ちになってしまった人がいることもわかってます。いろんな言葉に心が折れそうになったこともありましたが、それでも私の味方でいてくれて、信じてくれて、ずっと私のそばにいてくれたみんながいたからこそ5年間がんばることができました」「私のアイドル人生を最後まで見届けてください」と涙ながらに客席に呼びかけた。

「=LOVE 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」の様子。(c)YOANI

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MCのあと=LOVEはメンバー間の絆を描いた「866」をラストに歌唱したが、夜の部は齊藤なぎさの卒業発表の直後ということもあり、涙にあふれたステージに。歌に込められたさまざまな思いを色濃く強調するように、11人の頭上にきらびやかな紙吹雪が舞った。最後にリーダーの山本は「こんなに大きなステージまで一緒に来てくださって本当にありがとうございました。私たちだけでは見れていなかった景色を皆さんが見せてくださいました。私たちが皆さんにたくさん支えてもらっているように、私たち=LOVEは皆さんの背中を押し続けられるような存在でいたいと思います。なぎさの背中も私たちが全力で後押ししたいと思います。まだまだ未熟な私たちですが、これからも感謝の気持ちを忘れず、=LOVEらしくたくさんの愛を届けて、皆さんとたくさんの青春の時間をともにしたいと思います」としっかりとした口調で挨拶。齊藤なぎさを中心に手をつないでお辞儀をした11人は、5周年のその先へと歩みを進めた。

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=LOVE「=LOVE 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」2022年9月25日 国立代々木競技場第一体育館 セットリスト

01. Be Selfish
02. CAMEO
03. お姫様にしてよ!
04. Want you! Want you!
05. 私、魔法使い
06. My Voice Is For You
07. ズッ友案件
08. 現役アイドルちゅ~
09. 知らんけど
10. 僕のヒロイン
11. 拝啓 貴方様
12. 真夜中マーメイド
13. ズルいよ ズルいね
14. あの子コンプレックス
15. Oh!Darling
16. 探せ ダイヤモンドリリー
17. アイカツハッピーエンド
18. 夏祭り恋慕う
19. 青春“サブリミナル”
<アンコール>
20. 好きって、言えなかった
21. ウィークエンドシトロン
22. 「君と私の歌」
23. 866

※高松瞳の「高」は、はしご高が正式表記。

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